国立の通信制大学はある?おすすめの通信制大学も紹介
完全オンラインや少ない通学回数で卒業を目指せる「通信制大学」や「通信制学科」。そんな通信制の大学や学科に、国立があるのか気になる方もいるのではないでしょうか?
本記事では、国立の通信制大学や通信制講座について紹介します。また、通信制大学を選ぶメリットや注意点についても触れているので、参考にしてください。
目次
国立の通信制大学はある?
国立の通信制大学は、ありません。
ただし、奈良大学は、国立でありながら通信制の学部「通信教育部」を設置しています。
30単位分のスクーリング(対面授業)への参加が必要ですが、基本的な授業はオンラインでおこなわれています。
通信制大学を選択するメリット
通信制大学や通信制学部を選択することには、学費、資格、入学の3つにおいて大きなメリットがあります。
学費を抑えられる
通信制大学は通学制大学に比べて学費が抑えられるため、経済的なメリットが大きいと言えます。
以下は、大学による一般的な学費をまとめたものです。通信制大学なら、通学制大学に比べて大幅に学費を抑えられることがわかります。
大学の種類 | 一般的な学費 |
---|---|
国公立大学 | 242~253万円 |
私立大学 | 410~540万円 |
通信制大学 | 51~465万円 |
大卒資格を得られる
通信制大学は、通学制大学と同様に卒業すれば大卒資格を取得できます。
最終学歴が大学卒業になるため、就職などでも有利にはたらくことがあるでしょう。
特に、有名大学の通信制学科などを卒業すれば、学歴重視の企業などで大学名が強いアピールポイントとなる可能性もあります。
入学のハードルが低い
多くの通信制大学は、通学制大学と比べて入学のハードルが低いという特徴があります。
書類選考のみや、書類選考と面接など、入学条件が厳しくありません。
また、入学のタイミングは1年間を通して複数回設けられていることが多く、自分の都合に合わせて入学時期を選択できるのもメリットと言えるでしょう。
通信制大学の注意点
通信制大学を選ぶ場合、以下の注意点について事前に理解しておきましょう。
- 明確な目標がないと、卒業までのモチベーションを維持しづらい
- 通学しなくて良い分、自分自身で学習スケジュールを立てるなど自己管理能力が求められる
- 困ったときに、すぐ質問できる環境ではない場合が多く解決までに時間を要する
- 通信制大学によっては就職支援などが利用できないことがある
- 通学制大学のようなキャンパスライフは期待できない
通信制大学に入学する場合、大卒資格の取得だけではなく具体的な学修目標や資格取得などの目的がないとモチベーションが維持できず留年や退学になってしまうケースに陥る可能性があります。
また通学不要な分、自分で学修スケジュールを立てる必要があります。仕事や家事といった他の用事とバランスを取りつつ、適切なペースで学修を進めるための自己管理を怠ってはいけません。
その他にも、通信制大学の場合は授業内容についての質問がすぐにできなかったり、学修や就職に関するサポートが受けられなかったりといったデメリットもあります。大学によってサポート体制は異なるため、事前に調査しておくと良いでしょう。
最後に、通信制大学に対していわゆるキャンパスライフを求めている方は要注意です。通学制の大学と違い、通信制大学では毎日の通学がなく、通学制と比べると同級生とのコミュニケーションの機会が少なくなります。
通学制のようなキャンパスライフを送ることはできないため、注意してください。
通信制大学のメリットとデメリットについては、「通信制大学のメリット・デメリットは?後悔しないポイントや向いている人を紹介」で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
国立大学の通信講座はある?
国立大学の中には、通信制学部ではなく通信講座を開講している大学があります。
国立大学 | 通信講座名 | 公式サイト |
---|---|---|
鳴門教育大学 | 教職大学院 遠隔教育プログラム | https://www.naruto-u.ac.jp/pro-enkaku/ |
徳島大学 | とくしまビジネスリスキリングスクール(旧:地域産業人材育成講座) | https://www.tokushima-u.ac.jp/ccell/chiikijinzai/sangyojinzai/ |
愛媛大学 | 免許法認定講習 | https://ninteikoshu.ed.ehime-u.ac.jp/course/ |
秋田大学 | 大学院理工学研究科・理工学部 | https://www.riko.akita-u.ac.jp/correspond/correspond.html |
大学を卒業した方や、現在働いている方などを主な対象とした講座です。
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まとめ
近年、通信制大学に注目が集まりつつありますが、国立の通信制大学はまだ設立されていません。
一方で、奈良大学には「通信教育部」という通信制学部があります。他の国立大学には通信制学部がありませんが、今後他の国立大学に通信制学部が設置されることも期待できるのではないでしょうか?
また、国立大学は大学を卒業した方や、現在働いている方などを対象とした通信講座を開講しています。認定資格の取得などを目指せるため、気になる方はチェックしてみてください。
通信制大学を選択することには学費、資格、入学の3つにおいて大きなメリットがあります。
ただし、通信制大学で学ぶ場合はモチベーション維持の難しさや、学習支援の少なさといった注意点もあるため、事前に大学の制度などについて確認しておくと良いでしょう。
通信制大学や通信制学部での学びを活用し、自分自身の可能性を広げてみましょう!