プレゼンスキルの鍛え方や向上させるポイントを解説
社会人として自分の意見や考えを他者に伝えるために必要な「プレゼンスキル」。
本記事では、プレゼンスキルとは何を指すのか、必要な理由、良いプレゼンの特徴、プレゼンスキル向上のために鍛えるべき力、プレゼンスキル向上のポイントについてお伝えします。
プレゼンの経験が少ない若手社員や人前で話すスキルを伸ばしたい方、プレゼンスキルを向上させたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
プレゼンスキルとは?
プレゼンスキルとは、「相手が欲しい情報をきちんと伝える能力」のことです。
聞き手が求めている内容やレベルに合わせ、自分の持っている情報を正しく伝えるスキルをプレゼンスキルと言います。
ビジネスにおいては、商品のPR、企画の説明、自分の意見などを他者に伝えるために必要です。また、プレゼンを通して相手を納得させ、何かしらの行動を促すことが目的となります。
プレゼンスキルが必要な理由
プレゼンスキルが重要であり、必要と言われる理由としては、以下の3つが挙げられます。
- ビジネスシーンなど交渉の場に不可欠なため
- 自社製品やサービスのアピールポイントや強みを伝えるため
- 自分自身の成果や能力、意見を正しく伝えるため
ここでは、プレゼンスキルの必要性について詳しく解説します。
ビジネスシーンなど交渉の場に不可欠なため
ビジネスにおいて、交渉の場は避けて通れないものです。交渉の際、正しく情報を伝えるプレゼンスキルは必ず必要になります。
自社商品を売り込むときや他社との提案で競うときなど、プレゼンをおこなうシーンは多々あります。
プレゼンスキルを高めておけば、重要な交渉において十分な力を発揮して相手を納得させたり、購買意欲を高めたりできるでしょう。
自社製品・サービスのアピールポイントや強みを伝えるため
プレゼンで自社製品やサービスについて伝える際、強みや特徴について正しく魅力的に話せれば、商談や説明会で良い成果を上げられるでしょう。
商品そのものが良くても、それを知らない他者にきちんと説明できなければ使ってもらうことはできません。また、上手く伝えられなければ商品の認知拡大も難しくなります。
自社製品についてきちんと伝えられるようにプレゼンスキルを磨いておけば、効果的に商品の魅力を伝えられるでしょう。
自分の成果や能力を適切に伝えるため
自分自身の成果や能力について、正しく適切に他者へ伝えるためにもプレゼンスキルは大切です。
社内での報告会や企画提案など、自分の成果や考えを発信する機会は多々あります。
プレゼンが上手にできれば正しい評価を得られ、その後の仕事にも良い影響を及ぼすでしょう。
プレゼンスキルを高めることは、会社のためだけでなく自分自身にとっても大きなメリットとなります。
良いプレゼンの特長
良いプレゼンには、以下のような特徴があります。
- 内容が簡潔でわかりやすくまとめられている
- 主張が明確で聞き手がイメージしやすい
- 聞き手の興味や関心を惹き付ける内容や話し方である
ここでは、良いプレゼンの特徴についてそれぞれ解説します。
内容が簡潔
1つめの特徴は、プレゼン内容が「誰にとってもわかりやすく、簡潔である」ということです。
工夫しようとして資料に装飾を増やし過ぎたり、内容を盛り込み過ぎたりすると、結局何を伝えたいのかがわからず、聞き手は困惑してしまいます。
専門用語や業界用語をなるべく使わず、中学生が聞いても理解できるくらい、簡潔でわかりやすい内容にまとめるよう意識すると良いでしょう。
主張が明確
2つめは、プレゼンを通して伝えたい主張が明確であることです。
聞き手が「結局何が言いたいのかな?」と首を傾げてしまう内容では、プレゼンをした意味が全くありません。
主張は要所要所で繰り返しても良いので、明確に伝えるように意識し、聞き手に主張を確実に届けましょう。
1度のプレゼンで伝える主張は1つに絞り、主張に沿った情報で内容をまとめることでプレゼン全体に統一感を持たせることができます。
聞き手の興味・関心を惹き付ける
3つめは、聞き手の興味・関心を惹き付けることです。言い換えれば、聞き手の注目を集められる内容や話し方ができているということです。
つまらなかったり、何を伝えたいのかよくわからなかったりすると、聞き手は興味や関心を持つことができません。ビジネスシーンにおいては、相手が求めているものをしっかりと見極め、的確な提案をするように心がけましょう。
良いプレゼンをしたいのであれば、聞き手の興味・関心を惹き付けられる内容や話し方を意識しましょう。
プレゼンスキル向上のために身につけるべき力
プレゼンスキルを向上させるなら、論理的思考力、対応力、共感力の3つを鍛えましょう。
それぞれの力について以下で解説します。
論理的思考力
論理的思考力とは、内容を論理的に筋道立てて説明する力のことです。
論理的に内容を組み立てて話すことで、聞き手を納得させられる、説得力のあるプレゼンをおこなうことが可能になります。
課題に対してどのように対処するべきなのか、そのように対処するメリットは何か、などをきちんとプレゼンに盛り込み、相手に納得してもらえるプレゼンをおこないましょう。
対応力
対応力とは、臨機応変に動けたり、相手の反応に合わせて話ができる力のことです。
スピーチや演説と違って、プレゼンでは聞き手からの質問に答えるという場面がでてきます。
相手に納得してもらい、プレゼンによる成果の最大化を図るためにも、さまざまな質問に対して柔軟に対応できる力が求められるのです。
共感力
共感力とは、他者に寄り添う力のことです。
顧客の課題に合った提案、興味・関心を持ってもらえる内容、相手が求める情報などをきちんと盛り込み、適切に伝えることがプレゼン成功の鍵となります。
共感力を高めることで相手が求めているものを把握でき、より聞き手の心に刺さる的確なプレゼンができるようになるでしょう。
プレゼンスキルを向上させるポイント
プレゼンスキルを向上させ、上手にプレゼンができるようになるには、5つのポイントをおさえることが大切です。
- 資料はシンプルでわかりやすいものを作る
- 模擬プレゼンをおこない修正を繰り返す
- 聞き手に伝わる、わかりやすい話し方を意識する
- プレゼンに役立つフレームワークを活用する
- 研修や講習でプレゼンスキルを体系的に学ぶ
各ポイントについて、それぞれ詳しく解説します。
資料はシンプルでわかりやすくする
プレゼンは、スライドなどの資料を用いておこないます。
視覚的に訴求できる資料には、ついインパクトや装飾を求めたくなるものですが、プレゼンではシンプルでわかりやすい資料が効果的です。
必要な情報をパッと見てすぐに理解しやすいように、シンプルな資料作りを心がけましょう。
模擬プレゼンを何度もおこなう
模擬プレゼンを何度もおこない、修正を繰り返して本番に備えましょう。
事前に練習して修正をおこなうことで、本番でクオリティの高いプレゼンをすることができます。
プレゼンで自分がつまずきやすいところ、スライドと話の整合性、情報の過不足などを事前にチェックし、よりわかりやすく説得力のあるプレゼンを作り上げましょう。
聞き手に伝わりやすい話し方を意識する
プレゼンでは、聞き手に内容が伝わりやすい話し方を意識することが大切です。
聞き手の興味や関心を理解し、的確に情報を伝えることで効果的なプレゼンができるでしょう。
適度に聞き手と目線を合わせたり、声量、スピード、抑揚なども細かく意識したりと、相手にとって心地の良い話し方をするよう意識してください。
内容に応じて、ジェスチャーなどを取り入れるのも効果的です。また、プレゼン中は聞き手の表情や様子にも注意し、臨機応変に話し方を変更できるとより高い効果が望めるでしょう。
フレームワークを活用する
プレゼンの経験が少なかったり、自信がなかったりする方は、既存のフレームワークを活用すると良いでしょう。
プレゼン向けのフレームワークに沿って内容を組み立てることで論理的なプレゼンがしやすくなります。
また、論点の漏れがなくなることもフレームワークを活用するメリットです。
フレームワーク | 構成 |
---|---|
PREP法 | Point(結論) Reason(理由) Example(例) Point(結論) |
DESC法 | Describe(描写) Express(表現) Suggest(提案) Consequence(結果) |
SDS法 | Summary(要点) Details(詳細) Summary(要点) |
AIDMA法 | Attention(注意) Interest(関心) Desire(欲求) Memory(記憶) Action(行動) |
研修・講習を受ける
プレゼンに関する研修や講習を受けることで、プレゼンについて学び、スキルを向上させることができます。
専門的な内容を体系的に学ぶことができるため、効率的にスキルアップを図れることがメリットです。
また研修や講習の内容によっては実践的なトレーニングを積むこともできるため、一定期間でプレゼンスキルを大きく跳ね上げることもできるでしょう。
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※PBLとは、プロジェクト・ベースド・ラーニングの略で、プロジェクトを基盤とした学習という意味
プロジェクトを立ち上げ、目標や計画を設定し、オンライン上でディスカッションを進め、最終的に自分たちが考えた解決策を企業へプレゼンし、企業担当者より評価をしていただきます。
学生同士や、教員に向けてだけでなく、実際の企業担当者に向けてプレゼンを行うため、実践力やプレゼン力を高めることができます。
通信制大学ということで、学び続けられるか不安に思う方もいるかもしれませんが、サポート体制が充実しており、いつでもチャット形式で質問ができ、原則24時間以内に返信が来るなど気軽に質問ができる環境が整っていたり、学修が遅れている場合は教員が個別でサポートをおこなうなど、安心して卒業まで学び続けることができます。
AI分野の基礎から応用までをしっかり学びたいという方は、ぜひ開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)のWebサイトをチェックしてみてください。
まとめ
社会人の方にとって必要となるシーンの多いプレゼンスキル。プレゼンスキルとは、「相手が欲しい情報をきちんと伝える能力」を指します。
プレゼンスキルが必要である理由としては、ビジネスシーンなど交渉の場に不可欠なこと、自社製品やサービスの強みを適切に伝えられること、自分自身の成果や能力、意見を正しく伝えられることが挙げられます。
また良いプレゼンとは、内容が簡潔でわかりやすくまとめられている、主張が明確で聞き手がイメージしやすい、聞き手の興味や関心を惹き付ける内容や話し方であるといった特徴を持ちます。良いプレゼンをおこないたい場合は、意識してみてください。
プレゼンスキルを向上させるには、論理的思考力、対応力、共感力の3つを高めることが効果的です。
また、3つの力を高めることに加えて、さらにプレゼンスキルを向上させたい場合は、資料はシンプルでわかりやすく作成する、模擬プレゼンをおこなう、プレゼンに役立つフレームワークを活用する、研修や講習でプレゼンスキルを体系的に学ぶといった方法があります。
高いプレゼンスキルは、自社商品だけではなく自己PRにもとても役立ちます。プレゼンスキルを高めて、高い成果を収められる人材を目指しましょう。