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2024.12.26
MBA

社会人におすすめのMBAは?働きながら取得する方法や費用・年数について解説

社会人がキャリアアップを目指す中で、取得を検討することの多い「MBA」。
MBAとは、Master of Business Administrationの略で、経済学に関する大学院の修士課程を修了すると得られる「経営学修士」の学位のことです。

働きながら取得したり、休職や退職して海外に留学したりと、取得の方法は人によってさまざまです。

本記事では、社会人がMBAを取得するべきかどうか、働きながら取得を目指す場合のおすすめの授業形態、MBAの平均取得年齢、おすすめのMBA、取得のメリット、よくある質問についてそれぞれ解説します。

MBAの取得を考えている社会人の方は、ぜひ最後までご覧ください。

MBAは社会人が働きながら取得できるか

MBAは、社会人が働きながら取得することが可能です。

ここでは、MBAの取得方法と取得難易度についてそれぞれ解説します。

MBAの取得方法

MBA取得をするには、ビジネススクール(大学院)に通ったり、オンラインMBAプログラムなどを受講する必要があります。

それらを利用すれば、仕事を続けながらMBAの取得を目指すことが可能です。

日本では働きながらMBA取得を目指すのが多いですが、欧米では会社を辞めてMBA取得を目指すのが主流です。

日本でMBA取得を目指すのであれば、必ずしも会社を辞める必要はありません。

またビジネススクールの在籍可能期間は2年以上あるため、働きながらMBA取得を目指す場合でも自分の都合に合わせて履修計画を立てることが可能です。

MBAの難易度

MBAの取得は高難易度とされており、入学だけでも1.5〜4倍の倍率を通過しなければなりません。入学試験に合格するためには、入念な入試対策をおこなう必要があります。

入学後は、1〜2年かけて単位を取得し、MBAの取得を目指します。講義ごとの難しさや取得できる単位数によって難易度は変わりますが、いずれも簡単に取得できるものではないことは共通です。

また、MBAの難易度は国内か国外かでも変わります。

国内MBAなら日本語での受講が可能ですが、海外MBAを取得する場合はハイレベルな英語力も求められるため、より難易度が上がります。

さらに試験内容も国内外で異なります。

項目国内MBA国外MBA
書類試験
面接×
小論文×
専門科目の試験×
TOEFLまたはIELTSのスコア提出×
GREまたはGMATのスコア提出×

社会人が働きながら通えるビジネススクールの授業形態

社会人が働きながらMBA取得を目指す場合、主なビジネススクールの授業形態は以下の3つです。

  • 平日夜間と週末に通学する
  • 週末のみ通学する
  • 完全オンライン

ここでは、その授業形態についてそれぞれ解説します。

平日夜間と週末に通学する

平日夜間と週末にビジネススクールに通学する授業形態が最も一般的です。

平日18〜19時から授業が開始し、22時頃に終了します。週末は午前中から夕方まで、午前のみ、午後のみなど、自分の予定に合わせて授業を受けることができます。

1年次に週4日通学して必要な単位を取得し、2年次に週1日の通学で修士論文を作成するというのが主流です。

週末のみ通学する

週末のみビジネススクールに通学する場合、土日いずれも一日中授業を受けなければいけません。

ただし、土日とも通学しなければいけないのは1年次のみで、2年次には土曜日か日曜日のどちらかに通えば良くなります。

また、土曜日の通学のみで修了できるようにカリキュラムを調整しているビジネススクールもあるため、事前に良く調べておくことをおすすめします。

オンライン

ビジネススクールの中には、通学の他にオンラインの授業を取り入れているスクールもあります。

オンラインの授業には、リアルタイムで授業を受けることのできるライブ配信型のものや、

事前録画型でいつでも視聴できるオンデマンド型の授業などがあります。

どちらのタイプでも、オンラインでの受講なので場所を問わず授業を受けることができるのが特徴です。

MBA取得は何歳まで?平均取得年齢は?

MBA取得に年齢制限はありません。

ここでは、文部科学省の発表に基づいてMBA取得の年齢や平均取得年齢について解説します。

出典:文部科学省【国内外の経営系大学院及び修了生の実態並びに 産業界の経営系大学院に対するニーズ等に関する調査】(平成29年3月)

平成29年度の経営系大学院の実態およびニーズ調査によれば、経営系大学院の在学生の平均年齢では最も多いのが25〜30歳未満で33.3%、次いで30〜35歳未満が26.9%です。次に多いのは35〜40歳未満で15.4%でした。

このように、主に25~40歳未満の年齢の方がMBA取得を目指していることがわかります。

また、主な取得年齢(修了時の年齢)は30~40代であると発表されています。

出典:文部科学省【国内外の経営系大学院及び修了生の実態並びに 産業界の経営系大学院に対するニーズ等に関する調査】(平成29年3月)

社会人が働きながら取得できるおすすめのビジネススクール

社会人が働きながら取得できる、おすすめのビジネススクールを関東、関西、オンラインに分けてそれぞれ紹介します。

関東で社会人が働きながら通うのにおすすめのビジネススクール

関東で社会人が働きながらMBA取得を目指すのにおすすめのビジネススクールは、以下の3つです。

大学名称授業形態
事業創造大学院大学平日(昼・夜間)+一部の土曜日昼間
筑波大学 東京キャンパス社会人大学院(夜間) 経営学学位プログラム(博士前期課程)平日夜間+土曜日昼夜間
早稲田大学大学院経営管理研究科全日制夜間主総合1年制総合
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科全日制平日夜間+土曜日

それぞれ紹介します。

事業創造大学院大学

事業創造大学院大学の授業は、平日(昼・夜間)及び一部の土曜日(昼間)に行われるため、社会人の方が働きながら通学することが可能です。月曜日〜金曜日の授業は、3限−4限と5限−6限で同じ科目を開講し、土曜日は集中講義を行います。

また、学生は入学時に事前申請することで授業をオンラインで受講することが可能です。場所を問わず学修に取り組めるため、働きながらMBA取得を目指したい方に特におすすめです。

事業創造大学院大学では経営に必要な理論と実践知識を体系的に修得できます。「ヒト(組織、人事)」、「モノ(経営戦略、マーケティング、オペレーション)」、「カネ(会計、ファイナンス)」、「情報(IT)」に関わる知識とスキルを学び、豊富なケーススタディにより問題解決力も身につけることができます。

MBAが取得できる | MBAと起業家を目指すなら事業創造大学院大学

筑波大学

筑波大学の東京キャンパスには、社会人大学院を設置しています。経営学学位プログラムは平日夜間と土曜日昼夜間でそれぞれ開講している講義に参加することで働きながらでもMBA取得を目指せます。

経営学学位プログラム(博士前期課程) | 筑波大学 東京キャンパス社会人大学院

早稲田大学

早稲田大学大学院経営管理研究科のプログラムには、全日制グローバルや、夜間主総合の他、1年間でMBAを取得するための1年制総合、英語で世界水準のファイナンス知識を学ぶMSc in Finance、シンガポールのナンヤンビジネススクールで学んで両校のMBAを取得できる早稲田-ナンヤンダブルMBAプログラムなど、豊富な選択肢が用意されています。

学びたい内容や仕事のスケジュールなどに合わせて、自分に合ったプログラムを選択できます。

プログラム – 早稲田大学 大学院経営管理研究科

青山学院大学

青山学院大学大学院国際マネジメント研究科のMBAプログラムには、デイタイムコースとイブニングコースの2つのクラスが用意されています。

デイタイムコースは全日制のクラスですが、イブニングコースなら平日夜間と土曜日の授業でMBAの取得が可能です。

ただし、イブニングコースへの入学には3年以上の実務経験が必須なため注意しましょう。

||| MBA(デイタイム・イブニング) | Aoyama Business School・青山学院大学 大学院 国際マネジメント研究科 |||

関西で社会人が働きながら通うのにおすすめのビジネススクール

関西で社会人が働きながらMBA取得を目指すなら、以下の3つのビジネススクールがおすすめです。

大学名称授業形態
同志社大学大学院ビジネス研究科平日昼間平日夜間土曜日全日
神戸大学MBA土曜日(専門科目は金曜日の夜間にも開講)
立命館大学全日制平日夜間週末(土曜日・日曜日)

それぞれ紹介します。

同志社大学

同志社大学大学院ビジネス研究科のMBAプログラムは、平日昼間、平日夜間、土曜日全日のクラスがあり、働きながら通う学生にも理解のある制度となっています。

同志社大学大学院ビジネス研究科のMBAプログラムは、ビジネス教育の国際認証機関であるAMBA(The Association of MBAs:英国)から国際認証を取得しています。

同志社大学大学院 ビジネス研究科

神戸大学

神戸大学では、基本的に土曜日にMBAプログラムの授業を開講しており、金曜日の夜にも専門科目の講義が開講されています。

週末のみの通学でMBA取得できるようにカリキュラムが組まれているため、働きながらMBA取得を目指すならピッタリでしょう。

年末年始以外に休みがなく、最短1年半で卒業が可能です。

神戸大学MBA

立命館大学

立命館大学のMBAプログラムは、全日制、平日夜間、週末でそれぞれクラスが開講しています。

経営管理専攻と観光マネジメント専攻の2つのカリキュラムが用意されており、それぞれMBAを取得できる修士課程となっています。

立命館大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)

オンラインで取得するのにおすすめのビジネススクール

オンラインでMBAを取得できる、おすすめのビジネススクールは以下の3つです。

  • グロービス経営大学院
  • ヒューマンアカデミー
  • アビタス

それぞれ詳しく紹介します。

グロービス経営大学院

グロービス経営大学院は、広いネットワークを持つことが特徴のビジネススクールです。通学とオンラインの2つの形態から、好きな方を選んで受講できます。

在学中はもちろん、入学後にも多くの人と関係を築くことができるでしょう。

MBAプログラムはオンライン化されているため、住んでいる場所や学修の時間を問わずMBA取得を目指せます。また、通学と併用して上手く履修計画を組み立てることも可能です。

オンラインMBA|グロービス経営大学院 創造と変革のMBA

ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーでは、日本にいながらイギリスの国立大学、ウェールズ大学トリニティセントデイビッドから認証を受けたMBAプログラムを受講できます。

修了時にはウェールズ大学トリニティセントデイビッドから経営学修士の学位を授与されます。

講義はすべて日本語でおこなわれるため、英語力は必要ありません。

また、すべての講義がオンラインで受講できます。

ヒューマンアカデミー(ウェールズ大学)

アビタス

アビタスでは、国内MBAと海外MBAの2つから選択してMBA取得を目指せます。国内MBAなら日本語で、海外MBAなら英語で授業を受けることになります。

オンラインMBAを用意しているアビタスなら、完全オンラインでMBAの取得が可能です。

オンラインMBAの場合、日本語と英語のハイブリッド方式で授業がおこなわれるという特徴があります。

UMass MBA(オンライン米国MBA)マサチューセッツ大学

社会人がMBAを取得するメリット

社会人がMBAを取得するメリットには、主に以下の4つがあります。

  • 経営全般の専門的な知識と思考力を得られる
  • 卒業生とのネットワークや人脈を作れる
  • キャリアアップやキャリアチェンジに役立つ
  • 海外MBAの場合、英語力をさらに身につけられる

経営全般の知識と思考力を得られる

MBAを取得することで、経営全般の知識や思考力を身につけられます。さらに、組織のリーダーとして必要な資質を養うことができるでしょう。

MBA取得を通して、リソース管理、マーケティング、統計、経済など、経営全般の専門的な知識を学ぶことができます。

さまざまなケーススタディやグループディスカッションを通して、経営全般を俯瞰する論理的思考や解決能力を身につけられるのは、MBAを取得する大きなメリットです。

ネットワークや人脈を作れる

修了生とのネットワークや人脈を得られるのも、MBA取得の大きなメリットの1つです。

転職するときや組織のリーダーを担ったとき、または起業するときなど、お互いを助け合う関係を築けるかもしれません。

特に海外では修了生の交流はとても活発で、そのネットワークはグローバルに広がっていきます。

場合によっては、新たなビジネスに参画する際のメンバーとして誘われるチャンスも訪れるかもしれません。

キャリアアップやキャリアチェンジに役立つ

MBA取得は経営に関する専門的な知識を有していることを証明でき、キャリアアップやキャリアチェンジに役立ちます。

MBAは単なる肩書ではなく、身につけた知識や思考力が重要視されます。広い視野で物事を見ることができる人材になれれば、多くのビジネスシーンで活躍を期待されることになるでしょう。

また、キャリアアップやキャリアチェンジの際には、収入アップといったメリットもあるかもしれません。

【海外MBAの場合】より高い英語力が身につく

海外MBAを取得する場合、より高い英語力を身につけられます。

クラスやグループで英語を用いたディスカッションやプレゼンテーションなどが行われるため、英語でのコミュニケーション能力の向上が図れるでしょう。また、課題やレポートなども英語で記述するため、英語による文章作成スキルも磨かれます。

英語力を高め、グローバルに活躍できる人材になりたいと考えている方は、海外MBAの取得を目指しましょう。

MBAに関するよくある質問

MBAに関するよくある質問2つにお答えします。

Q.MBA取得にかかる費用は?

A.MBA取得にかかる費用は、150〜900万円と授業形態や国内外のどちらかによって幅があります。

授業形態費用相場
国内パートタイムMBA130~330万円
国内フルタイムMBA150~350万円
オンラインMBA200~300万円
海外パートタイムMBA300~700万円
海外フルタイムMBA800~900万円

※パートタイムMBAとは、平日夜間と土曜日に開講しているコースのこと

※フルタイムMBAとは、平日の昼間に開講しているコースのこと

ただし、MBA取得にかかる費用はビジネススクールによって異なるため、実際の費用については各ビジネススクールの情報を確認してください。

Q.MBAは社会人何年目から取得可能?

A.国内MBAの中には、新卒などの働き始めの方でも入学できるビジネススクールがあります。しかし、すべてのMBAが新卒での入学が可能というわけではありません。

一定以上のビジネス経験が必要とされていることが一般的である点には注意しましょう。

例えば、早稲田大学大学院経営管理研究科(夜間主総合)などでは3年以上の実務経験が出願条件として提示されています。

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開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、完全オンラインで卒業可能な通信教育課程の学部です。一度も通学せずに、「学士(情報学)」の取得が可能です。

授業は1回15分の動画視聴のため、好きな時間に好きな場所で学修を進めることができ、仕事をしている方でも学びやすいのが特徴です。

情報デザイン学部(仮称・設置構想中)では、「情報」「デザイン」「経営基礎」の3つの領域の学修をすることで、情報技術と知識を活用して、情報化社会における課題解決力や価値創造力を身につけることが可能です。

MBAの取得を将来的に考えているけれど、経営について今まで触れたことがなく不安という方は、ぜひ情報デザイン学部(仮称・設置構想中)のビジネスITコースで経営の知識を身につけてみませんか?

まとめ

キャリアアップやキャリアチェンジに向けて取得することが多い「MBA(経営学修士)」。国内ではMBAは働きながら取得するのが主流です。

授業形態は主に平日夜間と週末、週末のみ、オンラインの3つがあり、最近では特にオンライン授業に注目が集まっています。

MBAの平均取得年齢は35歳くらいで、在学生の多くは20代後半~30代の方です。ただし、年齢制限などはないためさまざまな年齢層の学生が在籍しています。

MBAを取得すれば、経営に関する幅広い専門知識と思考力、ネットワークや人脈、高い英語力などを身につけることができるでしょう。キャリアアップやキャリアチェンジ、起業にも大いに役立ちます。

自身の市場価値を高めるためにも、MBA取得を目指してみてはいかがでしょうか?

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