卒業しやすい通信制大学の特徴を解説!注意点やおすすめの通信制大学も紹介
通信制大学を卒業するのは難しい、自分は卒業できるのかな?と思う方は少なくありません。
本記事では、そんな卒業に対する不安を感じている方に、卒業しやすい通信制大学の特徴や大学の選び方、注意点、よくある質問、おすすめの通信制大学についてお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
目次
通信制大学とは?

近年、新しい学びのスタイルとして注目を集めている「通信制大学」。通信制高校の増加や、社会人の学び直しの場として需要が高まっています。その名の通り、基本的に通学の必要がなくオンラインで授業を受け、卒業できるのが特徴です。
通信制大学について詳細が知りたいという方は「通信制大学とは?」も併せてご覧ください。
卒業が難しいといわれる理由

通信制大学は、以下のような理由で卒業が難しいといわれることが多いです。
- スクーリングの日程が合わない
- モチベーションが維持しづらい
- 試験に合格できない
それぞれの内容や解決策についてみていきましょう。
スクーリングの日程が合わない
まず一つ目として「スクーリングの日程が合わない」という理由が挙げられます。
通信制といっても、一度も大学に通う必要のない完全オンラインの大学と、スクーリングと呼ばれる年に数回、通学しなくてはいけない大学があります。仕事をしながら学びたいという社会人の方にとって、スクーリングの日程や回数はネックとなるでしょう。
スクーリングの有無や日程を気にせずに学びたいという方は、通学ゼロの大学を選ぶのがおすすめです。スクーリングのない大学は「スクーリングなしの通信制大学15選」でご紹介しているのでぜひ併せてご覧ください。
モチベーションが維持しづらい
二つ目として「モチベーションが維持しづらい」という理由が挙げられます。
通学制と異なり、オンラインで一人での学修が基本となる通信制ではモチベーションが維持できるか不安という声もあります。
ですが、具体的な目標を掲げて学修をしたり、学ぶ環境を工夫したりすることで自身のモチベーションを高めて学ぶことが可能です。
また、通信制大学によってはモチベーションが維持できるようサポート体制を整えているところもあるため、あらかじめチェックするようにしましょう。
試験に合格できない
通信制大学は通学制の大学と異なり、授業に出席するだけで単位が取得できるというものはなく、全て試験があります。試験を受けずに単位を取得したいという方にとっては通信制大学の学修スタイルは大変に感じるかもしれません。
繰り返し授業動画を視聴できるオンデマンド方式の大学などを選択し、知識の定着を図りましょう。
卒業率の高い通信制大学ランキング

ここでは、公表されている卒業率の高い大学をご紹介します。
大学名 | 卒業率 |
---|---|
人間総合科学大学 通信教育 | 72.2% |
早稲田大学 e-スクール | 約60% |
産業能率大学/自由が丘産能短期大学 | 55.7%(編入学は72.2%) |
東京未来大学 通信教育 | 55.2% |
サイバー大学 | 46.3%(編入学は52.1%) |
今回ご紹介している大学はあくまで公表している大学であることや、大学によって算出方法が多少異なる点は注意しましょう。気になる大学があれば、公式ホームページなどで一度しっかり確認するのがおすすめです。
卒業しやすい通信制大学の特徴と選び方9つ

卒業しやすい通信制大学には、9つの特徴があります。
- 通学(スクーリング)が少ない、または通学(スクーリング)不要で生活への負担が少ない
- スクーリング会場が多く、自宅から近い場所を選べる
- 卒業研究や卒業論文の提出をせずに卒業ができる
- 授業がメインで課題やレポートの提出が少ない
- 卒業者が多く、続けやすい環境が整っている
- 単位の取得率が高く、スムーズに卒業まで進める
- 必修科目が少ない、または不要で卒業できる
- オンラインでの試験を実施している
- サポート体制が充実している
ここでは、卒業しやすい通信制大学に多く見られる特徴について解説します。
通学(スクーリング)が少ない・もしくは不要
仕事と大学を両立させたい方、家事や子育てが忙しい方、地方に住んでいる方などにとっては、通学(スクーリング)の回数や有無は重要なポイントとなります。
通学(スクーリング)が少ない、または不要の通信制大学であれば、その分単位を落とすリスクも減るため卒業しやすいと言えるでしょう。
最近ではオンラインで授業をするというスタイルが定着してきているため、通学の回数が少ない、または通学不要の通信制大学も増えています。
各大学の公式サイトなどでは卒業までに必要としている通学の回数が記載されているため、大学選びの際は必ずチェックしましょう。
オンデマンドやライブ配信の講義
オンライン授業には「オンデマンド」と「ライブ」の2つの形式があります。
オンデマンド形式は、大学側で事前に録画した動画を視聴して受けるものです。24時間、好きなときに授業を受けられるのが特徴です。
ライブ形式は、Zoomなどを用いてリアルタイムで授業を受けるオンライン授業です。決められた日時に指定の配信にログインして授業を受けます。質疑応答があったり、学生同士のディスカッションがあったりするのが特徴です。
スクーリング会場が多い
通学が必要な場合、スクーリング会場の多さに注目しましょう。
スクーリングが単位取得のために必須となっている大学や学部もあるため、そういった大学を志望する場合はスクーリング会場の場所や多さをあらかじめチェックしておくのがおすすめです。
スクーリング会場が多ければ、自宅から近い場所を選ぶことができます。交通費の節約や予定の合わせやすさにも大きく影響するため、必ず確認しましょう。
卒業研究・卒業論文の提出が不要
卒業研究や卒業論文を提出しなくても卒業できる大学の場合、卒業できる確率が大きく上がります。
例えば、大卒資格の取得を一番の目的としているのであれば卒業研究や卒業論文の提出が不要な大学がおすすめです。
ただし卒業研究や卒業論文なしで卒業するとその後の就職活動などで話すことの多い、大学時代に力を入れて学んだ・研究したことなどに関する内容が薄くなってしまうことがあるため注意しましょう。
課題レポートの提出が少ない
課題やレポートの提出が少ない大学、学部は比較的卒業しやすいと言えます。
仕事や家事と大学を両立させたい場合、課題やレポートを授業以外でこなす時間を作れない場合があり、単位を取得できないというリスクがあります。
授業を受けることで単位を取得できるのであれば、そのほうが卒業はしやすいでしょう。
ただし、課題やレポートがない場合は学修内容への理解を深める機会もないということになるので、より自発的に理解を深めようとする姿勢が求められます。
卒業者が多く続けやすい
卒業者が多い通信制大学は、今までにも仕事や家事などと両立させながら卒業できた人が多いということです。通信制大学を卒業できるか不安な方にとっては、実際に卒業している方が多いのは安心材料になるのではないでしょうか?
また、入学者数に対してどのくらい卒業者がいるのかなどを調べて卒業しやすいかどうかを見てみるのも良いかもしれません。
気になる大学があれば、出願前に大学が公表している卒業率などを調べてみてください。
また、大学によっては事前のガイダンスや説明会で学修方法や方針、サポート体制について知ることができることがあります。
卒業者が多い大学を選ぶとしても、実際の学修環境についてはリサーチしておきましょう。自分に合いそうだと感じたならその大学を選ぶのも良いですが、卒業者が多くても自分に合わない環境では結局卒業するのが難しくなってしまうためです。
単位の取得率が高く落としにくい
単位の取得率は、卒業者数等とは別に確認しておきたい項目です。
単位を落としにくいということは、卒業に必要な単位を取りやすいということになります。
学びたい内容であることと同時に、単位の取得率が高いことも大学選びの時点でチェックしておくと卒業のしやすさがグッと上がるでしょう。
必修科目が少ない・もしくは不要
必修科目が少ない、または不要の通信制大学なら、より卒業がしやすくなります。
必修科目が少ないほど、自分が興味を持てる科目を選べるようになります。また、必修科目がなければ実技科目、レポート、課題の提出など労力の必要な科目を選ばず卒業を目指せます。
興味がある科目や単位を取得しやすい科目を選んで履修することができるため、とにかく大学を卒業したいという方は必修科目が少ないか、不要の通信制大学を選ぶと良いでしょう。
オンライン試験を実施している
通信制大学の中には、大学の教室や試験会場で単位取得のための試験を受けなければならない場合があります。しかし、最近では試験もオンライン化している大学が増えてきているため、チェックしておくと良いでしょう。
自宅で試験を受けられる大学なら、移動時間や交通費、予定調整などの負担がないため多忙な方でも安心です。
地方に住んでいるなど、大学や試験会場に行くのが大変だという方はオンライン試験を実施している大学を選ぶと良いでしょう。
サポート体制が整備されている
通信制大学では自宅学修が基本であるため、自分一人ではモチベーションが続かない、質問や相談ができない、といった不安がつきものです。
通信制大学の中には、そういった不安を解消できるサポート体制が充実しているところがあります。学修サポートが充実している大学を選ぶことで、自宅学修であってもモチベーションを維持しやすくなるでしょう。
一人での学修に不安がある方は、サポート体制が充実している通信制大学を選ぶのがおすすめです。
通信制大学を選ぶときの注意点

卒業しやすい通信制大学を選ぶときは、以下のような点に注意しましょう。
- ランキングだけで通う大学を決めない
- 複数の大学の説明会やガイダンスに参加し、よく比較検討する
- 学びたい内容を明確にしておく
それぞれ解説します。
ランキングはあくまで参考程度に
卒業しやすい通信制大学について調べていると、卒業率などのランキングが出てきますがあくまで参考として扱ってください。
卒業率が高い通信制大学だとしても、自分に合った環境や学修内容であるかは別です。あくまで通信制大学を選ぶときの資料や参考としてランキングを見るのは良いですが、ランキングだけで大学を選ぶのは危険です。
自分に合った環境か、自分が学びたい内容かなど、自分との相性もしっかりチェックしてください。
複数の大学を比較検討する
通信制大学を選ぶときは、必ず複数の大学を比較検討してください。
各大学の説明会やガイダンスに参加したり、資料を集めたりしながら、大学の情報を集めて比較検討をしましょう。
カリキュラムの内容、サポート体制、スクーリング会場、通学の回数などをきちんと確認し、自分が卒業まで通えそうな通信制大学を選ぶことが大切です。
自分が学びたい内容を明確にしておく
通信制大学にもさまざまな学部や学科、コースがあるため、適当に選んでしまうと興味のない授業を受けることになりモチベーションが低下してしまいます。
自分が通信制大学で何を学びたいのか明確にしておくことで、大学選びもしやすくなります。
学びたいことを明確にしたうえで、気になる大学のカリキュラムをよく見てマッチするところを選びましょう。
卒業しやすい通信制大学に関するよくある質問

通信制大学を最短で卒業するには何年かかりますか?
通信制大学に1年次入学なら最短4年、3年次編入なら最短2年です。
通信制大学は大卒扱いになりますか?
なります。通信制大学は国に認められた教育機関なので、卒業すれば大卒資格を取得できます。
通信制大学に迷ったら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、完全オンラインで卒業可能な通信教育課程の学部です。一度も通学せずに、「学士(情報学)」の取得が可能です。
授業は1回15分の動画視聴のため、好きな時間に好きな場所で学修を進めることができ、自宅にいながら、社会で必要とされる最先端のIT・デジタルスキルを身につけることができます。
通信制大学と聞くと、自分一人で勉強を進めなければならず、卒業ができるか心配という方もいるかもしれませんが、情報デザイン学部(仮称・設置構想中)ではサポート体制が充実しているため安心です。オンラインでの学びが初めての方には入学前に学びの進め方のサポートがあることや、数学が苦手な方には、ICT学習教材の「すらら」を使用し、授業開始前に数学のサポート講義が行われるなど、文系の方も安心できるサポートが整っています。
また、教員やアドバイザーが学生一人ひとりの学修の進捗状況を把握し、学修が遅れている学生には個別で連絡を取ります。また、質問がある際はチャット形式でいつでも質問ができ、原則24時間以内に回答があるなど、困ったことがあればすぐに質問ができるなど、卒業までのサポート体制が充実しています。
通信制大学への入学を迷われている方は、ぜひ開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)をご検討ください!
まとめ

卒業しやすい通信制大学には、9つの特徴があります。これらの特徴をチェックしながら選べば、自分自身が卒業できる大学を選択できるでしょう。
通学の回数、スクーリング会場の多さ、卒業研究や論文の有無、課題やレポートの数、卒業者数、単位取得率、必修科目の数、オンライン試験の可否、自主学修へのサポート体制をチェックしつつ、自分に合った学修内容や環境であることを確認して通信制大学を選んでみてください。
事前の情報収集や比較検討をしっかりおこない、自分と相性の良い通信制大学を選びましょう。