通信制大学のレポートとは?内容や書き方のコツを紹介
通信制大学で単位を取得するためには、多くの授業でレポートの提出が必要です。しかし、レポートの書き方、単位がもらえるレポートはどのようなものか、などレポートに関して悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、通信制大学のレポートとはどういうものか、特徴、書き方、注意点、挫折しないためのアドバイスをそれぞれお伝えします。
通信制大学のレポート課題で行き詰まっている方はもちろん、これから通信制大学への進学を検討している方も、ぜひ最後までご覧ください。
目次
通信制大学のレポートとは?
通信制大学のレポートとは、主に単位修得のために必要な提出する課題のことです。
レポートとは、学修内容を文章にまとめて報告するもので、内容によって理解度や文章作成能力を評価し、合否が下されます。
大学や科目によって異なりますが、一般的には2,000文字程度で学修内容や指定されたテーマについてまとめ、期日までに提出するよう指示されます。
期日を守ること、文字数をクリアすること、内容が充実していることなどがレポート課題に求められるポイントです。
通信制大学のレポートの特徴
通信制大学のレポートには、以下の2つの特徴があります。
- 多くの科目では単位認定のためにレポート課題が設けられている
- 基本的に教科書の情報をもとにしてレポートを作成する
ここでは、通信制大学のレポートが持つ特徴について解説します。
多くの科目でレポート提出が求められる
大学や学科によって異なるものの、通信制大学の多くの科目では単位修得のためにレポートの提出が必須となっています。
スクーリングで単位認定となる科目や、その他の課題提出や授業の参加で単位を取得できる場合もありますが、オンライン授業の科目は基本的にレポートの提出か単位認定試験があると考えて良いでしょう。
レポート課題に合格できなければ単位を取得できないため、合格できるまで何度も修正して提出し直しましょう。ただし、提出回数に制限を設けている大学もあるため、事前に確認することが重要です。
教科書の情報をもとに作成する
通信制大学のレポートは、基本的に教科書の情報をもとに作成します。
スクーリングやオンライン授業で得た情報はレポートに取り入れることが可能ですが、教科書以外の情報がない場合は教科書を参考にしてレポートを作成しなければなりません。
レポート作成に行き詰まってしまったら、大学が設置している学修サポートなどを活用して進めると良いでしょう。
レポートの書き方の流れ
通信制大学のレポートを書くときは、以下のような流れで作業を進めましょう。
- 何を書けば良いのか、課題について理解する
- 教科書や授業内容から必要な情報を集める
- レポート全体の構成を考える
- 構成に沿って本文を作成する
- 内容を確認し提出する
ここでは、通信制大学のレポート作成の基本的な流れを各ステップごとに解説します。実際のレポート作成に役立ててください。
①課題の理解
レポート作成に取り掛かる前に、必ず課題の内容を理解しましょう。
「何についてまとめるのか」「何を書けば良いのか」「文字数はどれくらいか」「指定された条件はあるのか」など、課題の内容について確認し理解しておくことが大切です。
担当教員によっては指示が抽象的であったり、具体的に細かい指定があったりするため、レポート課題のたびに必ず内容を理解してください。
課題を理解しないままレポートを作成すると、「内容が適していない」「文字数が足りていない」「指定の条件がクリアできていない」など、大前提の部分で不合格となってしまいます。
具体的な行動を起こす前に、必ず課題の内容を理解しておきましょう。
②情報収集
課題の内容を理解したうえで、必要な情報を集めます。多くのレポート課題では、指定されたテーマについて客観的な情報をまとめた内容が求められるでしょう。
合格できるレポートを作成するには教科書の情報をもとにするのがおすすめです。
オンライン授業やスクーリングがある科目であれば、それらで学修した内容を盛り込むのが良いでしょう。
教科書の情報、授業やスクーリングの内容から、レポート作成に必要な情報を整理します。わからない単語などがあれば、この段階で辞書を引いたりインターネットで調べたりしておくと、この後の作業がスムーズにおこなえます。
また、担当教員から指定されている参考文献がある場合は、そちらもきちんと確認して情報を整理しておいてください。
③構成の作成
情報を整理したら、レポート全体の構成を考えていきます。
レポートは主に「序論」「本論」「結論」で組み立てることが多く、構成を考えるときもこの3つを軸にするのがおすすめです。
- 序論:本文への導入
- 本論:テーマに沿ったメインの内容
- 結論:最終的な結果や判断
基本的に構成を細かく分ける必要はありませんが、どれくらいの文字数で書けば全体文字数をクリアできるかなどは考えておくと良いでしょう。
指定された文字数程度で全体がバランス良くまとまるよう、レポート全体の構成を考えてください。
④本文作成
構成をもとに、レポートの本文を書いていきましょう。
序論では、レポート全体の要約を書き、本論では集めた情報をもとにテーマについての説明をしていきます。
引用はかっこでくくる、見出しごとにバランスよく文章を書くなど、読みやすい書き方を意識できると良いでしょう。
最後に、結論として全体のまとめを書きます。情報から考えられる判断や結果を文章化し、結論としてください。
レポートの最後には参考文献や引用文献を明記し、レポート作成は完了です。
⑤確認と提出
レポートの作成が終わったら、一度読み直して誤字や脱字の確認、矛盾がないか、わかりにくい文章はないかなどを確認します。
また、改めて課題に沿った内容になっているか、文字数はクリアしているかなども確認してください。
読み直して確認を終えたら、期日内にメールや郵送など、担当教員から指定された方法でレポートを提出してすべての作業が完了となります。
添付物や必須事項の記入など、レポート提出に関する形式なども指定がないか確認しておくと安心です。
通信制大学のレポートを書く時の注意点
通信制大学のレポートを書く際は、以下の4つの注意点を抑えておきましょう。
- 「である」調か「ですます」調か、文体を統一させる
- 引用を除き、既存の文章をそのまま使わない
- 確実に提出できるよう計画的に取り組む
- 自分の意見をはっきりと述べる
それぞれ詳しく解説します。
文体を統一させる
レポート作成時は、文体を統一させてください。「である調」か「ですます調」の2つがありますが、一般的にレポートでは「である調」が使われます。
文体を統一させることで、まとまった印象を持たせられるだけではなく、既存の文章をコピーしたのではないかという疑いも持たれづらくなるでしょう。
文体を統一させていないと、部分的に既存の文章を貼り付けている可能性が疑われるためです。
レポート作成時は、一貫性や信頼性向上のためにも文体を統一させるように心がけましょう。
既存の文章を使わない
レポート作成時、他の文献や論文など既存の文章をそのまま貼り付けて使うのは絶対にやめましょう。
必要に応じた引用は可能ですが、やりすぎれば文字数稼ぎと判断されてしまう可能性があります。
引用部分はかっこで囲むなどし、参考文献を記載することで引用と自分の文章が区別できるようにすることが大切です。
計画的に取り組む
レポート作成には時間がかかります。早めに計画を立て、少しずつ進めておくようにしましょう。
余裕を持った計画を立て、情報収集や執筆の時間をしっかり確保することをおすすめします。
自分の意見を述べる
レポートは感想文ではありませんが、オリジナルの着眼点や主張を明確に述べるのはOKです。
自分の意見を述べる際は、あいまいな表現ではなく、はっきりと具体的に記述するよう心がけてください。
自分の意見を軸に、その根拠としてレポートを作成することで、全体の完成度が大きく高まるでしょう。
通信制大学のレポートを挫折しないためのアドバイス
ここでは、通信制大学のレポート作成で挫折しないためのアドバイスを3つお伝えします。
自分の興味のある分野を取り入れる
レポートの方向性を決める際、自分の興味のある分野や専攻分野の要素を取り入れるようにすると書きやすくなります。
研究と執筆が楽しくなるため、挫折しづらくなるでしょう。
特に、レポートに細かい条件が付いていないときは自分の好きな分野の要素を取り入れたテーマを設定してみてください。
完璧を求めない
レポート作成では、完璧を求めないことも大切です。
完璧を求めすぎて、細かい部分に時間を取られ、提出期限までにレポートが完成しなければ意味がありません。まずはレポートを出すことを第一に考えましょう。
とはいえ、白紙や文字数不足、条件を達成できていないといったものを提出してもほぼ確実に不合格となってしまうため、最低限指定された条件は守るようにしてください。
完璧なレポートを作ることも大切ですが、まずは形にしたものを提出することを目標としましょう。
積極的にサポートを利用する
通信制大学でのレポート作成は一人で取り組む必要があり、行き詰まったときに心が折れてしまうことがあります。
レポート作成で行き詰まったら、大学に設置されているサポートを活用するのがおすすめです。
学修サポートなどが整っている大学であれば、レポート作成についてもアドバイスがもらえるでしょう。
一人でレポート作成をすべて完了させようとせず、積極的に大学のサポートを活用して作業を進めてみてください。
通信制大学に迷ったら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、2026年4月開設予定の、一度も通学せずに大学を卒業できる学部です。
完全オンラインのため、スマートフォンやパソコンなどの端末があれば、いつでもどこでも授業を受講することができます。
授業動画はオンデマンド(事前録画型の動画)のため、好きな時間に繰り返し視聴できます。1回15分の動画を視聴した後に、30分程度の小テストやレポートの提出があります。
授業の担当教員によって、小テストのみの場合もあれば、レポート提出のみの場合もあります。
レポート提出は全科目で必須というわけではありませんが、中にはレポート提出する授業も出てくるため、より良いレポートが書けるように授業をしっかり聞きましょう。
まとめ
通信制大学のレポートとは、授業内容の理解度を測るとともに単位認定に繋がる大切なものです。
通信制大学の多くの科目では単位修得のためにレポート提出が求められ、作成は主に教科書や授業内容をもとに進めます。
レポートを書くときは課題理解、情報収集、構成作成、執筆、確認、提出の順で作業を進めます。
文体を統一させること、既存の文章をそのまま使わないこと、計画的に取り組むこと、自分の意見を述べるといった注意点を抑え、しっかりレポート作成に取り組んでください。
レポート作成で挫折しないためには、可能な範囲で自分が興味のある分野の要素を取り入れたり、完璧を求めないようにしたりすることが大切です。
また、レポート作成に行き詰まってしまったときは積極的に大学の学修サポートを利用してください。良いアドバイスがもらえるでしょう。
通信制大学のレポート作成は通学制と違う点が多々あり、戸惑うこともあるかもしれません。しかし、落ち着いてしっかり取り組めば単位修得できるものです。
本記事を参考に、通信制大学のレポート作成にしっかり取り組みましょう!