オンラインで通える大学を紹介|通信制大学のメリットとデメリットも解説
近年ではオンライン授業などの需要が高まり、大学でもオンライン化が急激に進んでいます。中には完全オンライン化された通信制大学もあり、社会人を含む多くの人々に学びの場を提供しています。
本記事では、通信制大学の強みやできること、通信制大学に向いている人の特徴、メリットとデメリット、卒業時の学歴について、オンラインで大学に通う場合のスケジュールなどの情報をまとめてお伝えします。
オンラインの大学に興味がある方、オンラインの大学で何ができるのか知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
完全オンラインで大学を卒業することは可能か
通信制大学に入学して、完全オンラインで大学を卒業することは可能です。
大学によって形式は異なるものの、通学せず全ての授業をオンライン化している大学や学部、コースはたくさんあります。完全オンラインの大学を選べば、一度も通学することなく卒業することが可能です。
また通信制大学を卒業すると学士号が授与され、正式に大卒資格を得ることもできます。通信制大学を卒業した場合の学歴については、本記事の後半で詳しく触れています。
完全オンラインで卒業できる大学
完全オンラインで、通学せず卒業できる大学を表にまとめて紹介します。
大学ごとの学部学科と4年間の学費をまとめているので、参考にしてください。
大学名 | 学部 | 4年間の学費(※) |
---|---|---|
開志創造大学(仮称) | 情報デザイン学部情報デザイン学科(仮称・設置構想中) | 103万円 |
放送大学 | 教養学部教養学科 | 76.8万円 |
武蔵野大学 | 人間科学部人間科学科 心理学専攻 | 75万円 |
東京通信大学 | 情報マネジメント学部情報マネジメント学科IT・情報システムコースマネジメントコース 人間福祉学部人間福祉学科総合人間コース | 情報マネジメント学部情報マネジメント学科IT・情報システムコース:127.4万円マネジメントコース:127.4万円 人間福祉学部人間福祉学科総合人間コース:83.4万円 |
京都芸術大学 | 通信教育部(手のひら芸大)芸術教養学科 芸術学科 アートライティングコース 美術科 書画コース デザイン科 イラストレーションコース | 芸術教養学科:73万円 芸術学科 アートライティングコース:142.2万円 美術科 書画コース:142.2万円 デザイン科 イラストレーションコース:142.2万円 |
産業能率大学 | 情報マネジメント学部社会科学6コース心理学2コース医療・福祉コース1コース | 83万円 |
日本福祉大学 | 福祉経営学部 | 96.5万円 |
北海道情報大学 | 経営ネットワーク学科システム情報学科 | 100万円 |
サイバー大学 | IT総合学部IT総合学科 | 282.8万円 |
ネットの大学 managara(新潟産業大学) | 経済学部経済経営学科 | 125万円 |
八洲学園大学 | 生涯学習学部生涯学習学科 | 103.1万円 |
京都橘大学 | 総合心理学部総合心理学科(たちばなエクール) | 87万円 |
人間総合科学大学 | 人間科学部心身健康科学科 | 119万円 |
通信制大学で学べること
通信制大学で学べることは多岐にわたります。
- 理系や文系などあらゆる分野の基礎
- 仕事に役立つ実践的な内容
- 資格取得に必要な学修
それぞれ詳しく解説します。
あらゆる分野の基礎
通信制大学では文系の学部学科が多く、幅広い学部を選択できます。一方で理系は建築、デザイン系の学科が主で、最近になって徐々にIT系の学部学科が増えてきました。
文系 | 文学、語学、社会学、宗教、環境、法学、経済学、教育学、他 |
理系 | 建築学、デザイン系、IT系、理工、情報、他 |
さまざまな学部学科の通信制大学があり、学修は基礎をしっかり固めながら進めることが可能です。
新たな分野を学びたいと考えている場合は、カリキュラムを事前に確認して基礎からしっかり学べるコースを選ぶと良いでしょう。
ITや情報技術、デザイン、経営基礎に興味がある方は、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)などがおすすめです。
実践的な内容
通信制大学では、基礎に加えて応用的、実践的な内容も学ぶことができます。
実際に仕事に使う内容なら、基礎だけではなく実践的な知識やスキルが求められます。通信制大学でも通学制の大学と同等の授業内容や課題が用意されているため、本気で取り組めば高いレベルのスキルを身に付けることが可能です。
就職に役立つ知識やスキルを身に付けたいと考えている方は、大学選びの時点でカリキュラムに応用的、実践的な授業内容が含まれているか確認しておくと良いでしょう。
資格取得に必要な学修
通信制大学でも、以下のような資格取得に必要な履修を修めることができます。
- 教員
- 税理士
- 国家公務員総合職
- 米国公認会計士
- 国会議員政策担当秘書
- 医師
- 獣医師
- 薬剤師
- 臨床心理士
- 医学物理士
ただし、資格によってはスクーリングによる対面授業が必須となっていることもあります。完全オンラインで取得できる資格は限られている点には注意してください。
オンラインで大学に通うことに向いている人の特徴
オンラインで大学に通うのに向いているのは、以下のような特徴に当てはまる方です。
- 自分のペースでコツコツ学修を進めたい
- 資格取得や大卒資格取得など、明確な目標や目的を持っている
- 大学を卒業したいが学費は極力抑えたい
それぞれ詳しく解説します。
コツコツ努力できる
通信制大学に通うなら、コツコツと努力できるタイプの人におすすめです。自分に合った計画を立て、しっかり学修を進めることで確実に単位を取得することができるからです。
大学卒業や資格取得といった目標に向け、コツコツ努力を継続できる自信がある方はオンラインで大学に通うのに向いていると言えるでしょう。
ただし、計画性のない方が必ずしも向いていないわけではありません。通信制大学には学修サポートが充実しているところもあるため、そのようなサポート制度を活用すれば、不安な方も安心して学修が続けられるでしょう。
例えば開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)なら一人ひとりに学修アドバイザーが付くためモチベーションを維持しやすく、学修計画を無理なく立てることができます。
学修がスムーズに進んでいない学生がいる場合、学修アドバイザーが教員と連携しながらサポートし、卒業まで導きます。
明確な目標、目的がある
達成したい明確な目標や目的がある方も、通信制大学に向いています。
通信制大学では、キャンパスがあって、対面でコミュニケーションのとれる通学制と異なり、一人での学修が多いことからモチベーションを維持することが大切です。
最終的に達成したい目標や目的が明確であれば、対面でのコミュニケーションのあるなしに関わらず、モチベーションを維持しやすく、学修が継続できるでしょう。
通信制大学に通うなら、「大卒資格を取得する」「特定の資格を取得する」など、目標や目的は明確にしておくのがおすすめです。
学費を抑えて大学を卒業したい
大学を卒業したいが、学費は極力抑えたいという方にも通信制大学はピッタリです。
一般的な通学制の4年制大学と比べると、通信制大学の学費は低く設定されていることが多いです。
例えば4年制大学の学費は国公立大学で約243万円ですが、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は4年間合計で103万円です。
国公立大学と比べても各段に費用を抑えられるのは、通信制大学のメリットと言えます。
オンラインで大学に通うメリット
オンラインで大学に通う場合、以下のようなメリットがあります。
- 働きながら大卒資格や各種資格を取得できる
- 入試なしでスムーズに入学できる
- 時間や場所に縛られず、自分のペースで学修できる
どれも通学制の大学にはないメリットなので、ここでしっかりチェックしておきましょう。
働きながら学べる
通信制大学なら、既に働いている方でも働きながら大卒資格や各種資格の取得を目指せます。
働きながら大卒資格を取得してキャリアアップや転職を目指したり、教員免許や認定心理士など大学での学修が必須となっている資格を取得して希望する職種への就職を目指したりすることができるのは、通信制大学の大きなメリットです。
例えば、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)なら全ての単位を完全オンラインで取得可能です。卒業まで一度も通学する必要なく、大卒資格や資格取得を目指すことができます。
このように多くの通信制大学では基本的に通学が不要であるため、仕事を続けながらでも学修することができます。
入試なしで入学できる
通信制大学は基本的に入試を設けていません。必要書類を提出すれば入学できるため、入試に向けた勉強や入試の日程調整なども必要ないのがメリットです。
入学資格を満たしていること、出願書類を提出していることなどのみが条件となるため、比較的入学しやすいという特徴があります。
ただし、入試がない代わりに入学時にレポート提出などの課題を設けている大学もあるため注意しましょう。
時間や場所に縛られない
通信制大学は自己学修で単位を取得していくため、時間や場所に縛られません。自宅など好きな場所、好きな時間にテキスト、レジュメ、授業動画などを使って学修するので、全て自分のペースでOKです。
例えば社会人であれば、出勤前、帰宅後、通勤中などの時間を上手く活用して大学卒業を目指すこともできます。
毎日少しずつ進めたいという方でも、休日に集中してやりたいという方でも、自分に合ったやり方で学修できるのは通信制大学のメリットです。
オンラインで大学に通うデメリット
オンラインで大学に通うことにはさまざまなメリットがありますが、反対にデメリットもあります。
- 集中できる環境を作るのが難しい
- オンデマンド配信では教授とのコミュニケーションが取りづらい
- 通信環境や端末の不具合などで授業を受けられないリスクがある
それぞれ詳しく解説します。
集中できる環境を用意しにくい
通信制大学では自己学修が基本であるため、集中できる環境を自分で用意しなければなりません。
例えば自宅ではテレビやスマホ、本など娯楽の誘惑が多く、なかなか集中できないという方もいるでしょう。誘惑に負けて授業に集中できないというリスクは通信制大学ならではのデメリットです。
カフェや図書館に行く、自宅で学修を進めるにしても、時間を決めて集中して学修するなど工夫して、学修できる環境を用意しましょう。
教授とコミュニケーションが取りづらい
オンデマンド配信(※)による授業の場合、教授と学生がリアルタイムでコミュニケーションをとることができません。
通学制の大学やリアルタイム配信の授業であれば授業内容に関する疑問などを教授にその場で聞くことができますが、オンデマンド配信の授業の場合は後でメールなどで質問する必要があります。
教授と学生がリアルタイムでコミュニケーションが取りづらい、オンデマンド配信授業の大きなデメリットであると言えるでしょう。
ただし、通信制大学によっては学修に関するサポート体制が整っており、授業に関する疑問を解消しやすい環境を用意しています。そういったサポートが充実している大学なら、教授とコミュニケーションが取れないという不安も解消できるでしょう。
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)では、授業でわからないところがあったら、原則24時間以内に回答がくるチャット形式で、いつでも質問ができます。
また、学生一人ひとりの授業の進行状況を確認し、スムーズに進んでいない場合には学修アドバイザーが教員と連携しながらサポートを行うなど、コミュニケーションを取る場面が多くあります。
※オンデマンド配信とは、リアルタイムの配信ではなく既に用意されている動画を視聴者(学生)が好きなタイミングで視聴できる配信のこと。
通信環境や端末の不具合に邪魔される
通信制大学の弱みとして、通信環境や端末の不具合に学修を邪魔されてしまうことが挙げられます。
オンライン授業はインターネット環境と端末が使えることが前提です。もし授業開始直前に通信環境や端末の不具合が起こると、授業に参加できなくなってしまいます。
アプリやデバイスが必要なオンライン授業が初めてという方は、初回授業までに操作に慣れておくと良いでしょう。
通信制大学でリアルタイムの授業を受けるときは、時間に余裕を持って環境を整えておくと安心です。
オンラインで大学に通った場合の学歴は?
オンラインで大学に通った場合、通信制大学を卒業したということで「大卒」が最終学歴となります。
オンラインで通える通信制大学は文部科学省に認可を受けた、正式な大学として扱われています。そのため、通信制であっても大学を卒業したという扱いは通学制の大学と変わりません。
ただし、オンラインで大学に通うときは「正科生」「聴講生」「科目別履修生」「特修生」の4種類があることに注意が必要です。
大卒資格を取りたいのであれば、入学時に必ず「正科生」を選択してください。
「正科生」として通信制大学を卒業すれば、学士号が授与されて最終学歴が大学卒業となります。
オンラインで大学に通う場合のスケジュール
オンラインで大学に通うときの実際の1日のスケジュールについて紹介します。
- 育児と仕事に加えてオンラインで学修する
- 平日は仕事、休日は集中して学修を進める
- 平日と休日に少しずつ学修の時間を作る
- アルバイトと学業の両立がしやすい
4つのパターンをそれぞれ紹介します。仕事と通信制大学を両立させるイメージ作りに役立ててください。
例1:育児+仕事+通信制大学
例1は最も忙しいタイムスケジュールの例です。
7時の起床から21時までは仕事や家事、育児に時間を使い、21時から0時の就寝までの3時間を学修に充てるスケジュールです。
毎日まとまった時間を学修に充て、計画的に進めるタイプのスケジュール例となっています。
例2:仕事+通信制大学(休日集中タイプ)
例2は平日は仕事、休日は通信制大学の学修に充てるスケジュールです。
7時に起床し9時までに家事を済ませたら、夜の24時まで3時間の学修と2時間の休憩(食事や家事を含む)を繰り返し24時頃に就寝します。
平日は仕事でほとんど時間が取れない場合、休日に集中して取り組めば単位を取得できます。
例3:仕事+通信制大学(平日分散タイプ)
例3は平日も仕事をしつつ学修の時間を作るスケジュールです。
6時に起床し仕事に行き、20時に帰宅します。その後家事や食事などを済ませ、23時から0時までの1時間を学修に充てるスケジュールです。
時間のある休日は少し多めに授業の時間を取るなど工夫しつつ、学修を進められます。
例4:通信制大学で学修しながら好きな時間にアルバイトができる
例4は、高校卒業後の進路として通信制大学を選んだ場合のスケジュールです。
8時に起床し、食事を済ませて9時頃から学修を開始します。12時まで学修をし、お昼休憩を挟んで14時から18時までアルバイトをし、夕飯やプライベートの時間を過ごし、寝る前に1時間程度学修をします。
通信制大学の学修に集中しながら、好きな時間にアルバイトをしたり出かけることができるため、プライベートを充実させながら大学を卒業できます。
オンラインの通信制大学なら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)がおすすめ
オンラインの通信制大学はたくさんありますが、仕事をしながら通うなら完全オンラインで卒業できる開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)がおすすめです。
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)ならITなど実践的な内容を学ぶことができ、学修や就職に関するサポートも充実しているためです。
通信制大学のメリットを抑えていることはもちろん、デメリットを解消する工夫もされている開志創造大学なら、安心して学びに集中できるでしょう。
4年間にかかる費用を103万円に抑えられること、学生一人ひとりに学修アドバイザーが付くこと、学生が授業でわからないところがあった場合、チャット形式でいつでも質問ができ、原則24時間以内に回答がくるなど、開志創造大学にはさまざまな強みがあります。
更に詳しい情報を知りたい方は、ぜひ公式サイトも合わせてチェックしてみてください。
まとめ
オンラインで授業を受けられる通信制大学は、近年需要が高まり新たな学びの場として注目されています。
そんな通信制大学ではさまざまな分野の基礎や応用を学ぶことができ、仕事を続けながらでも大学卒業や資格取得を目指すことができます。
ぜひ事前にしっかり大学を比較検討して、自分にピッタリな通信制大学を探しましょう。