基本的なパソコンスキルとは?身につける方法からおすすめ資格まで
デジタル化が進む中で、多くの企業で必要とされるパソコンスキル。パソコンはあらゆる業務において欠かせない存在であり、基本的なパソコンスキルがあることが条件となっている求人も少なくありません。
本記事では、企業が求めるパソコンスキルの一覧やパソコンスキル習得におすすめの資格を紹介しつつ、パソコンスキルの習得方法や面接でのアピール方法についても解説します。
転職や就職にあたって企業が求めるパソコンスキルを知っておきたい方、パソコンスキルを身につけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
基本的なパソコンスキルとは
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「基本的なパソコンスキル」とは、一般的に以下のようなスキルを指します。
- タイピング
- ショートカットキーの知識
- ビジネスメールのやり取りができる
- Wordが使える
- Excelが使える
- PowerPointが使える など
特にWordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft Officeのソフトは多くの企業で使われているため、職種を問わず使いこなせることが望ましいと言えます。
また、高度なパソコンスキルが必要な場合は求人情報に「○○の知識がある」「○○の実務経験がある」というように具体的なスキルが提示されているため、チェックしておきましょう。
企業が必要とするパソコンスキル一覧
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企業が必要とする具体的なパソコンスキルには、以下のようなものがあります。
- パソコンの基本操作
- メール
- ワード(Word)
- エクセル(Excel)
- パワーポイント(PowerPoint)
- ファイルの取り扱いスキル
- セキュリティスキル
それぞれ詳しく紹介します。
パソコンの基本操作
パソコンの基本的な操作は、必ず習得しておきましょう。
- マウスやキーボードを使った操作
- クリックやドラッグ操作
- かな入力、アルファベット入力の切り替え
- 太字、色付けなどの文字装飾
- 文章のコピー&ペースト
- 1分間に100~120文字程度の速さのタイピング
- インターネットの閲覧
- ショートカットキーの活用
メール
取引先の企業や顧客とのやり取りの多くはメールでおこなわれます。
基本的なパソコンスキルの中にメールの操作を含むことは多いので、習得しておきましょう。
- メールにおけるビジネスマナー
- TO、CC、BCCの使い分け
- 添付データの圧縮
- 添付データの解凍
- 迷惑メールの管理
ワード(Word)
文章作成ソフトのWordは、報告書、議事録、案内状、資料といったドキュメント作成に欠かせません。
基本的なWordスキルとして、以下のスキルは身につけておきましょう。
- 通常の文章入力
- フォントや文字サイズ、文字色の変更といった書式設定
- 表、枠線、画像の挿入
- レイアウトや行間の調整
- 指定通りの印刷
エクセル(Excel)
Excelは表計算ソフトであり、売上予測、予算管理、財務分析などの場面で使われています。
Excelの基本的なスキルには、以下のようなものがあります。
- 新たな表の作成
- 四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)
- セルの書式設定
- 図、表、画像の挿入
- グラフや図の作成
- SUMなど基本的な関数
Excelの基本操作については、「Excel 基本」で詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
パワーポイント(PowerPoint)
プレゼン資料などの作成に使われるPowerPointは、画像、図形、チャートを組み合わせたスライドの作成ができるソフトです。
PowerPointの基本的なスキルは以下の通りです。
- 文字入力
- 画像挿入
- 図の調整
- スライドの作成
- レイアウト調整
- アニメーションの活用
ファイルの取り扱いスキル
データファイルを適切に扱えることは、パソコンを操作するうえで基本的かつ重要なスキルです。
- ファイルの新規作成
- ファイルの圧縮・解凍
- ファイル名の変更
- フォルダ管理
また、メールやチャットツールなどで適切にファイルの送受信ができることが基本的なスキルに含まれていることもあります。
セキュリティスキル
重要なデータを扱う職場の場合、セキュリティに関する知識やスキルが求められます。高度なスキルではなくとも、情報漏洩防止のためにも以下のような基本的なスキルは身につけておきましょう。
- 離席時の画面ロック
- パスワード管理
- ウィルス対策
- ソフトウェアのアップデート
パソコンスキルを身につける方法
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実際にパソコンスキルを身につけるには、以下の方法があります。
- 独学で学ぶ
- 講座や講義を受ける
- スクールに通う
- パソコンに関する資格取得を目指す
自分に合った方法でパソコンスキルを身につけましょう。
以下で、パソコンスキルを身につける方法についてそれぞれ詳しく紹介します。
独学で学ぶ
基本的なパソコンスキルであれば、独学で学ぶことも可能です。
初心者向けの書籍やYouTubeなどのWebコンテンツを使って、自分でパソコンスキルを身につけていく方法です。
独学のメリットは、時間や場所の融通がきくことやコストを最小限に抑えられることが挙げられます。また、自分のレベルに合わせたコンテンツを選んで勉強できるのもメリットと言えるでしょう。
ただし、独学の場合すべて自己管理となるため、自分で勉強計画を立ててコツコツ進めていかなければならない分、モチベーション維持が難しいなどのデメリットがあります。
講座や講義を受ける
通信制大学や職業訓練といった場所でおこなわれている講座や講義を受けることでも、基本的なパソコンスキルを身につけることができます。
講座や講義は無料で開催されていたり、単発で部分的な解説を受けられたりするため、独学とスクールに通う方法の良いとこ取りとも言える方法です。
独学は不安だが、スクールに通うほどスケジュールや費用に余裕がないといった方は、無料の講座や単発の講義を受けてみると良いでしょう。
また、授業がすべてオンラインで完結する通信制の大学であれば、日常的にパソコンに触れる機会が多くなるため、パソコンのスキルもおのずと上がるでしょう。
スクールに通う
パソコンスキルに関する講座を取り扱っているスクールに通うことで、効率的なスキル習得が可能です。
費用はかかりますが、効率よく学べる上に、効果的なカリキュラムが用意されていることや先生がいることは大きなメリットと言えるでしょう。
わからないことがあった場合、先生にすぐ聞けるため解決までに時間や労力をかけずに済むのもポイントといえます。
短期間でスキルを習得したい方、もともとパソコンなどの電子機器の操作が得意ではない方などにおすすめの方法です。
パソコンに関する資格取得を目指す
MOSや日商PC検定といったパソコンスキルの資格は、資格取得までにスキルを身につけられるだけではなく、資格を通じて客観的なスキルの証明ができるようになるメリットがあります。
資格があれば就職や転職でのアピールがしやすくなるため、他に資格を持っていない方や自己PRで話せることがないという方にもおすすめの方法です。
パソコンスキル習得におすすめの資格
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パソコンスキル習得におすすめの資格を6つ紹介します。
資格 | 概要 |
---|---|
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) | Office製品のスキルを証明する国際資格 |
日商PC検定 | 実務的なパソコンのスキルを証明する検定資格 |
ITパスポート | ITの基礎スキルを証明する国家資格 |
VBAエキスパート | ExcelとAccessにおけるマクロ・VBA(※)のスキルを証明する資格 ※VBAとは、Microsoft Officeのアプリケーションで使えるプログラミング言語の1つ。 |
ICTプロフィシエンシー検定(P検) | 情報通信技術に関するスキルを証明する資格 |
サーティファイの認定試験 | ビジネスにおいて即戦力であることを証明する認定試験 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストの略称で、Word、Excel、PowerPointなどのOfficeソフトを扱うスキルを証明する国際資格です。
企業からの認知も高く、転職や就職でもアピールポイントとなるでしょう。
WordとExcelのみスペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)の2種類が用意されています。
日商PC検定
日商PC検定は、商工会議所が実施している公的資格の1つです。実務に則した内容が特徴で、企業からも高い評価を受けているため取得すれば強みとなるでしょう。
Wordでの文書作成、Excelでのデータ活用、PowerPointでの資料作成の3つが試験になっており、3~4段階のレベルから選んで受検できます。
すべての試験で2級以上に合格すると「日商PCプロフェッショナル認定証」が交付され、知識と技術の両方で高い能力を持っていることを証明できます。
ITパスポート
ITパスポートは、職種や業界を問わずすべての社会人が身につけておくべきITの基礎スキルを証明する国家資格です。
ITを活用するために必要な基礎知識が問われるため直接的なパソコンスキルではありませんが、セキュリティ意識やデータ管理などに対する意識の高さや知識、スキルを証明できるため業界を問わずパソコンを使う業務であれば強みとしてアピールできます。
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)では、日々の学修を通じて、ITパスポートの取得を目指すことができます。
大学での学びの中で、自身のスキルアップができるのでおすすめです!
VBAエキスパート
VBAエキスパートは、ExcelとAccessにおけるマクロとVBA(※)のスキルを証明する資格です。
マクロやVBAを活用できると、作業自動化や大量のデータの一括処理など業務効率化を図れるため、企業からも重宝されるでしょう。
多くの企業でマクロやVBAは活用されているため、資格によって関連スキルや知識をアピールできると就職や転職でも強いアピールポイントとなります。
※VBAとは、Microsoft Officeのアプリケーションで使えるプログラミング言語の1つ。
ICTプロフィシエンシー検定(P検)
ICTプロフィシエンシー検定試験は、通称「P検」とも呼ばれている検定試験で、情報通信技術=ICTの知識を証明するものです。
一般的な就職や転職に活かすなら、3級程度まで取得していると良いでしょう。
サーティファイの認定試験
サーティファイの認定試験は、ビジネスにおいて即戦力であることを証明する認定試験です。
人材ニーズに合わせて7分野25種類の認定試験を実施しており、PC関連ではエクセル表計算処理技能認定試験とワード文書処理技能認定試験などがあります。
パソコンスキルを企業に面接でアピールする方法
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身につけたパソコンスキルを企業にアピールするには、以下の3つのポイントをおさえておくことが大切です。
- 企業が求めるパソコンスキルを事前に把握する
- 具体例を挙げてスキルをアピールする
- 履歴書にパソコンスキルを具体的に記載する
それぞれ詳しく解説します。
企業が求めるパソコンスキルを事前に把握する
前提として、企業が求めるパソコンスキルについて把握しておくことが大切です。
例えばハイレベルな専門スキルを身につけていたとしても、応募先企業の業務でそのスキルの出番がなければ意味がありません。
企業が求めているパソコンスキルを把握し、自分が持つスキルがマッチしていること、どのように役立てることができるのかを面接でしっかりアピールできると良いでしょう。
具体例を挙げてスキルをアピールする
パソコンスキルのPRは、具体的な内容が備わっていることが重要です。
「普段からパソコンを使っています」「ExcelやWordが使えます」など抽象的な言い方ではなく、「前職ではExcelを用いた売上管理をしていた」「MOSを取得しておりOfficeソフト全般を扱える」のように、具体的な経験や資格を提示できると良いでしょう。
履歴書にパソコンスキルを具体的に記載する
面接官の資料となる履歴書には、自分の持つパソコンスキルについてしっかり記載してください。
履歴書にパソコンスキルについて書くときは、特にアピールしたい項目を強調しつつ、見やすさを意識することも大切です。
「資格・免許」「特技」の欄を活用し、自分のパソコンスキルについて具体的に記載しましょう。
また、履歴書をパソコンで作成し、見やすいようにフォントや書式を統一させることでパソコンスキルを実際にアピールすることも可能です。
パソコンスキルを身につけるなら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)がおすすめ!
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は完全オンラインで大学を卒業できる通信制の学部です。いつでもどこでも「仕事をしながら学ぶ」「アルバイトをしながら学ぶ」「海外を旅しながら学ぶ」など自分の都合に合わせて学ぶことができるのが特長です。
授業は1回15分のオンデマンド式(事前録画型の動画授業)なので、決まった時間に視聴する必要がないうえ、繰り返し見ることができ、知識の定着に繋がります。
授業動画は、パソコン・スマートフォン・タブレットなどから視聴可能で、レポートや期末テストもオンラインで完結します。
通学制などの大学だと、パソコンを使用する機会がレポート作成や一部の授業のみとなりますが、本学部はすべての授業がオンラインなのでパソコンを使用する機会が非常に多くなります。
今回ご紹介したパソコンスキルなども、普段の授業を受講したり、テストやレポートを作成したりする際に必要となるため、大学での学びを進めていく中で自然と身につけることが可能です。
大学で最先端の情報技術や知識を学びながら、パソコンスキルを身につけたい方には開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)がおすすめです!
授業の進め方など、「もっと詳しく知りたい!」と気になった方はぜひこちらのページもご覧ください!
まとめ
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多くの企業で求められる基本的なパソコンスキル。しかし、具体的にどのようなスキルが求められているのかわからないという方は少なくありません。
一般的なパソコンスキルには、タイピングやメール、Excel、Word、PowerPointが扱えることが含まれます。さらに上級のスキルに関しては、求人情報に具体的なソフトや資格の記載があることがほとんどです。
一般的なパソコンスキルを身につけていると、さまざまな仕事へ応募できるようになるため、早いうちに身につけておくと良いでしょう。
パソコンスキルを身につけたりアピールしたりするには、資格取得や通信制大学、スクールなどがおすすめです。
企業が求めるパソコンスキルを身につけ、選べる求人の幅を広げるとともに自身の価値を高めていきましょう!