デジタルマーケティングに役立つおすすめの資格10選《2024年》

SNSやデジタル機器が普及する現代では、多くの企業がデジタルマーケティングに注目しています。マーケティングに関わる方なら、デジタルマーケティングについて詳しく知りたいと思ったことがある方も多いのではないでしょうか？

本記事では、デジタルマーケティングの概要、必要な知識やスキルについて解説しつつ、デジタルマーケティングに役立つ資格10選や資格取得がおすすめな方の特徴を紹介します。

実際に仕事でデジタルマーケティングに関わっている方、デジタルマーケティングに関する資格取得に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、Webサイト、SNS、AIなどのデジタル技術を用いたマーケティングのことです。

マーケティングは商品を売るための仕組みを作ることを指し、デジタルマーケティングはマーケティングの中でもデジタル技術を使った手法全般を指します。

デジタルマーケティングが注目される理由とは？

現代においてデジタルマーケティングが注目されている理由には、以下の2つが挙げられます。

• 消費者（ユーザー）の生活にインターネットが根づいているから
• 企業でデジタルデータが活用されるようになったから

1つめは、消費者の生活にインターネットが根づき、SNSやメール、ネット検索、インターネット広告、Webサイトなどのデジタル媒体が企業と消費者を繋ぐ主流なものとなっているためです。

多くの消費者がデジタル機器を日常的に利用するようになったことを受け、マーケティングの中心がアナログからデジタルへと移行しました。

2つめは、企業でデジタルデータが活用されるようになったためです。商品の売上や広告の視聴者層、Webサイトの閲覧データなどのデータを収集し活用することで、企業はマーケティングに活かしています。

紙広告などのアナログ媒体ではデータの収集が難しいですが、デジタル媒体ではデータの収集と活用が容易であるある点も、デジタルマーケティングが注目される理由の1つです。

デジタルマーケティングに必要な知識・スキルは？

実際にデジタルマーケティングをおこなう際、必要とされる知識とスキルは以下の4つです。

• マーケティングに関する基礎的な知識
• 正しい情報を収集し整理・活用するスキル
• IoTやAIなどの最新デジタル技術に関する知識
• デザインやライティングなどのクリエイティブ分野のスキル

ここでは、デジタルマーケティングに必要な知識やスキルについて、それぞれ解説します。

マーケティングの基礎知識

マーケティングに関する基礎知識は、デジタルマーケティングにおいても重要です。

基礎知識には、マーケティング分野について学ぶための参考書に出てくるような専門用語や、自社商品についての理解などが当てはまります。

また、顧客のニーズを把握したり広告内容や打ち出し方を立案したりといったことも必要なスキルです。

デジタルマーケティングの仕事をするなら、基本的なマーケティングについての知識は身につけておきましょう。

情報収集・整理・活用スキル

情報収集と、情報を整理し活用するスキルもデジタルマーケティングにおいて重要です。

デジタルマーケティングでは消費者の動向をよく見つつ、トレンドや商品の変化にも注目して対応しなければなりません。

業界の専門家、インフルエンサー、SNSでの話題など、多くの情報を収集し、整理し、マーケティングに活用できるスキルが求められます。

最新デジタル技術の知識

IoTやAIなど、最新のデジタル技術に関する知識を持っていることで、デジタルマーケティングをスムーズにおこなうことができます。

IoT機器やAIによるデジタルデータを活用しながらおこなうデジタルマーケティングでは、少なくとも関連する知識がないとついていけなくなるでしょう。

最新のデジタル技術について最低限の知識を身につけ、新たな情報には常にアンテナを張ることを心がけることが大切です。

クリエイティブスキル

デジタルマーケティングでは、デジタルコンテンツの制作が欠かせません。Webデザイン、画像制作、動画制作、ライティングなど、クリエイティブ分野のスキルはデジタルマーケターにとって重要なスキルです。

また、コンテンツ制作に際して必要となる柔軟な発想力や多角的な視点なども持っておくと、デジタルマーケティングをおこなうときに重宝されるでしょう。

デジタルマーケティングに役立つ資格10選

デジタルマーケティングに役立つ資格10選をまとめて紹介します。

資格	概要	主催
ウェブ解析士	ウェブ解析の知識とスキルに加え、解析したデータのデジタルマーケティングへの活用についても深掘りして問われる	WACA（一般社団法人ウェブ解析士協会）
Web検定	4分野に分けて実施される検定で、デジタルマーケティングにおいて必要なクリエイティブ分野のスキルを高めたい方におすすめ	株式会社ボーンデジタル
Webアナリスト	Web戦略におけるデータ分析や解析をおこなうために必要な知識とスキルについて広く問われる	JWA（日本Web協会）
マーケティング・ビジネス実務検定	業界や業種を問わず、マーケティングにおいて求められる知識全般を問われる	国際実務マーケティング協会
ネットマーケティング検定	ネットマーケティングに関する知識について問われるデジタルマーケティング初心者の社会人や学生にもおすすめ	サーティファイ Web利用・技術認定委員会
Yahoo！広告キャンパス認定資格	Yahoo！広告に関するあらゆる知識を証明する資格無料のeラーニングで基礎から学べるため、初心者にもおすすめ	LINEヤフー株式会社
Google広告認定資格	Google広告に関するあらゆる知識を証明する資格プロフェッショナルレベルの認定資格であり、転職などを考えている方にもおすすめ	グーグル合同会社
Google アナリティクス個人認定資格（GAIQ）	Googleアナリティクスを最大限に活用する方法について学び、認定を受けられる公式資格初級者向けと上級者向けコースに分かれており無料で受講と認定が可能	グーグル合同会社
IMA検定（Internet Marketing Analyst検定）	デジタルマーケティングに必要な基礎知識全般の実践的な知識が問われる基本レベルと応用レベルに分かれており、初心者にもおすすめ	一般社団法人IMA研究所
統計検定（Japan Statistical Society Certificate）	統計に関する知識やスキルを、等級や分野によって細かく分類して試験を実施している自分のレベルや学びたい分野に合わせた受験が可能	一般財団法人 統計質保証推進協会

ウェブ解析士

ウェブ解析士では、デジタルマーケティングへの深い理解が求められます。

専用テキストや講座も提供しており、ウェブ解析の手法や基本的な指標、マーケティングへの活用についても深堀りして学ぶことができます。

既に基本的な知識やスキルが身についていたり、実務経験があったりする方にとっても役立つ内容となっており、身につけた知識を検定として証明できるのがメリットです。

資格	ウェブ解析士
受験費用	17,600円（＋公式テキスト：4,400円）
主催	WACA（一般社団法人ウェブ解析士協会）
公式サイト	ウェブ解析士とは

Web検定

Webリテラシー、Webデザイン、Webディレクション、Webプロデュースの4分野で試験を実施している検定です。

実務的な内容を基礎から学べるため、デジタルマーケティングにおいて必要なクリエイティブ分野のスキルを高めたいときにおすすめです。

資格	Web検定
受験費用	Webリテラシー試験：11,000円Webデザイン試験：11,000円Webディレクション試験：11,000円Webプロデュース試験：11,000円
主催	株式会社ボーンデジタル
公式サイト	Web検定

Webアナリスト検定

デジタルマーケティングにおいて、自社や消費者のWeb戦略で成果を上げるために活躍するWebアナリストを目指す方におすすめの資格です。

データ分析やWeb解析に関する基礎から応用までを広くカバーする内容が問われます。

専用参考書と講習があり、初心者であっても理解しやすいことが特徴です。また、実務経験のある講師による納得のいく講座を受けることで実務にも強い人材を目指せます。

資格	Webアナリスト検定
受験費用	要問い合わせ
主催	JWA（日本Web協会）
公式サイト	Webアナリスト検定 一般社団法人日本Web協会［JWA］

マーケティング・ビジネス実務検定

2005年から開始した、国際実務マーケティング協会が主催する検定です。

マーケティング実務に関する知識を総合的に評価する試験であり、業種や業界を問わず共通して求められるマーケティング知識について問われます。

マーケティング理論、実務知識、時事情報・実務事例を習得できる検定です。

資格	マーケティング・ビジネス実務検定
受験費用	A級：12,760円B級：7,480円C級：6,270円
主催	国際実務マーケティング協会
公式サイト	マーケティング・ビジネス実務検定

ネットマーケティング検定

サーティファイ Web利用・技術認定委員会が主催する、ネットマーケティングの基本について問われる検定です。

広告、SEO、セキュリティなど、デジタルマーケティングに関わる際に必ず身につけておくべき基本の知識が問われます。

また、広告やWebサイトの制作、情報リサーチ、関連法規についても問われるため、今後デジタルマーケティングの仕事に就きたいと考えている初心者の方や学生にもおすすめです。

資格	ネットマーケティング検定
受験費用	6,200円
主催	サーティファイ Web利用・技術認定委員会
公式サイト	ネットマーケティング検定 | 資格検定のサーティファイ

Yahoo！広告キャンパス認定資格

Yahoo！広告に関するあらゆる知識について証明する認定資格です。

無料のeラーニングで学ぶことができ、認定も無料のため、気軽に挑戦できることがメリットです。

広告運用のノウハウ、広告管理ツールの使い方など、Yahoo！広告に関する知識全般を学ぶことができます。

資格	Yahoo！広告キャンパス認定資格
受験費用	無料
主催	LINEヤフー株式会社
公式サイト	Yahoo!広告 キャンパス｜LINEヤフー for Business

Google広告認定資格

Google広告に関する基礎から上級までの知識を認定する資格です。

検索広告、広告ディスプレイ、広告動画、ショッピング広告、広告アプリなど、あらゆるGoogle広告に関連する知識が問われます。

Google広告のエキスパートであることを証明できるため、転職などでも有利にはたらくでしょう。

資格	Google広告認定資格
受験費用	無料
主催	グーグル合同会社
公式サイト	Google 広告の認定資格について

Google アナリティクス個人認定資格（GAIQ）

グーグルアナリティクスに特化した、個人認定資格です。無料のeラーニングでグーグルアナリティクスの活用方法について学び、認定を受けることができます。

初心者向けのコースと上級者向けのコースがありますが、いずれも受講と認定に費用はかかりません。ただし、認定資格の有効期間は合格から12カ月間であり、更新が必要であることに注意しましょう。

資格	Google アナリティクス個人認定資格（GAIQ）
受験費用	無料
主催	グーグル合同会社
公式サイト	Google アナリティクス個人認定資格（GAIQ）の準備方法

IMA検定（Internet Marketing Analyst検定）

Web広告やWebサイトの解析を中心に、Webマーケティングに関するスキルを実務前提で問われる検定です。

マーケティング概論、サイト集客・アクセス分析、KPI管理、成果獲得など、デジタルマーケティングに必要な知識とスキルについて身につけていることを証明できます。

検定には2つのレベルがあり、サイト分析とリスティング広告に関する実践運用スキルが問われる「Standardコース」と、ターゲット別集客プランの立案などよりハイレベルな内容を問われる「Professionalコース」に分けられています。

資格	IMA検定（Internet Marketing Analyst検定）
受験費用	Standardコース：19,800円Professionalコース：19,800円
主催	一般社団法人IMA研究所
公式サイト	IMA検定

統計検定（Japan Statistical Society Certificate）

統計に関する知識と活用するスキルについて評価する検定です。データに基づいた判断ができる人材を目指す方におすすめです。

統計検定には1～4級の他に統計調査士、専門統計調査士、データサイエンス基礎～エキスパートなど細かな分野があり、自分の知識量やスキル、学びたい分野によってレベルを選べるのが特徴です。

資格	統計検定（Japan Statistical Society Certificate）
受験費用	１級「統計数理」：6,000円１級「統計応用」：6,000円準１級：8,000円（学生6,000円）2級：7,000円（学生5,000円）3級：6,000円（学生4,000円）4級：5,000円（学生3,500円）統計調査士：7,000円（学生5,000円）専門統計調査士：10,000円（学生8,000円）データサイエンス基礎（DS基礎）：7,000円（学生5,000円）統計検定 データサイエンス発展（DS発展）：一般価格　6,000円（学生4,000円）データサイエンスエキスパート（DSエキスパート）：一般価格　8,000円（学生6,000円）
主催	一般財団法人 統計質保証推進協会
公式サイト	統計検定

デジタルマーケティングの資格取得がおすすめな人の特徴

デジタルマーケティングに関する資格取得がおすすめなのは、以下のような特徴に当てはまる方です。

• マーケティングに関する知識をさらに深めたい方
• 既にマーケティングの仕事に携わっている方
• これからマーケティングの仕事に携わりたい方

それぞれ詳しく解説します。

マーケティングに関する知識を深めたい

マーケティングに関する知識を深めたいけれど、何から学べば良いのかわからないときには資格取得がおすすめです。

資格を決めて勉強に取り組むことで体系的な学習が可能になり、効率的かつ効果的に学ぶことができるでしょう。

また、資格取得を目標にすることでモチベーションの維持もしやすくなります。

既にマーケティングの仕事をしている

既にマーケティングの仕事に関わっている方も、資格を取得するのがおすすめです。

既存の知識や実践経験に加えて資格を取得することで、自分が持つスキルや知識を証明することができます。

キャリアアップや転職の際にも資格は強い武器になるので、取得しておいて損はないでしょう。

これからマーケティングの仕事に携わりたい

学生や転職を考えている社会人など、これからマーケティングの仕事に携わりたいと考えている方は、関連資格を取得することで希望する仕事に就きやすくなるでしょう。

資格取得を通して知識やスキルを習得できるだけでなく、資格を持つことで客観的な証明ができるのは大きなメリットです。

マーケティングの知識をつけるなら、開志創造大学　情報デザイン学部(仮称・設置構想中)

開志創造大学 情報デザイン学部（仮称・設置構想中）は、2026年4月開設予定の完全オンラインで学べる通信制大学です。日々変化する情報社会に柔軟に対応できる人材を育てるため、社会で必要とされる最先端のIT・デジタルスキルが身につく場を提供します。

情報デザイン学部(仮称・設置構想中)では自分のなりたい将来像に合わせて、AIなどの最新の情報技術を駆使するエンジニアを目指す「先端ITコース」と、ビジネスの現場を知り、課題をITで解決できる人材を目指す「ビジネスITコース」の2つの履修モデルからどちらかを選んで学ぶことができます。

特に「ビジネスITコース」では、経営について深く学ぶことができ、マーケティング・デジタルマーケティングについても1から学ぶことが可能です。

大学で専門の教授・講師から学べるため、自力で学習するよりも効率的に力をつけることができます。

また、一人ひとりに合わせたサポート体制も整っているため、安心してオンラインでの学びを進めることができます。

少しでも興味のある方は、ぜひホームページもご覧ください！

まとめ

現代において、企業と消費者を繋ぐ重要な役割を担っているデジタル技術。特に効果的なマーケティングにはデジタル媒体の活用が欠かせません。

デジタルマーケティングは、Webサイト、SNS、AIなどのデジタル技術を用いたマーケティングのことを指します。デジタルマーケティングを実施するには、マーケティングに関する知識、情報収集・整理・活用のスキル、最新デジタル技術に関する知識、クリエイティブ分野のスキルなどが求められます。

デジタルマーケティングに必要な能力を効率よく身につけるなら、関連資格を取得するのがおすすめです。体系的に学びつつ、自分の持つ知識やスキルを証明できるため就職や転職の際にも武器になるでしょう。

マーケティングに関する知識を深めたい方、既にマーケティングの仕事をしている方、これからマーケティングの仕事がしたい方は、デジタルマーケティングの関連資格を取得することをおすすめします。

資格取得で自分の力を客観的に証明し、デジタル社会で活躍できる人材を目指しましょう！