スクーリングとは?内容や実施頻度をわかりやすく解説
通信制の学校でよく耳にする『スクーリング』。名前は知っていても、どんな内容なのか、実際にはどのくらい行われるのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スクーリングの仕組みやメリット・デメリット、実施頻度や注意点、通常授業との違いなどをわかりやすく解説します。
通信制大学への進学を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
スクーリングとは?

通信制の学校に通う生徒が、実際に学校へ登校して受ける対面授業を「スクーリング」と呼びます。普段は自宅での学修が中心ですが、スクーリングの際には学校が指定する校舎や学習拠点に登校し、授業を受講します。
文部科学省が定める『大学通信教育設置基準』では、通信制大学の卒業に必要な124単位のうち、30単位以上を「面接授業(スクーリング)」または「メディア授業(オンライン授業)」で修得することとされています。そのため、多くの大学でスクーリングが実施されています。
通信制大学では学校ごとに必要な単位数や受講日数が異なります。近年では、動画配信やZoomなどのオンライン会議システムを活用した授業をスクーリングとして認める大学も増えてきています。
スクーリングのメリット

スクーリングのメリットには以下のことが挙げられます。
・学習内容をより深く理解できる
・スクーリング授業の方が単位が取りやすい場合がある
・単位を短期間で修得しやすい
・学ぶ仲間や友だちができる
・学習モチベーションの向上につながる
これらについて、それぞれ1つずつ解説していきます。
学習内容をより深く理解できる
自宅学習やオンライン学習では、疑問点が出ても講師から回答を得るまでに時間がかかることがあります。
その点、スクーリングでは講師から対面で直接指導を受けられるため、わからない点をその場で質問し、すぐに解消できます。
疑問を学習の鮮度が高いうちに解決できることで理解が深まり、学びをスムーズに積み重ねていくことができます。
スクーリング授業の方が単位が取りやすい場合がある
スクーリング授業は、大学や講師にもよりますが、授業に出席するだけで単位が認定される場合や、授業内で小テストやレポートを提出するだけで単位が取得できる場合があります。
そのため、自宅学習に比べて単位修得のハードルが低く、効率よく単位を取得できることがあります。
単位を短期間で修得しやすい
スクーリングは学校によって形式は異なりますが、夏期・冬期休暇や週末などに数日間の集中講義として開催される場合が多くあります。
短期間でまとまった授業を受けることで学習が一気に進み、「○月までに△単位取得」といった具体的な目標が立てやすくなります。
また、授業内でレポートや小テストを実施して完結するケースや、出席を重視した評価がされるケースも多いことも、短期間での効率的な単位の修得につながっています。
学ぶ仲間や友だちができる
通信制の学校には、年代も経歴も異なる人が通っていますが、共通して「卒業」という目標を持って同じ空間で学ぶため、自然と話題が合い交流が生まれやすい環境です。
仲間と励まし合うことで「一人じゃない」という安心感が得られ、学習に集中しやすくなるほか、「自分も頑張ろう」という前向きな刺激にもなります。
さらに、同年代の学生に限らず、社会人や子育て中の方、シニア層など多様な人との交流は、情報交換の機会となるだけでなく、卒業後の人脈として将来にも役立つ可能性があります。
学習モチベーションの向上につながる
対面授業では質問や相談がしやすく、疑問や課題をその場で解決できる環境があります。
こうした「わかった!」「できた!」という成功体験を積み重ねることで学びに自信が生まれ、次の学習へと意欲的に取り組めるようになります。
その結果、学習のモチベーションを高め、維持することにつながります。
スクーリングのデメリット

スクーリングはメリットが多い一方で、以下のデメリットも考えられます。
・時間の拘束がある
・出費が増える
・人との関わりが負担に感じられる場合がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
時間の拘束がある
スクーリングは学校側が指定した日時・会場で受講する必要があるため、自宅学習のように『自分の都合で学びを進める』ことが難しく、受講のために自分の時間を拘束される点がデメリットとして挙げられます。
特に、スクーリングが数日間にわたる集中講義の場合は、まとまった時間を授業のために確保しなければならず、社会人や子育て中の方にとっては、仕事や家庭との両立が大きな負担になることもあります。
出費が増える
スクーリングは通常の授業料とは別に、受講費用や教材費が必要になる場合が多く、受講のたびに支払いが発生します。
さらに、会場までの交通費や、遠方からの参加の場合には宿泊費も必要となるため、スクーリング参加が経済的な負担となるケースがあります。
人との関わりが負担に感じられる場合がある
スクーリングは他の学生と同じ空間で授業を受けるため、自然に交流が生まれ、同じ目標に向かう仲間を作りやすい環境です。
しかし、人によっては負担になる場合もあります。
黙々と一人で学びたい人や人づきあいが苦手な人にとって、スクーリングでの対人関係が心理的な負担になることがあります。
また、授業内でグループワークやディスカッションを行う場合は、対面であるため緊張やストレスを感じやすいこともあります。
スクーリングには、何日行けばいい?

スクーリングが必要な日数は大学によって異なります。文部科学省の基準では、卒業に必要な124単位のうち30単位以上を「面接授業(スクーリング)」または「メディア授業(オンライン授業)」で修得することとされています。
そのため、オンライン授業(メディア授業)のみでこの30単位以上を修得できる大学では、スクーリングは必須ではなく、スクーリング日数は0日になります。
一方、メディア授業を開講していない大学では、30単位以上をすべてスクーリングで修得する必要があります。その場合、一般的に1年間で平均15日程度のスクーリングが必要です。

学校を選ぶ際には、資料やパンフレットなどの配布物やオープンキャンパス・個別相談などを活用してスクーリングの実施状況について確認しておきましょう。
開志創造大学 情報デザイン学部は、授業動画を視聴して学修する「オンライン授業(メディア授業)」で単位を取得することができる通信制学部です。すべての授業をオンラインで完結することができるため、『スクーリング日数 0日』で大学卒業ができます。
スクーリングに行く時の服装・持ち物!

ここまでで、スクーリングは「学校が指定する会場に実際に登校して受ける必要がある授業である」ということについてお話ししてきました。
では、実際にスクーリングに行く時はどんな服装で行ったらいいのか、どんな持ち物が必要なのか、不安に思う人もいるのではないでしょうか。そんな時は以下の点を参考にしてみてください。
服装
スクーリングに行く際の服装に特に制限はありません。服装に迷う場合は、数時間から1日中座って授業を受けることも多いため、疲れにくい服装を選ぶと良いでしょう。
また、授業によって運動や体を動かす実習がある場合や、美術や実験などで汚れる可能性がある場合では、動きやすい服装や汚れても問題のない服装を選びましょう。授業内容によっては服装の指定があることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
必要な持ち物
スクーリングは指定の会場や大学に通学して授業を受けるため、必要な持ち物を事前に準備しておきましょう。
- 学生証・受講票
- 筆記用具・ノート
- 時計(スマホ持ち込み禁止の場合に備えて)
- 飲み物や軽食・昼食
- 現金(キャッシュレスが使えない会場もあるため)
- モバイル充電器(長時間の授業や、タブレット・スマホで資料を見る場合に便利)
- 健康保険証
- 常備薬(必要な場合)
- スリッパ(必要な場合)
事前に大学から送られる案内で、持ち物や服装の指定があるかを必ず確認してから準備しましょう。
スクーリングを受ける時、気を付けたいこと

スクーリングを受ける際には、特に次の2点に注意しましょう。
① 時間に余裕をもって行動する
スクーリング授業では遅刻や早退が認められない場合が多く、授業の一部しか出席していないとレポート提出が認められなかったり、欠席扱いになることがあります。交通機関の遅れなど予期せぬトラブルも考慮して、早めに出発するなど時間に余裕をもって行動しましょう。
② すべての日程に参加する
スクーリングは「対面授業」であるため、出席が特に重視されます。欠席を一切認めず、1日でも欠席した場合は再度申し込みをして全日程を受講しなおさなければならない大学も多くあります。欠席した場合でも受講料は返金されず、再申し込みにも新たに受講料がかかることが多いため、大学のスケジュールに合わせて全日程に参加できるよう計画を立てましょう。
スクーリングが不安なら、スクーリング不要な通信制大学もある!

ここまでスクーリングについてご紹介してきましたが、その中で「自分にはスクーリングは向いていないかもしれない…」と感じた方もいるのではないでしょうか。
そんな、スクーリングに不安を感じる方には「スクーリング不要の通信制大学」がおすすめです。
文部科学省の基準では、単位修得の方法として「対面授業(スクーリング)」だけでなく「メディア授業(オンライン授業)」も認められており、30単位以上をオンラインで習得することが可能とされています。
そのため近年では、スクーリングを一切行わず、動画配信やZoomなどのオンライン会議システムを活用した「メディア授業(オンライン授業)」のみで単位を取得できる大学も増えています。
たとえば、開志創造大学 情報デザイン学部(通信教育課程)は、完全オンラインで卒業ができる通信制学部です。
スクーリングは一切不要で、1回あたり15分の授業動画を4本視聴し、小テストやレポートに取り組むことで単位を取得し、卒業することが可能です。
「メディア授業(オンライン授業)」のみでも安心して学修ができるよう、サポート体制が充実しているので、安心して学修に集中することができます。
スクーリングについてよくある質問

スクーリングと通常の授業に違いはある?
スクーリングは、通常の授業と比べていくつか異なる特徴があります。
特に、「指定された会場に通学して受講する必要があり、数時間から数日間などまとまった日数や時間をかけて実施され、出席が重視されるため、遅刻や欠席が基本的に認められない」という点が大きな違いと言えるでしょう。
スクーリングに行かないとどうなりますか?
大学によってはスクーリングが必修となっている場合があります。
このような大学では、スクーリングに出席しなければ卒業に必要な単位を取得できず、卒業することができません。
社会人の方や育児中の方など、まとまった日数を通学にあてるのが難しい方にとっては、スクーリング必修の大学では卒業自体が困難になる可能性があります。
入学を検討する際は、その大学がスクーリングを必修としているかどうかを事前にしっかり確認しておきましょう。
通信制大学に迷ったら、開志創造大学 情報デザイン学部
開志創造大学 情報デザイン学部は、スクーリングが一切不要な「オンライン完結型の通信教育課程の学部」です。
年間授業料は25万円と経済的な負担を抑えながら、AIなどの最先端デジタル技術の知識だけでなく、それらをビジネスへ活用するスキルまで学ぶことができ、卒業後には学士(情報学)の学位を取得することができます。
また、高度なITスキルを学びたい方のために、より専門的なカリキュラムも用意されており、自分の興味や将来の目標に合わせて科目を自由に選択することも可能です。
サポート体制も充実していて、授業で分からない部分があればチャットでいつでも質問でき、原則24時間以内に回答がもらえるので、オンライン学修でも安心して学び続けることができます。
対面で人と関わることが苦手な方や、通学などの移動の手間なく大学を卒業したい方にピッタリの学部です。
経済的負担を抑えつつ、通学不要でしっかり学びたい方には、開志創造大学 情報デザイン学部がおすすめです。
まとめ

通信制の学校に通う生徒が、学校が指定する会場へ実際に登校して受ける対面授業を「スクーリング」と呼びます。
スクーリングは対面授業であるために、講師から直接指導を受けられ疑問点をその場で質問して解消できる点などがメリットとしてありますが、出席が必要なため時間の拘束が発生すること、受講の際に交通費や受講費用などの追加費用が発生し出費が増えることなどがデメリットとしてあります。
スクーリングに対して不安がある方は、スクーリングを一切せずに大学卒業を目指すことができる「スクーリング不要な通信制大学」がおすすめです。
スクーリングの有無は学校ごとに異なりますので、あらかじめ各学校のパンフレットや学生募集要項、オープンキャンパスや個別相談などを活用して確認しておきましょう。
自分のライフスタイルに合った学び方で、目標に向かってスキルを習得したい方は、ぜひ「スクーリング不要な通信制大学」をご検討ください。