社会人に求められるスキルとは?スキルアップのための勉強方法を紹介
社会人に求められるスキルはさまざまですが、基本的なスキルの他にもキャリアアップなどを目指して高度なスキルに興味を持つ方もいるでしょう。
本記事では、社会人に求められるスキルをレベルごとに紹介しつつ、スキルアップのメリットや方法、効率的に習得するために必要なポイントなどについてもお伝えします。
社会人として身につけておきたい基礎的なスキルを確認したい方、キャリアアップを目指してスキルアップしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
社会人に求められる基礎スキル
社会人に求められる基礎的なスキルとして、「ヒューマンスキル」が挙げられます。
ヒューマンスキルとは、人との関係を築く際や円滑なコミュニケーションを行う際に必要なスキル全般を指します。
まずは、すべての社会人に求められる基礎であるこのヒューマンスキルの具体例を紹介します。
コミュニケーションスキル
社会人に求められるヒューマンスキルの一つは、コミュニケーションスキルです。
どのような関係であっても、基本のコミュニケーションは必須であり、上手な会話ややり取りができなければ良い関係を築くことは難しいでしょう。対面での会話に限らず、メールなどの文面でもコミュニケーションスキルは重要です。ビジネスの場においては、相手が変わっても高いコミュニケーションスキルを発揮できる人材は重宝されます。
また、コミュニケーションスキルが高いと自分のニーズや考えを効果的に相手に伝えることができる上に、相手からも信頼されやすくなります。
言葉以外の情報をくみ取るスキル
言語を通じた会話はもちろんですが、姿勢や声色といった言葉以外のコミュニケーションについても高いスキルを持つことは重要です。
表情、姿勢、声色、ジェスチャーなどから情報を読み取り、より高度なコミュニケーションを目指しましょう。
言葉以外のコミュニケーションについても理解を深めることで、営業や顧客サポート、交渉などさまざまなシーンで結果を残しやすくなります。
傾聴力
傾聴力とは相手の話をきちんと聞き、理解する能力のことで、共感する力も含まれます。
自ら発言し伝えるだけではなく、相手の話を聞いて理解し、共感できるスキルは、コミュニケーションにおいてとても重要です。傾聴は、相手の気持ちに寄り添って話を引き出す役割もあるため、ただ聞くだけにならないように注意しましょう。
円滑なコミュニケーションや良い人間関係の構築のためには、傾聴力を鍛えることも大切であることを覚えておきましょう。
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションスキルとは、自分の考えを相手に正しく伝え、理解や納得をしてもらうための能力です。
ビジネスシーンでは、自分の意思決定を伝え、実行に移す後押しをするための手段としてプレゼンテーションをおこなうことがあります。
提案などが素晴らしいものであっても、それを他者に伝えた時に理解してもらえなければ実行されることなく終わってしまいます。
顧客やチームに対して自分の考えをきちんと伝え、正しく理解してもらうことはビジネスにおいて重要なスキルの1つなのです。
向上心
向上心とは、目標に向けて積極的に取り組む姿勢のことです。成長したいという意思や努力することも向上心に含まれます。
向上心があれば、目標を設定したあとに具体的な行動をとることができ、その姿勢は周囲からの評価にも繋がるでしょう。
新社会人に必要な4つのスキル
ビジネスマナー
多くの企業が新人研修で取り扱うビジネスマナーは、社会人にとって重要で基礎的なスキルです。
挨拶、言葉遣い、名刺の渡し方など、社会人に必要な最低限の能力やマナーをビジネスマナーと言います。
一般常識や基本的なマナーを学ぶ機会を自ら見つけ、ビジネスマナーを習得することで社会人として恥ずかしくない振る舞いができるようになるでしょう。
コミュニケーションスキル
ヒューマンスキルでも挙げられたコミュニケーションスキルは、新人から管理職までどのような立場であっても必要とされるスキルです。
職場内で良好な人間関係を築くことや取引先や顧客との円滑なやり取りのためにも、コミュニケーションスキルを磨いておいて損することはまずありません。
ビジネスコミュニケーション講座などもあるので、体系的にコミュニケーションスキルを学びたい場合は利用してみるのも良いでしょう。
パソコンスキル
デジタル化やDXが進む近年では、パソコンスキルは業界や職種を問わず必要とされるスキルの1つとなりました。
特に、Word、Excel、Googleドキュメント、スプレッドシートといったよく使われるビジネスツールを扱えるようになると仕事を円滑に進めることができます。
仕事で役立つパソコンスキルを身につけたいなら、MOS(Microsoft Office Specialist)の資格取得を目指すなど具体的な目標を立てるのもおすすめです。
論理的思考力
論理的思考力とは、物事を論理的に考え、筋道を立てて結論を出せる能力のことです。ロジカルシンキングとも言います。
問題や課題の解決、意思決定など、重要な場面で役立つスキルであるため、早い段階で意識して磨いておくと良いでしょう。
中堅社員に必要な4つのスキル
プレゼンテーションスキル
プレゼンテーションスキルは、中堅社員なら持っておきたいスキルです。
自分の考えや決定を伝えるだけではなく、理解し説得できる話し方を身につけましょう。
また、プレゼンテーションスキルでは話すスキルだけではなく資料作りのスキルも必要です。わかりやすく、説得力のある資料を使いながら話すことで相手に内容をより正確に伝えることができます。
マネジメントスキル
中堅社員はチーム全体を管理する役割を担うこともあるため、マネジメントスキルが求められます。
状況を正しく把握し、適切な指示が出せることがマネジメントスキルです。
論理的思考力を鍛え、状況を把握し、チームメンバーの状態も見つつ適切な指示を出せる力を身につけましょう。
傾聴力
部下の育成や取引など、さまざまなシーンで中堅社員に求められるスキルとして、傾聴力が挙げられます。
高い傾聴力は人からの信頼を得ることに繋がり、円滑なコミュニケーションや良好な人間関係の構築に繋がるため、関わる人が増える中堅社員にとっては重要なスキルです。
フォロワーシップ
フォロワーシップとは、リーダーを支援しつつ、チームや組織の目標達成に積極的に貢献するための能力です。自主性やコミュニケーション能力、問題解決力などの総合的な能力のことも意味します。
チーム全体の成果のために仕事を引き受けたり、チームメンバーへ働きかけることを意識しましょう。
リーダーについていくだけではなく、ときにはリーダーに反対意見を述べたり、議論を促したりできるのもフォロワーシップです。
リーダーがチームをマネジメントしやすくなるよう立ちまわる能力を磨き、フォロワーシップを身につけましょう。
管理職に必要な3つのスキル
コーチングスキル
コーチングスキルとは、相手の自主性を尊重しながら最大のパフォーマンスを引き出すための能力です。
答えを教えるだけではなく、相手が自主的に考えたり動いたりできるように環境を整え、導くことが管理職やリーダーに求められる能力です。
傾聴力やコミュニケーションスキルを高めた先にあるコーチングスキルは、チームをまとめて導くときに必須のスキルであるため、しっかり身につけましょう。
テクニカルスキル
テクニカルスキルは、特定の業務の遂行に必要な知識、技術、熟練度のことを指し、業務遂行能力とも言います。
システム構築、マーケティング、開発など、各分野においてプロフェッショナルであることも、管理職として上に立つ人に求められる要素です。
テクニカルスキルを備えていれば、発言や考えに説得力がある他、トラブル対応の際は自らが戦力となれるというメリットもあります。
チームメンバーや部下からの信頼も得られるという面でも、テクニカルスキルは重要な能力です。
コンセプチュアルスキル(問題解決能力)
コンセプチュアルスキルとは問題解決能力とも言い、問題の本質を把握する能力のことを指します。
管理職はさまざまなトラブルに対処することが多いため、問題の本質を見極めて解決に導くスキルが求められます。
専門的な知識や経験などを踏まえ、適切な解決策を提案できるように日頃から知見を広げ、深めることを意識しましょう。
社会人のスキルアップによるメリット
キャリアアップや昇給・昇格に繋がる
スキルアップはキャリアアップに繋がることが期待できるため、その先の昇給や昇格にも繋がる可能性があります。
特に難易度の高いスキルを習得したり資格を取得したりすれば、人材としての市場価値を大きく高めることができるでしょう。
キャリアアップとスキルアップの関連性については「キャリアアップ スキル」で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
モチベーションが上がる
スキルアップのための学習では、自分の能力向上を実感することができるため仕事に対するモチベーションが上がることが期待できます。
スキルアップによる昇給や、資格取得による手当などがモチベーションに繋がる方も少なくありません。
業務を効率化できたり、トラブルを自分で解決できたり、新たな業務を任せられたりすることでモチベーションが上がり、仕事に対して前向きな気持ちになれるでしょう。
転職でアピールポイントになる
スキルアップしたあとに転職する場合、面接や書類選考で自分の持つスキルをアピールできるようになるのもスキルアップのメリットです。
特に資格を取得していれば、知識やスキルの証明にもなるので転職では武器になるでしょう。
社会人のためのスキルアップの方法
資格取得でスキルアップ
スキルの証明ができる
資格取得でスキルアップすると、知識や能力があることを証明できます。
例えば、ITパスポート試験に合格していればITの基本的な理解、MOSを取得すればMicrosoft Officeのツールを使う能力があることを、それぞれ証明できます。
学習計画を立てて取り組む
資格取得のためには、学習計画を立てて取り組むことが大切です。
試験日から逆算して、いつまでにどれくらい勉強する必要があるのかきちんと把握しましょう。
また、反復学習や健康管理も必要であるため無理なく学習のスケジュールを立てるのが重要です。
余裕をもってスケジュールを立てて、着実にスキルアップを目指してください。
ビジネス書などの読書でスキルアップ
視野を広げられる
ビジネス書や専門書を読んでスキルアップすることで、視野を広げ思考力を柔軟にすることができます。
社会人としての常識を底上げするための総合書を読んだり、特定分野の知識やスキルを磨くための専門書を読んだりして、自分の知見や視野を広げてみましょう。
広い視野や柔軟な思考力は社会人にとって重要な要素であり、円滑なコミュニケーションや発想力にも繋がります。
ビジネスに役立つ読み物の例
- 新聞
- 自己啓発本
- コミュニケーションのノウハウ本
- 世界の教養について書かれた本
- ExcelやWordの解説本
- プログラミングの専門書
- データ分析の専門書
- 業界別の論文
研修などの参加でスキルアップ
スキルアップと人脈作りで一石二鳥
研修やセミナーに参加すると、最新の知識や技術、情報を仕入れることができます。また、多くの講習やセミナーには他の参加者がいるため人脈づくりも同時にできるため一石二鳥です。
自分に必要なスキルが何か、今何を学ぶべきかをきちんと把握したうえで、研修や講習を選んで参加してみてください。
研修や講習の例
- ビジネスマナー講習
- ビジネスデータ分析・統計の基本講習
- データ活用の応用講習
- Excel活用術の講習
- ロジカルシンキング研修
- 問題解決思考の強化講習
- クリエイティブシンキング研修
趣味や休日の使い方でスキルアップ
趣味と仕事のスキルを繋げられる
趣味や休日の使い方でもスキルアップが狙えます。
仕事で触れない分野に積極的に関わることで、意外なスキルアップに繋がることがあります。趣味の幅は広く、多くのことにチャレンジすることを意識して過ごしてください。
例えば、映画を見たり小説を読んだりすることでコミュニケーションの種になったり、旅行やキャンプなどから知見が広がったりするのが良い例です。
資格取得が目指せる趣味
趣味も極めれば、資格取得に繋がることがあります。
- 海外旅行→TOEIC
- 読書→語彙読解力検定
- SNS→SNSマーケティング検定
- 動画撮影→動画編集検定
趣味が高じて資格取得に繋がるパターンは多々あるので、自分の好きなことで得られる資格がないか一度調べてみましょう。
社会人としてのスキルアップを効率的に行うポイント
明確な目標に向けた学習計画を立てる
効率的なスキルアップには、明確な目標とそれに向けた学習計画が欠かせません。
資格取得を目標にする場合、どのレベルの資格をいつまでに取得するのかなどをあらかじめ明確にしておきましょう。
その上で、どれくらいのペースで勉強すれば目標を達成できる=試験に合格できるのか考えます。
無理な学習計画ではなく、余裕のあるスケジュールを立てることで焦らず着実に学習を進められます。
スキマ時間を活用する
スキルアップのための学習には、スキマ時間の活用が重要な鍵となります。
スマートフォンが普及している現代では、移動中や寝る前などのスキマ時間にも手軽に勉強ができます。
毎日5分でも、スキルアップにあてる時間を見つけて活用してください。
補助金を活用する
スキルアップに際して、経済的な不安がある場合は補助金を活用するのがおすすめです。
行政や自社でおこなっているスキルアップ支援の制度を活用すれば、経済的な負担を減らしつつスキルアップのための学習ができます。
資格取得に役立つ補助金については「社会人 奨学金」で解説しています。
社会人のスキルアップなら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)がおすすめ!
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は2026年4月開設予定の通信教育課程を持つ大学です。一度も通学することなく大学を卒業することができ、卒業時には大学卒業の証である「学士(情報学)」の取得が可能です。
授業は1回15分で全てオンデマンド形式(事前録画型)のため、好きな時間に好きな場所で受講することができます。仕事でなかなかまとまった時間が取れない方でも、通勤中のスキマ時間を利用したり、家事・育児の合間に学修を進めることができるため、時間を有効活用してITスキルを身につけることが可能です。
また、年間学費が25万円と働きながらでも学びやすい学費設定なので、社会人の方のスキルアップに差ピッタリです。
社会全体で必要とされているIT・デジタルスキルを身につけ、これからの時代も活躍し続けられる人材を目指しませんか?
まとめ
多くの社会人が意識する社会人として必要なスキルやスキルアップ。キャリアアップにも繋がるため、自分のスキルを磨きたい、伸ばしたいと考えている方は少なくないでしょう。
社会人に求められるスキルは、業界や個人の立場によって異なります。
新社会人なら基本的なビジネスマナーなどが求められ、中堅社員ならマネジメントスキルや傾聴力が求められます。さらに管理職やリーダーであれば、コーチングスキルやテクニカルスキルなど高度なスキルが求められるでしょう。
立場や仕事内容によって必要なスキルを見極め、いま必要なスキルをしっかりと伸ばすことが大切です。
スキルアップは業務効率化の他にもモチベーション向上や昇給、昇格といったメリットをもたらすため、ぜひ意識的に取り組んでください。
スキルアップしたいと思った時は、本を読む、講習会に参加する、趣味の幅を広げるといった行動から始めるのがおすすめです。さらに効果的なスキルアップのためには、目標の設定やスケジュール管理、補助金の活用などが有効です。
自分に合った方法で、ぜひスキルアップを目指してみてください。