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2024.12.26
情報処理

情報処理とは?意味をわかりやすく解説!情報処理業界の現状と将来性も紹介

IT業界を中心にしばしば見聞きする「情報処理」。情報処理とは?と聞かれて、正しく答えられる方は意外と少ないのではないでしょうか。

本記事では、情報処理とは何か、一般的なやり方、情報処理に関わる国家資格、情報処理業界とは何か、代表的な職種、必要な知識、情報サービス業の現状と将来性についてそれぞれ解説します。

情報処理とは

情報処理とは、データや情報を集め、収集したデータを加工・編集し、活用することです。

様々なデータや情報を集め、加工や編集によって目的に合った形にデータを変える(=処理する)ことを情報処理と呼んでいます。情報処理は、単に分析して終わりではなく、情報が持つ意味や意図、目的などを理解することで、その情報をどのように活用していけば良いかを考えることが重要です。

ただし、情報処理という言葉の定義や内容については時代とともに変化があり、状況や立場、視点によってさまざまな解釈や表現が用いられることがあるので注意しましょう。

情報処理の意味と姿

情報処理という言葉は、使われるシチュエーションによって以下のように用いられます。

  • 業務:電子技術やコンピュータを用いた機能実装や制御の実現に必要な論理や手法
  • 姿:製品などに組み込まれている制御機能や仕様を実現するためのソフトウェア
  • ハードとソフト:物理的な電子部品やコンピュータ環境であるハードウェアと、機械内部に構成されているシステムの組み込み処理に必要なソフトウェア

それぞれ解説します。

情報処理の意味

業務での情報処理とは、製品の製造において機能実装や制御を実現する論理や手法のことです。

製品を作るとき、必要な機能や制御を組み込むための論理や、実現するための手法をまとめて「情報処理」と呼びます。多くの場合、電子技術やコンピュータテクノロジーを用いた論理や技術のことを指します。

情報処理は業務において生産性の向上や製品の品質向上、コスト削減をおこなうために必要不可欠な技術と言えます。

情報処理の姿

情報処理そのものには姿かたちがなく、製品に組み込まれています。

製品に組み込まれている制御機能や仕様、つまりソフトウェアが情報処理の具体的な姿と言えるでしょう。

情報処理は目に見えるものではないものの、製品内のソフトウェアにはその結果や成果が反映されています。

情報処理のハードとソフト

物理的な電子部品やコンピュータなどはハードウェアと呼ばれ、それらの内部に構成され組み込まれるシステムをソフトウェアと呼びます。

特にソフトウェアは情報処理そのものを指すことが多く、製品内部の機能や制御機能全体を表しています。

情報処理にまつわる国家資格

情報処理にまつわる国家資格には、以下のようなものがあります。

  • ITパスポート試験
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • 情報処理技術者試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • ITストラテジスト試験
  • システム監査技術者試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • 情報処理安全確保支援士
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • システムアーキテクト試験

IT関連の国家資格については、「IT系国家資格おすすめ12選!難易度や合格率を分野別に解説」で詳しく紹介しています。資格取得に興味のある方はぜひ併せてご覧ください。

情報処理業界とは何か

情報処理業界とは、業種や職種を問わずあらゆる企業の業務に必要なシステムの企画、設計、開発、運用、保守をおこない、業務をスムーズに進められるようにサポートする業界のことです。

アパレルショップのECサイト、駅の電子掲示板、スーパーの電子決済など、さまざまなIT技術を用いたシステムの企画から保守までを担う業界を情報処理業界と言います。

情報処理業界の代表的な職種

情報処理業界の代表的な職種を4つ紹介します。

職種概要
システムエンジニア(SE)システム開発においてヒアリングやシステム設計、開発などを担う。
ITコンサルタントクライアントの抱える課題を分析し、ITを活かした解決策を考案する。
インフラエンジニアIT技術全般に携わる職種。情報システムを稼働させるために必要な基盤の整備をおこなう。
営業(セールスエンジニア)販売店への売り込みや顧客企業への提案などをおこないつつ、販売後のアフターサポートまでを担う。

それぞれ詳しく紹介します。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、システム開発にあたってクライアントの持つ課題を洗い出したり、課題解決したりするために最適なシステム設計や開発を担う職種です。

開発の進捗管理や予算管理など、プロジェクト全体を管理するマネジメント業務を担当することもあります。

システムエンジニアの仕事は多岐にわたりますが、システム設計のみに携わることもあればプログラミングやマネジメント業務なども兼任することもあります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、企業の課題をヒアリングし、ITを活用してその課題の解決策を提案をする職種です。

現行のIT戦略は適切なのかを見極め、必要に応じて新システムの導入やシステムの最適化を提案します。

「ヒアリングと分析」「提案」「マネジメント」の3つが主な業務で、システムエンジニアと違ってクライアントの課題解決に集中することが特徴です。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、IT技術全般に携わるエンジニアのことです。情報システムを稼働させるために必要な基盤整備をおこないます。

クライアントの課題によって、最適なITインフラの構築、保守、運用をするのが主な業務です。

インフラエンジニアは「ネットワークエンジニア」と「サーバーエンジニア」に分類でき、ネットワークエンジニアはデータの送受信などに必要なインターネット環境の基盤を開発、構築します。サーバーエンジニアはコンピュータ環境やプログラムなど、サーバーに関係する部分の基盤の開発、構築を担当します。

営業(セールスエンジニア)

営業は、自社のサービスやソフトウェアを販売店へ売り込んだり、顧客企業のニーズに合わせてシステムの導入を提案したりする職種です。

「セールスエンジニア」とも呼ばれ、顧客への販売からアフターサポートまでを担当します。

セールスポイントを中心に製品のシステムや特徴について熟知していることが特徴で、知識、技術、コミュニケーションなど、さまざまなスキルにおいて高いレベルが必要な職種です。

情報処理業界で必要な知識

情報処理業界で必要な知識には、主に以下の3つがあります。

  • プログラミングの基礎知識
  • IT全般の基本知識
  • AIやビッグデータなどの最新技術に関する知識

それぞれ詳しく解説します。

プログラミングの基礎

情報処理においてはシステム開発や運用が必須となるため、プログラミングの基礎知識は必須です。

ITコンサルタントなど、自分自身ではプログラミングをしない職種もありますが、プログラミングの知識がないと課題解決やシステム設計ができないというデメリットがあります。

一方で、プログラミングの基礎知識を身につけることで、より適切なシステム設計を提案したり、課題や解決手法をスムーズに理解できるようになります。情報処理業界で働くうえでは、プログラミングの基礎知識を習得しておくことが重要といえるでしょう。

IT全般の基本

情報処理業界では、IT全般に通じる基本知識は身につけておくべきです。

ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークの構造など、ITに関する幅広い基本知識を習得しておくことで、どの職種に就いても業務をスムーズに進められるでしょう。

IT全般の基礎を体系的に学ぶには、ITパスポート試験や基本情報技術者試験などの資格取得を目指すのがおすすめです。

AIやビッグデータなどの最新技術

AIやビッグデータといった最新技術に関する知見も、情報処理業界で働くうえで必要なものです。

特にAIは近年急速に発展しており、導入している企業やシステムが増えています。AIエンジニアやデータアナリストは人気のある職種でもあります。

AIやビッグデータについて十分な知識がないと、業務の中で理解が追いつかないことが出てくるかもしれません。

AIやビッグデータといった最新技術については、詳しく理解できなくとも最新の情報を常に仕入れる習慣をつけたり、基本的な知識を身につけたりすることをおすすめします。

情報サービス業の現状

経済産業省が発表している「2023年情報通信業基本調査結果(2022 年度実績)」では、情報処理・提供サービス業の企業数は社、売上高は億円となっています。

いずれも前年度比でプラスとなっており、情報処理・提供サービス業は伸びている業界であると言えるでしょう。

出典:2021年情報通信業基本調査結果(2020年度実績)

情報処理業界の将来性

情報処理業界全体の企業数や売上高は上昇傾向にあることから、業界の将来性はあると考えられます。

ITの発展や需要増加も予測されているため、仕事がなくなる、減るといった心配はなさそうです。

みずほリサーチ&テクノロジーズの調査によれば、IT人材の需要と供給の差(需給ギャップ)は2018年時点で22万人、2025年には最大58.4万人に広がるとされています。

また、2030年にはその差が0になる可能性を示しつつも、最大では78.7万人の人材が不足すると予想しています。

出典:-IT人材需給に関する調査 調査報告書|経済産業省

上記の通り、情報処理業界を含むIT業界では人材不足が問題視されています。今後IT人材への需要は高まる一方で、供給が間に合わなくなることが懸念されています。

情報処理を基礎から学ぶなら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)

開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、2026年4月開設予定の通信教育課程の学部です。一度も通学することなく大学を卒業することができ、「学士(情報学)」が取得可能です。

年間学費25万円と、学びやすい学費設定のため、仕事や好きなことをしながらプラスアルファで専門的な情報処理の知識を身につけることができます。

プログラミングなどの経験がない方でも一から学び始めることができます。「先端ITコース」では、AIやITの基礎から応用までを学べる幅広いカリキュラムが充実しており、卒業後は情報処理業界でも活躍することが可能です。

通信制大学ということで、学び続けられるか不安に思う方もいるかもしれませんが、サポート体制が充実しており、いつでもチャット形式で質問ができ、原則24時間以内に返信が来るなど気軽に質問ができる環境が整っていたり、学修が遅れている場合は教員が個別でサポートをおこなうなど、安心して卒業まで学び続けることができます。

情報処理を基礎から応用までしっかり学びたいという方は、ぜひ開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)のWebサイトをチェックしてみてください!

まとめ

情報処理とは、データや情報を集め、収集したデータを加工・編集し、活用する作業のことです。

情報処理に関わる資格の中には国家資格も多々あり、基本的な知識から専門的な内容を問われるものまであります。情報処理について体系的に学びたいときは、資格取得を1つの指標とすると良いでしょう。

また、あらゆる企業の業務に必要なシステムの企画から保守までをおこない、スムーズな業務進行をサポートする業界を情報処理業界と言います。

情報処理業界の具体的な職種として、システムエンジニア(SE)、ITコンサルタント、インフラエンジニア、営業(セールスエンジニア)などが挙げられます。

情報処理業界で働くには、プログラミングの基礎知識、IT全般の基本知識、AIやビッグデータといった最新技術に関する知見などが必要です。高度な専門知識がなくても、基本の部分を知っておくことで業務やコミュニケーションがスムーズになるでしょう。

情報処理業界は年々企業数や売上高を伸ばしており、将来性のある業界であると考えられます。

ITの知識や技術を身につけて、これからの時代に不可欠な情報処理業界で活躍できる人材を目指しませんか?

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