AIを活用した職種は?AI関連の職種も含め解説
近年急速に進化し普及してきた「AI」。IT業界を中心に、AIを活用する企業も増えています。
本記事では、AIの概要をお伝えしたうえでAIに関する職種や仕事に役立つAI関連の資格を紹介します。
就職や転職に際してAIに関連する仕事に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
AIとは
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AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では「人工知能」と言います。AIは蓄積した情報をプログラムで処理し、人間のように判断や推測をおこなうシステムです。
人間の脳を再現したような技術であり、近年急速に進化を遂げたことで活用されるシーンも増えています。
例えば、代表的なAIツールであるChatGPTはユーザーの質問に対してチャット上で答えたり、話をしたり、文章を書いたりできるプログラムです。まるで人間と会話しているかのような体験ができることで注目を集めました。最近では、ChatGPTに条件を指示することで画像を生成したり、文章を作成したりすることも可能になっています。
しかし、AIはあくまで蓄積した情報をもとに動いているため、間違った情報や不正確な回答を提供することもあり、ユーザーはその点を理解し、適切に使用することが重要です。
AIに関する職種
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AIに関する代表的な職種は、大きく以下の3つに分けられます。
- AIを用いたビジネスを提案したりマネジメントしたりする仕事
- 大規模データの分析、活用、抽出、調整をする仕事
- AIのシステム内部に関わる仕事
職種ごとの仕事内容を紹介します。
AIを用いたビジネスの提案やマネジメント
AIに関する仕事のうち、AIに関する知識を活かしたビジネスの提案やマーケティングをおこなう仕事です。
AIでできること、できないことを正確に把握しつつ、高いコミュニケーションスキルを持ち、適切なヒアリングができるなど、複合的なスキルが求められます。
AIプランナー | AIを活かしたビジネスの提案やマネジメントをおこなう |
データマーケター | データを分析したうえでマーケティング戦略を提案する |
AIコンサルタント | AIを活かしてクライアントの課題やニーズに応じた提案をする |
データの抽出、調整、分析、活用をする仕事
AIに必要なデータに関わる仕事です。データの抽出、整理、分析、活用をおこないますが、職業によって求められる専門知識やスキルが異なります。なお、スキルや知識があれば抽出から活用までのうち複数のプロセスを担うこともあります。
いずれもデータを扱う仕事ではあるものの、雑多かつ膨大なデータから必要なものを抽出する仕事や、既に整理されたデータから分析をおこなう仕事など、具体的な内容はさまざまです。
データアナリスト | データを分析しクライアント業務に役立てる |
データサイエンティスト | データ分析のためのシステム構築をおこなう |
データエンジニア | ビッグデータの基盤を整える |
データアーキテクト | データエンジニアとデータアナリストの間で必要なデータの抽出や整理をおこなう |
AIのシステム内部に関わる仕事
AIのシステム内部に関わる仕事は、総じてエンジニアと呼ばれます。AIのシステム企画、設計、開発、運用などをおこないます。
システム開発やAIに関する専門的な知識とスキルが求められる他、クライアントの要望や開発チームと適切な情報共有をするためのコミュニケーションスキルなども重要です。
AIエンジニア | 機械学習を用いたシステムやアルゴリズムを実装するための開発全般をおこなう |
プロンプトエンジニア | ChatGPTのような生成AIが最適解を出せるように指示文(プロンプト)を開発したり改良したりする |
IoTエンジニア | インターネット経由でアクセスできる家電やスマートフォンなどのIoTに必要なシステム企画、設計、開発、運用をおこなう |
ロボット工学技術者 | プログラミングやセンサー開発などを用いて多種多様なロボットの開発をおこなう |
上記のような、データ分析に長けている人材やエンジニアなどの最先端の情報技術を身につけている人材は、現代において多くの企業で活躍が期待されています。これからの社会で求められる知識を身につけるべく、社会人の学び直しも注目されており、その際、通信制大学が学び直しの場として検討されることが増えています。
AI関連の資格一覧
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AI関連の資格を5つピックアップして紹介します。AIに関わる仕事をするなら、志望する仕事に合わせて関連資格を取得しておくと良いでしょう。
資格 | 概要 |
---|---|
G検定 | ディープラーニングをはじめとする、 AIに関する様々な技術的な⼿法やビジネス活⽤のための基礎知識を証明する |
E資格 | ディープラーニングを実装できるレベルの知識とスキルを証明する |
Professional Data Engineer 認定資格 | 機械学習によるデータ活用の能力やデータ分析ソリューションの活用スキルを認定する |
データサイエンティスト検定™(DS検定)リテラシーレベル | データサイエンティストとして必要な知識とスキル全般が身についていることを証明する |
統計検定 | データに基づいた客観的な判断や科学的な問題解決ができることを証明する |
それぞれの資格について詳しく解説します。
G検定
G検定は、日本ディープラーニング協会が主催する検定試験です。オンラインで実施されるため受験しやすいことが特徴です。
体系的にAI・ディープラーニングを学習することで、データを活用した新たな課題の発見やアイデアの創出が可能になり、デジタル施策の推進に自信が持てるようになります。
公式サイト:G検定について(試験概要・学習方法・試験対策・合格者体験談) – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
E資格
E資格は、日本ディープラーニング協会が主催する検定試験です。資格取得のためには、各試験会場で試験を受ける必要があります。
ディープラーニングの理論を理解し、実際にプログラムに実装する知識やスキルがあることを証明できます。
AIエンジニアとして、広く開発に携わりたい方は取得しておくと良いでしょう。
公式サイト:E資格とは – 一般社団法人日本ディープラーニング協会【公式】
Professional Data Engineer 認定資格
Professional Data Engineer 認定資格は、Google Cloudが主催する認定試験です。オンラインまたはテストセンターでの受験が可能です。
データ処理システムの設計、データの抽出と処理、データの保存、整理など、データを扱うために必要な基礎知識とスキルを証明する資格のため、エンジニアやデータサイエンティストとして働きたい方は取得しておくと良いでしょう。
公式サイト:Professional Data Engineer 認定資格 | Learn | Google Cloud
データサイエンティスト検定™(DS検定)リテラシーレベル
データサイエンティスト検定™(DS検定) リテラシーレベルは、データサイエンティスト協会が主催する検定です。試験会場での受験が必要です。
データサイエンティストとして求められる知識とスキルの全般が身についていることを証明できる検定であるため、データサイエンティストとして働きたい方はぜひ取得しておきましょう。
公式サイト:DS検定® ★ データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル|一般社団法人データサイエンティスト協会
統計検定
統計検定は、統計質保証推進協会が主催する検定です。指定された会場と日時に受験する必要があります。
統計検定はデータに基づいた客観的な判断をしたり、科学的な問題解決ができたりすることを証明でき、データアナリストを目指す方なら取得しておきたい資格です。
4級から1級まで階級が設定されていますが、初めて統計について学ぶ方であれば4級から順次受験していくことをおすすめします。
公式サイト:統計検定
AIについて基礎から学びたいなら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、2026年4月に開設予定の完全オンラインの学部です。通学の必要がなく、自分のペースで学習を進められるため、仕事と両立しやすく、卒業時には学士(情報学)の取得も可能です。
本学部では、AIを基礎から学びたい方のために、実践的な科目が充実しています。特に「生成AI活用」という科目では、AIがどのようにして文章や画像を生成するのか、その仕組みを理解するだけでなく、実際にビジネスやクリエイティブな分野での活用方法を学ぶことができます。また、生成AIが社会にどのような影響を与えるのかについても学んでいきます。
授業動画は1回15分のオンデマンド方式なので、自分の都合に合わせて好きな時間・好きな場所で受講可能です。また、チャット形式での質問対応や、学修進捗に応じた個別サポートなど、充実したサポート体制も整っています。
AIの基礎から応用までをしっかり学び、自身のキャリアに活かしたい方に、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)はおすすめです!
まとめ
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急速な進化と普及によって注目を集めているAI。まるで人間の脳を再現したような高い技術に、各業界で活用が進められています。
AIに携わる仕事には、AIを用いたビジネスの提案やマネジメントに関する仕事、データの抽出、調整、分析、活用をする仕事、AIのシステム内部に関わる仕事の3つがあります。これらにはエンジニアやデータサイエンティストなどさまざまな職業が含まれます。
AIに関する仕事は多岐にわたり、仕事によって求められる知識やスキルは異なります。
漠然とAIに関する仕事を目指すのではなく、具体的にどんな仕事がしたいのかを検討し、資格取得などを通して必要な知識やスキルを身につけてください。
資格、スキル、専門知識を活かし、今後ますます発展が見込まれるAI業界で活躍しましょう!