【2025年最新】AIのおすすめ資格一覧!役立つ資格や難易度まで紹介
AI分野に興味を持っても、どの資格から学び始めればよいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
AI資格には、基礎知識を身につけるものから実務で活かせるスキルを証明できるものまで、さまざまな種類があります。
本記事では、AI資格の概要や種類、学習方法についてわかりやすく解説しています。これからAI分野に挑戦したい方や、知識を深めたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
近年、AIが注目される理由

私たちの生活は、スマートフォンやインターネットの普及により大きく変化しています。
日常の中で便利なサービスが増える一方、新しい技術への関心も高まっています。そうした流れの中で、今特に注目を集めているのがAIです。
AI市場は急速に成長している
AI市場は近年、急速に拡大しています。株式会社アイ・ティ・アールの「AI主要8市場規模推移および予測」によると、2020年度のAI主要8市場の売上金額は513億3,000万円でしたが、
2025年度には1,200億円にまで到達する見込みとされており、今後もさらなる拡大が予想されています。

引用:株式会社アイ・ティ・アール「AI主要8市場規模推移および予測」
特にコロナ禍をきっかけに在宅勤務や非対面での業務が広がり、企業では業務効率化や生産性向上がこれまで以上に求められるようになりました。
その解決策の一つとしてAIの活用が本格化し、文書作成や翻訳、問い合わせ対応、データ分析などをAIが支援・自動化する事例が増えています。
こうした背景から、AI市場は一時的な流行ではなく、企業活動や社会を支える重要な基盤として、今後も成長が続くと期待されています。
AI市場の急成長に対して、人材が不足している
AI市場は年々大きく成長していますが、その成長に対してAI人材の不足が大きな課題となっています。
AIは機械学習、データ分析、プログラミングなど高度な専門知識が求められるため、すぐに活躍できる人が限られています。
その結果、企業ではAI導入が進まなかったり、開発が遅れたりするほか、採用競争の激化による人材コストの上昇など、さまざまな影響が出ています。
さらに、AI活用に対応するため、既存社員への教育が必要となり、現場では学習や業務の両立に負担が生じています。
このような状況の中で、AIに関連する資格を取得し、知識やスキルを証明できれば、企業からの評価が高まり、自身の市場価値をさらに高めることにつながります。
AI資格を取得するメリットは?

ここでは、AI資格を取得することで得られるメリットについて解説します。「スキルの証明」や「転職市場での市場価値向上」など、資格がもたらす効果についてご紹介します。
AIスキルの証明
AI資格を取得することで、自身が身につけたAIの知識やスキルを、他の人にもわかりやすく証明することができます。
AI分野では実務経験が重視されることが多いものの、資格があれば、AIの基本的な仕組みや考え方を理解していることの証明になります。
さらに、学習意欲や専門性の高さをアピールすることにもつながります。加えて、資格取得までの学習過程を通して専門用語や最新技術への理解が深まり、実際の学習や仕事にもスムーズに活かすことができます。
転職における市場価値が高まる
AI人材の需要が高まる一方で、AI分野では人材不足が続いています。AIは高い専門性が求められる分野であるため、知識やスキルを資格という形で示せる人材は、企業から評価されやすい傾向にあります。
資格を取得することで、より専門性の高い業務やポジションに挑戦しやすくなり、その結果、年収アップにつながる可能性も高まります。
AI資格は、自身の市場価値を高めるとともに、キャリアの選択肢を広げるきっかけとなります。
AI資格を活かせる職種

AIの資格は、AIに関する基礎知識や活用スキルを身につけていることを示せるものです。
資格取得を通じてAIへの理解が深まり、さまざまな職種で強みとして活かすことができます。ここでは、AI資格を活かせる代表的な職種を3つご紹介します。
①データサイエンティスト・データアナリスト
データサイエンティストは、膨大なデータの中から価値ある情報を見つけ出し、収集・分析・可視化・整理し、クライアントの課題解決や意思決定に役立つ情報として提供します。
一方、データアナリストは、売上や顧客データなどを分析し、現状や課題をわかりやすく整理したうえで、グラフやレポートにまとめ、改善点や次の施策を提案します。
データサイエンティストが、世の中にあふれるデータに「新たな意味」や「価値」を与え、課題解決へと導く専門家であるのに対し、データアナリストは、データをもとに現在の状況を明らかにする専門家であると言えます。
②AIエンジニア
AIエンジニアは、人工知能を使って「自分で考え、判断し、行動できる仕組み」を作る仕事です。AIは医療、福祉、産業など幅広い分野で活用が進み、私たちの生活にも深く関わっています。
例えば、スマホの写真整理や地図アプリ、家電の自動調整など、身近な場面でもAIは多く使われています。
こうした、AIが安全で便利に動くよう、データを整えたり仕組みを改善したりして支えるのがAIエンジニアの役割です。
③AIプランナー
AIプランナーとは、企業の課題を解決するために、AIをどのように活用するかを考え、導入から運用までを支える仕事です。
AIの知識を活かし、課題に対してAIが有効かを見極め、最適な活用方法を企画します。また、クライアントとAIエンジニアの間に立ち、両者の要望や意見を整理しながら、開発が円滑に進むよう調整します。
さらに、スケジュール管理などを通じて、プロジェクトが計画通りに進行するようサポートします。AIプランナーは、企業の成長や競争力の向上に貢献できる仕事です。
おすすめのAI資格一覧

AI資格とは、人工知能に関する知識やスキルを学び、その理解度や活用力を証明できる資格です。
基礎から実務まで幅広く対応しており、目的やレベルに合わせて選べる点が支持されています。以下では、おすすめのAI資格をご紹介します。
G検定
G検定は、AIやディープラーニングに関する基礎知識を持ち、ビジネスや社会で適切に活用できる力を測る試験です。
高度な技術スキルではなく、AIの仕組みや活用事例、導入時の注意点、倫理・法律などの理解が重視されます。
試験はオンラインで実施され、受験資格はなく、学生から社会人まで幅広い層が対象です。
AIを「使う側」として必要な知識を身につけていることを証明できる資格として、多くの分野で注目されています。
受講料:13,200円
合格率:78.40%「2025年 第4回 G検定」
公式サイト:G検定について(試験概要・学習方法・試験対策・合格者体験談) – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
E資格
E資格は、ディープラーニングを中心としたAI技術を実際に開発・実装できるレベルの知識を持っていることを証明する資格です。
AIの活用方法を理解することを目的としたG検定に対して、E資格はAIを開発知りエンジニア向けの試験となっています。
試験では、数学や統計の基礎から、機械学習・ディープラーニングの仕組みや考え方まで幅広く出題されます。
受験するには、JDLAが認定する講座を事前に修了する必要があります。AIエンジニアとしての専門知識や技術力を示せる資格として、実際の仕事に活かしやすい資格として注目されています。
受験料:33,000円
合格率:68.26%「2025年第1回E資格」
公式サイト:「一般財団法人 日本ディープラーニング協会」
DS検定
DS検定(データサイエンティスト検定)は、データサイエンティストとして必要な基礎知識や実務に活かせる考え方を身につけていることを証明できる資格です。
一般にデータサイエンティストとは、企業のデータ活用を実行・支援する人材を指し、統計や分析手法を扱うデータサイエンス力、データを扱うためのデータエンジニアリング力、分析結果をビジネスに活かすビジネス力の3つが求められます。
本試験では、統計やデータ分析、AI・機械学習の基礎に加え、ビジネス活用や倫理・法務まで幅広く出題され、分析結果を意思決定につなげる視点が重視されています。
データ活用の基礎力を示せる資格として、幅広い職種から注目されています。
受験料:11,000円
合格率:約44%(2025年6月実施)
公式サイト:「一般社団法人 データサイエンティスト協会」
生成AIパスポート試験
生成AIパスポート試験は生成AIを正しく理解し、安全に活用するための基礎知識を証明できる資格です。
ChatGPTをはじめとした生成AIの仕組みや特徴、できること・できないことを理解することに重点が置かれています。
試験では、生成AIの基本概念や活用事例に加え、著作権や個人情報、情報漏えいなどのリスクなどについても出題されます。
そのため、単なるツールの使い方だけでなく、業務で安心して生成AIを使うための判断力が身につきます。
エンジニアに限らず、営業や企画、事務職など、生成AIを仕事に取り入れたいすべての人に向いている、入門レベルの資格になっています。
受験料:11,000円
合格率:約44%(2025年6月実施)
公式サイト:「一般社団法人 生成AI活用普及協会」
統計検定
統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する、日本統計学会が公式に認定した全国統一試験です。
基礎的な用語の理解から、統計の理論、データ分析の考え方まで、実社会で役立つ統計の知識とデータを読み解く力が身についているかを測ります。
レベル別に級が分かれているため、基礎から応用まで、自身の理解度に合わせて段階的に挑戦できる点が特長です。
資格を取得することで、ビジネスにおける資料作成や意思決定の場面でも役立ち、幅広い分野で活用できる基礎力として、データ分析やAI活用の土台となる知識を身につけることができます。
受験料:5,000円~7,000円(級ごとに異なります)
合格率:4級 78.6%、3級 56.5%、2級 48.1%、準1級 35.5%
(2024年)
公式サイト:「統計検定」
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基本文法や基礎知識を理解していることを証明できる資格です。
Pythonは、世界中で幅広く使われているプログラミング言語で、初心者にも学びやすい点が特徴です。試験では、変数やデータ型、条件分岐、繰り返し処理、関数など、プログラミングの土台となる内容が出題されます。
プログラミング未経験者や学習初期の人でも挑戦しやすく、Pythonを正しく読み書きできる力が身についているかを確認できます。
基礎試験で土台を固めた後は、NumPyやpandasを扱うPython3エンジニア認定データ分析試験に進むことで、データ分析やAI分野で役立つ実践的なスキル習得につながります。
受験料:10,000円
公式サイト:「Python3エンジニア認定基礎試験」
AI-900
AI-900(Microsoft Azure AI Fundamentals)はMicrosoft Azureの認定試験です。Microsoftが公式に実施するAzureの認定試験で、AIおよび機械学習に関する基礎的な知識と理解を証明する入門資格です。
AIの基本概念をはじめ、機械学習の考え方、画像認識や自然言語処理、生成AIといった代表的なAI技術の概要について学びます。
あわせて、これらの技術をAzureのAIサービスとしてどのように活用するかも出題範囲に含まれています。
プログラミング経験は必須ではなく、学生や社会人、非エンジニアの方でも挑戦しやすい点が特徴です。
AI分野に初めて触れる方でも無理なく学べる内容で、基礎から理解を深めるための入り口として適しています。
受験料:12,980円
難易度:Microsoft認定試験内での分類は「初級」に該当します
公式サイト:「試験 AI-900: Microsoft Azure AI の基礎の学習ガイド」
AI-102
AI-102(Designing and Implementing a Microsoft Azure AI Solution)もMicrosoft Azureの認定試験です。AI-900で基礎を学んだうえで、実務に活かせるスキルを身につけるための中級資格です。
Azure AI ServiceやAzure OpenAI Serviceを活用し、画像認識や自然言語処理、音声認識、生成AIなどのAI技術を用いたシステムを計画・構築・運用する能力が問われます。
さらに、システムの安全性を確保した運用や監視の方法などについての理解も必要になります。AI-900が「基礎理解を目的」とした資格であるのに対し、AI-102は「実際にAIを使いこなすスキル」を証明できる資格となっています。
AI-102を取得することで、実務でAIを活用できる能力をしっかり示すことができ、ステップアップやキャリア形成の目標として活用できるといえます。
受験料:20,300円
難易度:Microsoft認定試験内での分類は「中級」に該当します
公式サイト:「試験 AI-102: Microsoft Azure AI ソリューションの設計と実装に関する学習ガイド」
Google 機械学習技術者試験
Google 機械学習技術者試験(Google Professional Machine Learning Engineer)は、Google Cloudが提供する認定資格です。
この資格は、Google cloudの技術を使って、機械学習モデルを構築、評価、導入、そして運用できることを証明するものです。
具体的には、データの前処理や特徴量作成、モデル選定・チューニング、デプロイなどの作業が含まれます。
また、Google CloudのAI・MLサービスを活用して、安全で柔軟に対応できる機械学習システムを作る能力も重要です。
基礎的な知識だけでなく、実務で応用できるスキルを示せる資格であり、AIやデータサイエンス分野に挑戦したい方が学習を進め、スキルを高めながら実務に活かすうえで非常に役立つ資格です。
受験料: $200(税別)
難易度:Google Cloud認定資格の中でも最難関クラス
公式サイト:「Professional Machine Learning Engineer」
AI資格の勉強方法を紹介!

AI資格の勉強方法には、独学や参考書を使用する方法もありますが、効率よく理解を深めたい場合は、学校などの学習環境を活用することがおすすめです。
AI分野は専門用語や数式、仕組みが多く、独学では理解が曖昧なまま進んでしまうことも少なくありません。
学校で学ぶことで、基礎から応用まで段階的に学習でき、わからないところも講師にすぐ確認できます。
また、学習中につまずいた場合でもサポート体制が整っているため、不安を感じることなく学習を進められます。
加えて、試験で問われやすい内容を中心に学べるため、資格対策を効率的に行える点も特長です。
継続的に学習を続けながら知識を着実に身につけ、AI資格の取得を目指す方にとって、学校での学習は効率的な選択肢といえるでしょう。
AIについて学ぶなら、開志創造大学 情報デザイン学部
開志創造大学 情報デザイン学部は、2026年4月に開設する通信制学部です。一度も通学することなく学修を進めることができ、卒業時には情報学の学士を取得することができます。
AIをはじめとした情報分野の知識や技術は、これからの社会で欠かせないスキルですが、独学で学ぼうとすると難しさを感じたり、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
本学部では、将来の目標に応じて選べる履修モデルや、1回15分の授業動画を活用し、忙しい方でも無理なく学べる環境を整えています。
情報デザイン学部では「生成AI活用」をはじめ、情報技術を実務に活かすための授業を開講予定です。本学部では、自分のペースで着実に学修を進めながら、実践的な情報スキルを身につけることができます。
AIの資格についてよくある質問

AI検定は役に立ちますか?
AI検定は、AIに関する知識やスキルを身につけていることを証明できる資格です。
自身の市場価値を高めるだけでなく、AIを活用する現場での理解力向上にもつながるため、実務やキャリア形成に役立つ資格といえます。
G検定の合格率はどのくらいですか?
「2025年 第6回 G検定(ジェネラリスト検定)」は、受験者数10,903名のうち合格者数8,365名で合格率が、76.72%です。
比較的高い合格率で、初学者でも対策を行えば挑戦しやすい資格であることが分かります。
まとめ

AI資格は、AIや機械学習の基礎から実務で活かせるスキルを身につけていることを証明できるものです。
独学での取得も可能ですが、大学で学ぶことで基礎からしっかりと理解でき、実践的な技術や最新のAI動向にも対応しやすくなります。
また、疑問が生じた際にすぐ相談できる環境があるため、安心して学習を進められる点も大きなメリットです。
一人での学習が不安な方は独学ではなく、大学などの学習機関を活用して資格取得を目指しましょう。