MENU

※設置認可申請中のため、掲載内容は予定であり、
変更になる場合があります。

2025.05.28
プログラミング

初心者におすすめのプログラミング言語10選!特徴やフレームワーク、学び方を徹底解説

プログラミングを学びたいと考えても、どのようなプログラミング言語を選択すれば良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、プログラミング初心者におすすめの言語や選び方、特徴、勉強方法、フレームワークとは何か、について解説します。

これからプログラミングを学ぼうと考えている方や、プログラミング言語の選び方を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

プログラマーの種類と仕事内容

プログラマーとは、プログラミング言語を用いてさまざまなシステムを構築したりソフトウェアを作ったりする仕事、またその仕事に就いている人を指します。

プログラマーの役割は「バックエンド」と「フロントエンド」の2つに分けられます。

バックエンドはWebサイトやアプリケーションの裏側、つまりサーバー側のシステムを指し、データ処理や設計、他のサービスとの連携などの整備を担当する仕事です。

フロントエンドはユーザーが操作する部分の開発や動作整備を担当する仕事です。ユーザー目線で操作のしやすさ、見やすさ、使いやすさなどを考え、工夫します。

プログラマーの仕事はバックエンド、フロントエンドだけでなく、さまざまな分野に広がっており、担当する業務内容もそれぞれ異なります。

プログラマーの種類概要主な使用言語
Webプログラマー・Webサイトを閲覧するユーザーから見える部分を担当する「フロントエンド」
・ユーザーから見えない部分を担当する「バックエンド」
・システム開発全般を担当する「フルスタック(複数の技術分野の知識やスキルを有している人)」
などがいる。
・PHP
・Ruby
・Perl
・Java
・JavaScript
・HTML/CSS
ゲーム系プログラマースマホゲーム、PC向けオンラインゲーム、VRゲームなどさまざまなゲーム開発をおこなう。クリエイターとの連携が欠かせない。キャラクターの操作や動きのシステムを構築するために、数学、物理学、論理的思考力も求められる。・C++
・C#
・JavaScript
・Swift
・Ruby
・Objective-C
・HTML5
アプリケーションプログラマーPCやスマートフォンで使えるアプリケーションのプログラミングを担当する。ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、データベースなどに関する幅広い知識が求められる。・Java
・C
・C#
・Ruby
・PHP
・Swift
・Kotlin
組み込み系プログラマー電化製品、自動車、電子機器などの制御に関するプログラム開発をおこなう。IoT(モノのインターネット)の普及に伴いニーズが高まっている。・C
・C++
・C#
・Java
汎用系システムプログラマー膨大なデータを適切かつ安全に取り扱う。他のコンピューターと互換性のないメインフレームと呼ばれる大型コンピューターで情報処理をおこなう。・COBOL
・Java
・FORTRAN
・RPG
・PL/SQL
・C
オープン系プログラマーネットワーク内のすべてのコンピューターが必要な情報へアクセスできるオープンなシステムを構築する。・Java
・C#
・C+
・PHP
・Ruby
・Python
・JavaScript
・VB.NET
通信系プログラマーネットワーク関連に特化した開発をおこなう。常に新たな通信技術を身につける積極的な姿勢が求められる。・Java
・C
・C++
セキュリティ系プログラマー不正アクセス、ウイルス、サイバー攻撃などへの対策、セキュリティのためのネットワーク構築や機器導入を担当する。常に一定のニーズがある。・C
・C++
・JavaScript

プログラマーについて、詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。

プログラマーを目指すならフレームワークを学ぶことも重要

「フレームワーク」とはプログラミングでは「アプリ開発やプログラム開発の際に、よく使われる基礎的な機能をまとめたセット」のことを指します。

例えば、家を建てる際に何もない状態から全て自分で作ると、非常に大変で時間もかかります。対して、柱や屋根やドアなどのパーツが既に用意された状態で、それを組み立てるだけなら、何もない状態から自分で作るよりも早く・簡単に家を作ることができます。

フレームワークの種類や開発したいものによっては、数行に手を加えるだけで1つのプログラムを完成させることもできます。こういった点から、フレームワークはプログラミングの雛型ともいえるでしょう。

出典:SAMURAI ENGINEER Blog

実際の仕事現場では、ユーザーがシステムやアプリを利用する際に、快適に利用できるように開発する必要があります。開発したいメインの機能だけを考えればいいわけではありません。開発した機能を組み込んだうえで、システムやアプリ全体が一つのシステムとして成立して、問題なく利用できる必要があります。

フレームワークは開発時間の短縮の他にも、プロがしっかり作った仕組みなためエラーやバグが起きにくい点、そして雛型の様に決まったルールに従って作成するので誰が見てもわかりやすく、チームで開発をしやすいというメリットがあります。こういったメリットから、多くのプログラムの開発現場でフレームワークを利用したシステムの開発がされています。

多くの現場で利用されていることから、求人で指定のフレームワークが使えることを募集条件にしている会社もあります。このような点からも、フレームワークについて知ることはプログラマーを目指すうえで非常に重要です。

プログラマーに向いている人の特徴

次の特徴に当てはまる方は、プログラマーに向いていると言えます。

  • 論理的な思考が得意
  • 学習意欲や好奇心がある
  • ものづくりが好き
  • 柔軟な思考ができる
  • 試行錯誤するのが苦ではない
  • 規則やルールをしっかりと守る
  • 協調性がありコミュニケーションが得意
  • 計画性がある
  • プログラミングを楽しめる

プログラマーには、ものごとを筋道立てて考える論理的思考や柔軟な思考が求められます。また、日々進化するデジタル機器やIT業界に対してアンテナを張る必要があるため、学習意識や好奇心を持ち続けることも大切です。

仕事では、エラーや顧客(クライアント)の要望に向き合う機会が多いため、さまざまな問題を解決するために試行錯誤するのが苦ではないことや、規則やルールを守れること、協調性やコミュニケーション力、計画性があるといった要素も重要です。

また、プログラミングを楽しめることもプログラマーに求められる要素と言えるでしょう。

初心者向け|プログラミング言語のおすすめ10選

Java(ジャバ)

Javaは非常に万能なプログラミング言語で、幅広い開発分野で利用されています。

安定した動作、セキュリティの高さ、後方互換性(※)の高さなどが特長のプログラミング言語で、大規模アプリケーションであっても高速で動かすことができるため重宝されています。

文法が少し複雑なので、初心者が習得するには時間がかかるかもしれませんが、開発ツールやフレームワーク、初心者向け学習コンテンツは充実しているため、学びやすく、習得することは可能です。

日本において、Javaは就職活動や転職活動で圧倒的な需要があるため、習得してしまえばさまざまな仕事に繋げられるでしょう。

※システムやソフトウェアなどの新しいバージョンが、古いバージョンの機能を引き続き利用できること

【Javaでできること】

  • Androidアプリケーション開発
  • 業務系システム開発
  • Webアプリケーション開発
  • デスクトップアプリケーション開発
  • 組み込み系システム開発
  • IoTのシステム開発
代表的なフレームワーク特徴
Spring Framework・Javaフレームワークの中で最も利用されている。
・アプリ規模の大きさを問わず開発を幅広い用途でサポートできる柔軟性がある。
Spring Boot・Spring Frameworkをベースにして、
さらに設定や構築を自動で最適化してくれるため、アプリケーション開発をより効率的にできる。
Java EE / Jakarta EE・企業向けアプリケーション開発で標準的に広く使われている。

Python(パイソン)

PythonはJavaに続き、幅広い開発分野で使われるプログラミング言語です。文法がシンプルで、直感的に理解しやすい構文であることなどから初心者向けの言語としても人気を集めています。

機械学習や計算のライブラリ(※)が充実しており、データ分析やAI(人工知能)の分野で活用されています。

※ライブラリとは、よく使われる処理がまとめられているもののこと

【Pythonでできること】

  • Webアプリケーション開発
  • 統計、データ分析
  • 機械学習・AI
  • 自然言語処理
  • デスクトップアプリケーション開発
  • IoTシステム開発
代表的なフレームワーク特徴
Django・どんなアプリでも作りやすい、Pythonにおいて定番のフレームワーク。初心者におすすめ。Instagramなど有名SNSアプリもDjangoで開発されている。
・Pythonのフレームワークの中でも人気が高いので、情報が豊富。よって、自分で調べて学習がしやすい。
Flask・Djangoなどと比較して機能は少ないが、その分シンプルで習得しやすい。
・機能面での自由度が高い。
・必要最低限の機能しか搭載されていないので他のフレームワークより動きが軽い。
Bottle・ひとつのファイルで構成されており、非常にシンプル。複雑な仕組みを覚える必要がなくプログラミング初心者が簡単に始めやすい。
・主に小規模なWebアプリや個人向けに設計されている。大規模な開発には不向き。

PHP(ピーエイチピー)

PHPはWebアプリケーション開発に特化したプログラミング言語です。HTML(※)の中に埋め込んで記述します。

Webサイトの動的な生成、入力フォームのデータ処理、データベースとの連携などを含む、バックエンド開発で広く使われています。

構文がシンプルで、HTMLに埋め込んで記述するため、開発中はWeb上での動作を確認しながら進めることができます。確認しながら進められるので、初心者でも楽しみながら学習を進められるでしょう。

※HTMLとは、Webページを作る際に使用する言語のこと

【PHPでできること】

  • Webアプリケーション開発
代表的なフレームワーク特徴
Laravel・PHPのフレームワークにおいて日本を含む世界で高いシェア率と人気がある。
・必要に応じてプログラムを作成でき、柔軟性が高い。
・必要な機能が豊富で、定期的に新しい技術を取り入れたアップデートもされる。
CakePHP・短期間で開発するためのサポート機能が豊富。
・Laravelに次いで人気のあるフレームワーク。
・MVCモデルという設計のフレームワークで、3つの役割に分けてプログラムを開発する。役割分担して開発できて効率的に分業ができる。
・処理速度が重いため大規模なデータを扱うには不向き。
・カスタマイズ性や自由度は低い。
Symfony・大規模な開発に向いている。Yahoo!も採用しているフレームワーク。
・セキュリティ機能が充実している。
・MVCモデルを取り入れている。
・簡単なWebサイトの作成など小規模な開発には不向き。
CodeIgniter・MVCモデルを取り入れている。
・セキュリティ機能が充実している。
・比較的古いフレームワークのため、新しい技術がすぐに反映されない場合がある。

Ruby(ルビー)

Rubyは、日本人のまつもとゆきひろさんが開発したプログラミング言語です。シンプルかつ理解しやすい構文が特徴で、豊富なライブラリもあるため初心者が初めて学ぶのに向いている言語として人気があります。

日本で誕生したプログラミング言語ということもあり、海外より国内での活用事例が多く、開発期間が短く済むという理由で主にスタートアップ企業で活用されています。

学習向けコンテンツも、日本語のものが多いことが特徴です。

【Rubyでできること】

  • Webアプリケーション開発
  • API作成(※1)
  • スマホアプリ開発
  • スクレイピング(※2)

※1:APIとは、異なるソフトウェアやサービスが互いに情報をやり取りできるようにするための仕組みのこと

※2:スクレイピングとは、Webサイトから自動で情報を集め、自分のコンピュータ等で使えるようにする技術や手法のこと

代表的なフレームワーク特徴
Ruby on Rails・応用範囲が広い。
・使い方を解説しているサイトが多く初心者が学習しやすい。
・Rubyよりも少ないコードで開発ができる。
・Rubyよりも細かくルールが決まっており、ルールに沿って作成することで簡単に早く開発ができる。
・MVCモデルを採用。
Sinatra・Ruby on Railsより決まり事が少なく覚えることが少なくてすむ。
・小規模な開発に向いている。
・規約が少なく機能追加しやすいが、機能面を充実させたい場合は搭載機能が少ないため、別のフレームワークの方が向いている場合がある。
Hanami・MVCモデルを採用。
・動作が高速。
・メモリ消費量が大幅に抑えられる。
・アクセスが集中した場合にサーバーダウンを防ぐ機能がある。

JavaScript(ジャバスクリプト)

JavaScriptは、主にWebアプリケーションのフロントエンド開発に用いられる言語です。主にHTMLやCSS(※)と組み合わせて使われます。

Webページ上の動的要素を担うプログラミング言語であり、ユーザーの操作によって表示内容を変えたりサーバーとの連携によってデータを取得して表示したりすることができます。

多くのプロジェクトで幅広く使われている人気の言語なので、習得しておけば色々な案件に関わることができるでしょう。

※CSSとは、HTMLと同時に使われることの多い、色や文字サイズなどの装飾を設定する言語のこと

【JavaScriptでできること】

  • Webページに動的要素を加える
  • Webアプリケーション開発
  • ゲーム開発
  • スマホアプリ開発
代表的なフレームワーク特徴
React・コードの中でどう動作するかが明示されていて、誰がコードを読んでもわかりやすくなっており、不具合やバグを防ぎやすい。
・Reactを学習すればWeb開発以外にもスマホアプリ開発やAR/VR開発など他の分野にも応用ができる。
・画像の読み込み速度が速い。
Angular・MCVモデルを採用。
・本来コードを書く必要がある処理をAngularが対応するため、少ないコードで機能を実装可能。(双方向データバインディング)
・多機能なので大規模な開発にも向いている。
・他のフレームワークと比べてバージョンアップの頻度が高く、頻繁に品質が向上しているがバージョンアップごとに廃止された機能がないかチェックも必要になる。
Vue.js・必要最低限の機能で初心者も始めやすい。
・アプリの大きさを問わず柔軟に開発可能。
・画像処理が仮想DOM(※1)によって高速化される。
Next.js・画像を必要なサイズに最適化してデータ送信可能(画像の表示速度が上がることで、ページの読み込みが速くなる)。
・読み込みが速いためSEO(※2)に有利になる。

※1:HTMLはただのテキストなので、HTMLだけではWebブラウザ上の情報は固定されて動かない。Webページ上の文字や画像などを動かしたり、変化させたりしたいときにJavaScriptを使う。ただし、JavaScriptはHTMLファイルそのものを直接書き換えることはできない。

そこでWebブラウザは、HTMLの構造をもとに「DOM(Document Object Model)」という、JavaScriptから操作できるツリー構造のデータを作成する。

JavaScriptはこのDOMに対して命令を出し、DOMの内容を変更する。書き換えられたDOMをもとに、Webブラウザは画面を更新し、見た目が変化することで、ユーザーの操作や指示に応じた動きが実現される。

仮想DOMとは、本物のDOMを直接さわる前に「仮のコピー」を使って変更を計画し、必要な部分だけ効率よく本物に反映することで、速くてムダのないWebの動きを実現する方法。

※2:Googleなどの検索エンジンの検索結果上位に表示させる施策

C言語(シー言語)

C言語はプログラミングの基礎として重要な言語です。ハードウェアの制御やシステムのプログラミングに適した言語として、幅広く活用されています。

文法自体はシンプルで、プログラミングの基本的な原則を理解・習得することができるため初心者向けです。アルゴリズムやデータ構造への理解を深めたい方にもおすすめです。

C言語は他のプログラミング言語と比較してフレームワークが少ない言語といわれています。

細かなハードウェア制御ができ、シビアなタイミングが要求される機械制御やマイコン制御にも対応できることから、ハードウェアに直接アクセスしてメモリ管理やハードウェアの制御をするといった処理がしやすくなっています。

ハードウェアの制御やメモリ管理などの開発に利用される機会が多くなっているのは、このためです。プログラミングにおいて「低水準言語」と呼ばれるコンピュータの細かい動作まで記述する必要のあるプログラミングに近いといわれ、細かい動作まで指定して記述したいプログラマーにとっては、決まった型に沿って動作するフレームワークは利用しづらく、フレームワークが生まれにくいといわれています。

代わりにC言語では雛型にあたる「フレームワーク」ではなく、機能を追加する部品の集合にあたる「ライブラリ」を利用することが多くなっています。

【C言語でできること】

  • OSの開発
  • 組み込みソフトウェア開発
  • ソフトウェア開発
  • 基幹システムの開発
  • ゲーム開発
代表的なフレームワーク特徴
Treefrog・C++(※)を用いたweb制作向けのフレームワークのため、C言語の他にもC++を学ぶ必要がある。
Cmockery・Google製品向けのフレームワーク。
・サポート機能が充実している。

※C言語をもとに開発されたプログラミング言語(C言語の拡張版)

Swift(スウィフト)

Swiftは、アップル製品向けのアプリケーション開発に特化したプログラミング言語です。iOSアプリの開発で利用されています。

シンプルかつ直感的な文法が特徴で、初心者でも理解しやすいことが魅力です。

また安全性と性能の高さを両立しており、簡単なコード記述に対して実行効率が高いのもSwiftの強みです。

使用者が多いことからフレームワークも多数存在します。

【Swiftでできること】

  • Apple製品向けアプリケーション開発
  • Webアプリケーション開発
  • Webサーバーの作成
代表的なフレームワーク特徴
Perfect・Swiftひとつの言語でフロントエンド、バックエンド両方が開発可能。
・Swiftとほぼ同時リリースされ高い人気がある。
Kitura・開発を高速、柔軟、簡単に実現することをテーマに登場した。
・安定性や拡張性に優れている。
・大規模な開発に向いている。
Vapor・API、Webアプリケーション、リアルタイムアプリケーションなどの開発に使われる。
・軽量で高速。
・Webサービスのバックエンド開発に向いている。

Go(ゴー)

Goは、Googleが開発したプログラミング言語です。シンプルな記述で、軽量かつ安定感のある動作が魅力です。

シンプルなので初心者でも理解しやすく、習得も早いでしょう。

ただし、日本でGoに関する求人はまだまだ少ないというデメリットがあります。今後の需要拡大は期待できますが、習得後すぐに仕事をしたいと考えている場合にはおすすめ度がやや下がります。

【Goでできること】

  • Webサーバーの構築
  • アプリケーション開発
  • CLI(コマンドラインインターフェース)(※1)ツールの作成
  • PaaS(※2)

※1:CLIとは、すべての操作をキーボードのみでおこなえるシステムのこと

※2:PaaSとは、アプリケーション開発、デプロイ、実行、管理などをおこなうためのプラットフォーム提供サービスのこと

代表的なフレームワーク特徴
Gin・処理速度が高速。
・Webアプリケーション開発に必要な基本的機能がそろっている。
・単純なAPI開発に向いている。
Echo・最小限のコードで多くの機能が追加可能。シンプル。
・柔軟に拡張できる。
・Go言語の他のフレームワークよりも軽くて高速。
Fiber・処理が高速。
・メモリの使用量が少ない。

C#(シーシャープ)

C#は、Microsoftが開発したプログラミング言語です。

主にWindows向けアプリケーション、ゲーム、VR、ARなどの開発で利用されています。求人数も多いため、仕事に繋がる言語を選びたい方には特におすすめです。

【C#でできること】

  • Webアプリケーション開発
  • デスクトップアプリケーション開発
  • スマホアプリ開発
  • VR、AR、MR開発
  • ゲーム開発
代表的なフレームワーク特徴
ASP.NET Core・Microsoftが開発したフレームワーク。
・Windows、Linux、MacOSでの開発が可能。
・豊富な機能を搭載。
Entity Framework Core (EF Core)・Microsoft提供のフレームワーク。
・拡張性が高い。
Xamarin・Xamarin社が開発しその後Microsoftが提供。
・iOS、Android、Windowsに対応。
・iOSアプリの作成にはMacが必要。

Kotlin(コトリン)

Kotlinは、Androidアプリの開発ができる言語として高い需要があります。Javaとの相互利用もできるため、多く活用され始めています。

ヤフーやLINE、X(旧Twitter)といった大手企業もKotlinを採用していることから、今後のシェア拡大が期待できる将来性の高いプログラミング言語です。

【Kotlinでできること】

  • Androidアプリ開発
  • Webアプリケーション開発
  • バックエンド開発
代表的なフレームワーク特徴
Spring Boot・汎用性が高い。
・企業の大規模アプリケーション開発に向いている。
Jooby・軽量で高速、メモリ消費が少ない。
・柔軟に機能を追加可能。
・小規模から中規模の開発に向いている。
Javalin・開発を最小限の設定で始められる。
・JavaとKotlinの両方で使用できる。
・小規模な開発に向いている。

【仕事別】初心者におすすめのプログラミング言語

初心者におすすめのプログラミング言語を、仕事別に分けて紹介します。

自分が目指す仕事に合わせて、学習する言語を選びましょう。

幅広い開発案件に関わりたい:Java、PHP

開発案件が多く、需要のあるJava、PHPを習得すれば、幅広く開発に関わることができるでしょう。

Java、PHPに関しては新規開発案件だけでなく、既存システムのメンテナンス作業やアップデートの案件も豊富に求人が出されています。

幅広い開発案件に関わりたいなら、万能で、高い需要のあるJavaやPHPを習得するのがおすすめです。

Webアプリケーション開発がしたい:Python、PHP、Ruby

Webアプリケーション開発がしたい方は、Python、PHP、Rubyを習得すると良いでしょう。

Python、PHP、RubyにはWebアプリケーション開発向けのフレームワークや開発ツールが豊富に揃っており、初心者であっても気軽にアプリケーション開発ができます。

短期間の開発に適しているという特性から、多くの開発案件で活用されていることも特徴です。

フロントエンド開発がしたい:JavaScript

フロントエンド開発に興味があるなら、JavaScriptがおすすめです。

JavaScriptはWebアプリケーションやWebサイトにおいてフロントエンド開発の主要な言語であり、ユーザー視点での見やすさ、わかりやすさを向上させるという重要な役割を担っています。

実際の開発案件でもJavaScriptは高い需要があるため、バックエンド専門のプログラマーであってもJavaScriptを習得していることは少なくありません。

JavaScriptはフリーランス求人も多く、将来的に独立を目指す方にもおすすめです。

データ分析やAI・機械学習に携わりたい:Python

近年急速に普及しているAIや、機械学習、データ分析に関わる案件に携わりたいなら、Pythonを習得しましょう。

PythonはAI・機械学習、データ分析に最も適したプログラミング言語であり、習得すれば最先端の技術開発に関わることも可能です。

必要なライブラリやフレームワークも豊富なため、活用すれば高度なAI開発やデータ分析もできるでしょう。今後も長く需要があると予想されるため、将来性を重視して言語を選びたい方におすすめです。

モバイルアプリ開発がしたい:Swift、Kotlin

iPhone、iPad、Androidなどのスマホやタブレット向けのモバイルアプリを開発したいなら、SwiftやKotlinを習得しましょう。

iOS向けアプリケーションならSwift、Android向けアプリケーションならKotlinを選んでください。

モバイルアプリの開発は、業務システムやWebアプリケーション開発とは案件やプログラミング言語の事情が異なる点に注意が必要です。

実際の求人などを見つつ、習得するべき言語を見極めましょう。

ゲーム開発がしたい:C++、C#

ゲーム開発がしたい場合、C++やC#を習得するのがおすすめです。ただし、ゲームプログラマーを目指すならプログラム言語だけではなく、専用ゲームエンジンについても知っておく必要があります。

ゲームエンジンとは、ゲーム開発をする際に必要な基本的なツールや機能を提供するソフトウェアのことで、例えば「Unreal Engine」ならC++、「Unity」ならC#がそれぞれサポートされているプログラミング言語です。

自分が携わりたいゲームのエンジンを知り、対応するプログラミング言語を選んで学びましょう。

初心者がプログラミング言語を学習する3つの方法

学びやすさ

初心者の場合、学ぼうとしているプログラミング言語が学びやすいものであるかどうかは重要です。

プログラミング学習は挫折しやすい分野であり、学びやすい言語を選べるかどうかで習得の成功率が大きく変わります。

以下のような特徴を持つプログラミング言語を選ぶと、学びやすく挫折しづらいでしょう。

  • 文法が理解しやすい
  • シンプルな記述
  • 日本語の学習コンテンツが充実している
  • 近くに質問できる相手(有識者)がいる
  • ライブラリが豊富
  • 目標とする開発分野で活用されている

案件の数

就職や転職、独立を目指してプログラミング言語を学習するなら、実際の案件数でプログラミング言語を選ぶことも重要です。

案件が豊富であれば、習得後に実際の仕事を受けることができます。

現在、求人数が多いのは以下のプログラミング言語です。

  1. Java(1,418件)
  2. PHP(494件)
  3. JavaScript(406件)
  4. Ruby(326件)
  5. Python(261件)

参照:【2024年更新】プログラミング言語別求人案件数ランキング

開発環境

プログラミング言語によって、応用できる開発環境の広さは異なります。

例えば、JavaやC#などはWebサービス、Webアプリケーション開発、スマホアプリ開発など幅広い案件で採用されており、多様な開発環境に応用できます。

逆に、PHPのようにバックエンドに限定されている言語もあるため注意しましょう。

プログラミング初心者で、低難易度の案件から挑戦したいなら汎用性が高いプログラミング言語を習得するのがおすすめです。

ITトレンドとのマッチ度

最新のITトレンドとマッチしたプログラミング言語を選ぶと、将来性も期待できるため習得後の安定が期待できます。

AI、ビッグデータ、クラウドなどは近年特に注目されているITトレンドです。今後の案件増加も期待できるため、Pythonなどの関連するプログラミング言語を習得しておけば案件探しに苦戦することもないでしょう。

プログラミング言語を学習する3つの方法

通信制大学で学ぶ

プログラミングを体系的に学びたいなら、IT系の通信制大学で学ぶ方法がおすすめです。

プログラミングの習得だけではなく、実際の案件に役立つ立ち回りやスキルについても学ぶ機会があるため、卒業後自信を持ってプログラミング関連の仕事に挑戦できることがメリットです。

また、通信制大学によっては卒業後の進路相談などキャリアサポートが充実していることもあるため、確実にプログラマーとして働きたい方にはメリットが多いでしょう。

専門書やWebサイトで学ぶ

専門書や学習用Webサイトを活用し、独学でプログラミングを習得する方法もあります。

独学のメリットは費用を抑えられること、自分のペースで学べることです。

一方、0から学び始める初心者の場合は、参考書選びやモチベーションの維持など、難しいと感じるポイントが多々あるかもしれません。

プログラミングスクールで学ぶ

プログラミングに特化した学習がしたいなら、プログラミングスクールを活用するのもおすすめです。

実践的なカリキュラムが多く、講義を受けつつ実際の案件に近い開発作業を体験しながら学ぶことができます。

通信制大学と同様に、卒業後の進路サポートがある場合もあります。

プログラミング言語を学ぶなら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置認可申請中)

開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置認可申請中)は2026年4月開設予定の完全オンラインで学べる学部です。一度も通学することなく、卒業時には大学卒業の証である「学士(情報学)」の取得が可能です。

情報技術について一から学ぶことができるため、「プログラミング言語ってなに?」「どんな種類の言語があり、どう使い分けたら良いの?」など、独学では理解するのに時間がかかる基礎の部分からしっかりと授業内で学ぶことができます。

分からないことがあればチャット形式でいつでも質問することができ、原則24時間以内に回答が来るなど、気軽に質問ができる環境も整っているため安心です。

また、年間授業料25万円と学びやすい学費設定なので、経済的な負担を減らしたい方にもおすすめです。

少しでも開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置認可申請中)に興味をお持ちの方は、ぜひこちらもチェックしてみてください!

まとめ

初心者がプログラミングを学びたいと考えたとき、悩んでしまうのが「どの言語を習得するべきか」ということです。

プログラミング初心者の場合、文法が理解しやすいシンプルな記述、日本語の学習コンテンツが充実している、近くに質問できる相手(有識者)がいる、ライブラリが豊富、目標とする開発分野で活用されているというポイントを抑えて選ぶと良いでしょう。

また、本記事で紹介した初心者向けのプログラミング言語から、やりたい仕事に合わせて選ぶのも一つの手です。そして、将来プログラミングを活かして活躍したい場合には、自分が携わりたい仕事でよく利用されているプログラミング言語とフレームワークについて学んでおくことも大切です。

プログラミング学習は挫折してしまう方も多く、モチベーション維持などが難しいと言われています。

一人での学習が不安な方は独学ではなく、通信制大学やプログラミングスクールなどの学習機関で学ぶのがおすすめです。

自分に合ったプログラミング言語や学び方を選び、プログラマーとして活躍できる人材を目指しましょう!

ITの記事一覧へ
コラムページTOPへ戻る

おすすめコンテンツ

公式SNS 情報発信中!
SNSフォロワーに向けて
オンライン大学への進学や働きながら
キャリアアップを目指す為の情報発信をしています!