高校卒業後、通信制大学への進学がおすすめな理由
高校卒業後の進路として大学進学を選択する方は多いですが、進学する方の多くは通学制の大学を選んでいます。
実は、大学にも通信制があり、通学制大学にはない魅力やメリットがあります。
本記事では、通信制大学の概要を解説するとともに、高校卒業後の進路に通信制大学がおすすめな理由、通信制大学の選び方についてもお伝えします。
高校卒業後の進路として通信制大学を検討している方や、通学制大学と通信制大学の違いがよくわからない方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
通信制大学の概要
通信制大学とは、授業のすべて、あるいはほとんどをオンライン化している大学のことを指します。
通信制であっても国に認められた教育機関であり、正科生として卒業すれば通学制大学と同様に大卒資格を取得できるため、近年注目を集めています。
ここでは、通信制大学について以下の5つの項目について解説します。
- 通信制大学の位置付け
- 通信制大学の受験資格
- 通信制高校との違い
- 通信制大学は就職で不利?
- 通信制大学は学歴にならない?
通信制大学の位置付け
通信制大学の位置付けは、通学制と同等の、文部科学省から認可を受けた正式な教育機関です。
文部科学省は、通信制大学を「通信教育は、学校教育法第八十四条に定められており、地理的・時間的制約がある社会人など、通学課程とは異なるさまざまな学びのニーズに対応し、大学教育の機会を広く提供するもの。」(引用:大学通信教育制度について)と定義しています。
通信制大学を正科生として卒業すれば学士号を取得でき、大卒扱いとなります。
ただし、正科生以外の「科目等履修生」「聴講生」などでは単位を取得しても大卒資格とはならないため注意してください。
通信制大学の受験資格
通信制大学への受験資格は、基本的に高校を卒業している、または高校卒業と同等の学力を認められている方で、18歳以上の方です。
受験資格については、通学制の大学と違いはありません。
文部科学省の「大学通信教育の規模とアクセスと質」によれば、2023年度の通信制大学の正科生のうち18〜22歳の学生は全体の18.4%と、他の年代よりも多いことがわかっています。
また、通信制大学を選ぶ18〜22歳の現役世代は年々増加していることもわかっています。
通信制大学は社会人など既卒向けの教育機関と思われがちですが、高校卒業を控えた18歳でも出願可能です。
通信制高校との違い
通信制大学と似た教育機関に「通信制高校」があります。
通信制高校と通信制大学はそれぞれ卒業時に得られる認定が異なり、通信制高校なら高卒、通信制大学なら大卒となります。
当然ながら、高校と大学なので学ぶ内容やレベルが全く違うことも理解しておきましょう。
また、修学年限についても通信制高校は3年、通信制大学は通常4年※(最長在学可能年数は高校や大学によって異なる)である点でも違いがあります。
※通信制大学の3年次編入学の場合は最短で2年で卒業も可。
通信制大学は就職で不利?
通信制大学は就職で不利になるのではないかと不安に感じる方も多いですが、実際には通信制大学卒だからといって就職で不利になることはありません。
むしろ、高卒よりも大卒として就職活動ができるため、有利とも言えるでしょう。
特に、専門的な技術や知識を身につけたり資格取得などにも注力したりしていれば、より就職活動をスムーズに進めやすくなります。
また、通信制大学を卒業するには高い自己管理能力が必要であるため、面接などでアピールできれば強みにすることも可能です。
通信制大学は学歴にならない?
通信制大学は文部科学省に認められた正式な教育機関です。大学として認可を得ているため、通学制と同じく学歴は大卒として扱われます。
ただし、大卒資格を得るには入学時に「正科生」を選択する必要があります。「聴講生」や「科目等履修生」では、卒業時に大卒資格は得られません。
高校卒業後の進路に、通信制大学がおすすめな理由
高校卒業後の進路に通信制大学を選ぶ学生が増えていますが、自分自身が通信制大学に進んで良いものか悩んでいる方もいるでしょう。
高校卒業後の進路に通信制大学をおすすめする理由は、主に以下の6つです。
- 時間的な自由度が高いから
- 場所の制限がないから
- 資格取得を目指せるから
- 通学制と比べて学費を抑えられるから
- 入学のハードルが低いから
- 交友関係を広げられるから
それぞれ詳しく解説します。
時間的な自由度が高いから
通信制大学は通学の必要がなく、基本的に自宅学修がメインです。そのため時間的な制限が少なく、アルバイトや家事などに多くの時間を割けるというメリットがあります。
毎日決まった時間に通学するほど時間に余裕がないなど、何かしらの事情で時間的な拘束を避けたい方には、通信制大学への進学がおすすめです。
場所の制限がないから
通信制大学の授業は基本的にオンラインなので、端末とインターネット環境があれば授業を受けられます。
通学の距離や移動時間がネックとなっている方にとっては、オンラインで授業を受けられるのは大きな魅力です。
ただし、大学や学部、学科によっては年数回のスクーリング(対面授業)が必要なので入学前にチェックしておきましょう。
開志創造大学(仮称) 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)の場合、スクーリングなしの完全オンライン授業なので、時間や場所の制限なく学ぶことができます。
資格取得を目指せるから
通信制大学には、国家資格の取得を目指せる学部もあります。
資格取得に注力している大学も多く、資格を取って卒業後のキャリアに活かしたいと考えている方にはピッタリでしょう。
通信制大学で得られる資格については、「通信制大学で取得できる、おすすめの資格一覧【最新】」で詳しく紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
通学制と比べて学費を抑えられるから
通学制と比べて、通信制大学の学費は低く設定されています。
大学の種類 | 一般的な学費 |
---|---|
国公立大学 | 242~253万円 |
私立大学 | 410~540万円 |
通信制大学 | 51~465万円 |
例えば、開志創造大学(仮称) 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)の学費は年間で25万円。4年間の合計でも103万円と学びやすい学費設定となっています。
このように、通信制大学では学費が抑えられることに加え、奨学金制度なども利用できることが多いため、活用すれば大学進学における経済的なハードルはグッと低くなるでしょう。
入学のハードルが低いから
多くの通信制大学は、入学時に学力試験を設けていません。書類選考のみで入学できることが多く、入学のハードルは通学制大学と比べて低いです。
学力に自信がない方でも、高卒もしくは高卒認定試験(旧・大検)に合格している方なら、書類選考が通れば誰でも入学できるのが通信制大学の魅力です。
交友関係を広げられるから
通信制大学では、オンラインコミュニティなどで学生同士が交流する場が設けられています。
さまざまな地域に在住の、10~70代の幅広い年齢層の学生が在籍しており、積極的に交流に参加すれば交友関係を広げられるでしょう。
さまざまな考え方や価値観に触れたり、通学制ではなかなか関われない年齢の違う友人を作ったりと、通信制大学ならではの交友関係に魅力を感じるなら、通信制大学を進路に検討しても良いかもしれません。
現役高校生が通信制大学を選ぶ際のポイント
現役高校生が通信制大学を進路先に選ぶなら、以下の4つのポイントをおさえておきましょう。
- 興味のある分野を学べる大学や学部を選ぶ
- 学修計画をきちんと立てて取り組む
- モチベーションを維持できる環境を選ぶ
- 学修や就職のサポート体制をチェックする
それぞれ詳しく解説します。
ポイント①大学や学部にこだわる
通信制大学を選ぶ際は、自分が興味のある分野を学べる大学や学部を選びましょう。
能動的な学修が求められる通信制大学では、興味のない勉強に時間を割くのが嫌になって退学というケースも少なくありません。
自分が学びたいと思う分野を明確にし、それを学べる大学や学部を選ぶことで継続的な学修が可能になるでしょう。
通信制大学を選ぶときは、必ず自分が興味のある分野の大学や学部を選んでください。
ポイント②学修計画をきちんと立てる
通信制大学では、自分で学修計画を立てて学び続ける必要があります。場合によっては、学修計画が上手く立てられず、通学制のほうがラクだったと感じることもあるでしょう。
カリキュラムがスタートしたら、自分で計画を立ててしっかり授業を受け、課題やレポートも欠かさず取り組む意識を持ち続けてください。
自分で管理しきれる内容なのか、志望校選びの時点でカリキュラム内容をチェックしておくとイメージしやすいでしょう。
ポイント③モチベーションを維持できる環境を選ぶ
通信制大学の中にも、完全オンラインの大学やスクーリングありの大学などさまざまなスタイルがあります。
基本的には自宅学修がメインではあるものの、例えば「定期的にスクーリングがあったほうがモチベーションを維持しやすい」「大学の図書館を利用できればメリハリを付けられる」など、自分に合った学修環境を選ぶことが重要です。
実際にどのような環境で学修を進めることになるのか、オープンキャンパスや説明会で情報収集しておくと良いでしょう。
ポイント④サポート体制をチェックする
通信制大学の中には、学修や就職に関するサポート体制が充実している大学があります。
例えば、開志創造大学(仮称)情報デザイン学部(仮称・設置構想中)なら学修サポートとして個別に進行状況や学修履歴のチェックとアドバイスを受けられます。
また、同学では卒業後の就職についても情報共有とアドバイスをおこなうため、サポートが充実していると言えるでしょう。
学修や就職についてのサポート体制が充実しているほど、学生は自分の学修に集中しやすくなります。
通信制大学を選ぶときは、サポート体制についても必ずチェックしましょう。
通信制大学に迷ったら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、2026年4月開設予定の完全オンラインで卒業できる学部です。
スクーリングはなく、入学から卒業まで一度も通学することなく卒業することができるため、通学に時間を取られたり、交通費が発生することはありません。
授業はオンデマンド型(事前録画された動画)のため、スマートフォンやパソコン等の端末と、インターネット環境があれば、自宅やカフェなど、どこからでも授業を受講することができ、日中はもちろん、朝や深夜など、自分の都合に合わせて好きな時間に学ぶことができます。
年間学費は「25万円」と、他の通信制大学と比較しても非常に学びやすい学費設定のため、経済的な負担が少ないのも大きな特長です。
卒業時には大学卒業の証である「学士(情報学)」の取得が可能なため、就職活動をする際は大卒求人に応募が出来たり、社会人の方で学歴が高卒で学歴にコンプレックスがある方や、転職やキャリアアップで大卒資格を得たいと考えている方におすすめです!
まとめ
高校卒業後の進路に通信制大学を選ぶ学生が増えており、実際に通信制大学への進学を検討している高校生もいるでしょう。
通信制大学は文部科学省から認可を受けた正式な教育機関であり、正科生として卒業すれば通学制と同じように大卒資格を得られます。
高卒資格を持っていれば、誰でも基本的に書類選考のみで入学できるため、高校卒業後の進路の選択肢として検討するのもおすすめです。
高校卒業後の進路に通信制大学がおすすめな理由として、時間と場所の自由度が高い、資格取得を目指せる、学費を抑えられる、入学へのハードルが低い、交友関係を広げられるなどが挙げられます。
ただし、通信制大学を選ぶなら大学や学部、カリキュラム内容、環境、サポート体制などを事前にきちんと調べておくことが重要です。
入学してもモチベーションが続かなかったり、興味のない分野の勉強についていけなくなったりして退学してしまっては意味がありません。
自分に合った通信制大学を見つけて、大学卒業を目指しましょう!