社会人の学び直し「リカレント教育」の始め方!補助金やメリット・デメリットも紹介
社会人がもう一度学び直す「リカレント教育」。国にも推奨されている学び直しに興味がある方も多いでしょう。
本記事では、そんなリカレント教育の概要、メリット、始め方、支援制度などについて解説します。
学校で触れたことをもう一度きちんと学び直したいなど、学び直しに興味がある方は参考にしてください。
目次
社会人の学び直し「リカレント教育」とは?
「リカレント教育」とは、学校教育からいったん離れたあとでも各々のタイミングで仕事に活かせる能力を向上させるための「社会人の学び直し」を指します。
厚生労働省は経済産業省や文部科学省とも連携して社会人の学び直しに関するさまざまなサポートをおこなっており、国も積極的にリカレント教育を推奨しています。
参考:リカレント教育|厚生労働省
本記事の後半では、リカレント教育に関する支援制度についても解説しているのでぜひ併せてご覧ください。
リスキリングと生涯学習
リカレント教育の他にも、「リスキリング」と「生涯学習」という学びの種類があります。
リスキリングとは現在の仕事や新たな分野への挑戦に役立つスキルを習得するための勉強です。例えば急速なデジタル化に対応すべく、ITリテラシーを高めたりスキルを身につけたりするような学びがリスキリングにあたります。
生涯学習とは、人生の終わりまで学習を続けることを指します。リカレント教育やリスキリングのような期間を決めた勉強ではなく、人生をより豊かにするための学び全般を指します。趣味やボランティアといった分野の学びは生涯学習にあたります。
社会人の学び直しのメリット
社会人の学び直しには、以下のようなメリットがあります。
- 仕事に役立つ知識を身につけ、ステップアップできる
- 知らない分野について知ることで転職などに役立つ
- 学び方によっては新たに人との出会いがある
- 業務効率向上など仕事にすぐ反映できる知識が得られる
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
知識によるステップアップ
学び直しで得た知識は仕事に役立つものも多いため、ステップアップできる可能性を大きく高めてくれます。
業種や業界を問わず使える知識や、経営に関する有益な情報を得られる機会もあるかもしれません。
今まで自分の中になかった知識を得ることで物事を見る視点が増えるでしょう。
学び直しによって知識を得ることで、仕事のステップアップを図ることができます。
知見を広め転職などに役立てられる
学び直しによって未知の分野に関する知識を得ることで知見を広め、転職などの選択肢を増やすことができるのもメリットの1つです。
今までと全く別の分野への転職では、学び直しをおこなった上で挑戦することで転職先の業務にもすぐに対応できるようになります。
また大学などで学び直しをする場合、専門的な知識を得たり資格を取得したりすることもできるため、転職に役立つでしょう。
新たな出会いがある
学び直しを大学や専門学校でおこなう場合、新たな出会いがあります。
職種、経験、年齢、出身などさまざまな経歴を持つ人が集まる学び直しの場では、新たな文化や視点、考え方に触れることができるでしょう。
新たに出会った人々と交流する機会があれば、今後の仕事や人生においても視野を広め、感性を豊かにするといったプラスの影響が期待できます。
業務効率向上などに反映できる
学び直しで得た知識を、業務や業務効率向上などに反映することができるのもメリットです。
場合によっては、専業のステップアップに貢献することも可能でしょう。
学習と実務を紐づけることで、より学び直しに意味を持たせることができます。
学び直し(リカレント教育)の始め方
学び直し(リカレント教育)を始めるとき、特に決められたタイミングはありません。
そもそもリカレント教育とは仕事と学びをサイクルとして繰り返す方法を指します。休職や離職して学び直しをし、再び仕事をするというサイクルのタイミングは、一人ひとりが考えて決めることができます。
学び直しをしたいと考えたら、以下のような方法で始めることが可能です。
- 通信制大学やスクールに通う
- 資格取得のための講座を受講する
- 大学や大学院、専門学校で学ぶ
- 勉強会や学会に所属する
スクールや講座、資格試験、勉強会、学会などはそれぞれスタートの時期が異なります。自分が学びたい分野や学び方に合わせたタイミングで学び直しを始めましょう。
社会人の学び直しに活用できる支援制度
社会人の学び直しには、活用できる支援制度があります。
ここでは、チェックしておくべき学び直し(リカレント教育)の支援制度を紹介します。
支援制度 | 概要 |
---|---|
教育訓練給付金 | 受講に要した費用の20~70%の給付金 |
高等職業訓練促進給付金 | 10万円/月の給付金 |
公的職業訓練(ハロートレーニング) | 10万円/月の支援を受けながらの職業訓練 |
キャリアコンサルティング | 無料のキャリア相談 |
就職・転職支援の大学リカレント教育推進事業 | 原則無料の大学教育プログラム |
教育訓練給付金
教育訓練給付金は、働いている社会人の主体的な能力開発や中長期的なキャリアアップを支援する給付金です。対象講座を修了した場合、自己負担した費用の20~70%を支給してもらえます。
教育訓練給付制度|厚生労働省
高等職業訓練促進給付金
高等職業訓練促進給付金は、母子家庭の母親、父子家庭の父親の経済的自立を支援する給付金です。
看護師などの国家資格、デジタル分野の民間資格などを取得するための修学に、月10万円の支給を受けられます。
母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業について|こども家庭庁
公的職業訓練(ハロートレーニング)
公的職業訓練(ハロートレーニング)は、希望の就職に向けて必要な職業スキルや知識を身につけるための講座を無料で受けられる支援制度です。
雇用保険の対象外であっても、一定条件のもとで月10万円の支給を受けつつ職業訓練を受けられます。
キャリアコンサルティング
在職中の方に対し、今後のキャリア形成などについて無料で相談を受け付けています。
オンラインにも対応しているため、多忙な方でも利用しやすい環境となっています。
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就職・転職支援の大学リカレント教育推進事業
非正規雇用者や失業中の方を中心におこなわれている事業です。
40大学、63プログラムが採択されており、デジタル、医療、介護、地方創生、女性活躍などさまざまな分野の教育を無料で受けられる支援制度です。
募集期間やプログラムの情報は各大学の公式サイトや文部科学省のサイトにて更新されているので、気になる方はチェックしてみてください。
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学生一人ひとりに学修アドバイザーが付くため、自分のペースで学修を進められるメリットもありつつ学修計画などの相談がいつでもできるため、モチベーションも維持しやすい環境となっています。
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まとめ
社会人の学び直しを指す「リカレント教育」は、国も推奨する新たな学びの形です。
学び直しをすることでキャリアアップを目指したり、仕事に活かしたりと、受けられる恩恵はさまざまです。大学やスクールに通うなら、新たな人脈を作ったり新たな考え方、視点を持つきっかけにもなるでしょう。
学び直しは国が推奨しているだけあり、さまざまな公的支援があります。学び直しに興味がある方は、ぜひ支援制度も合わせてチェックしてみてください。
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