通信制大学の卒業は大卒扱いになる?学歴にならないと思われる原因を解説
通信制大学を検討している方の中には、「通信制大学でも卒業したら大卒扱いになる?」という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
通信制大学を卒業した場合、履歴書には大卒として書いて良いのか、大卒扱いにならないことはあるのかといった疑問にお答えし、記事後半では通信制大学の選び方、学費、出願書類などについても解説していきます。
通信制大学への入学を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
通信制大学の卒業は、大卒扱いになる?
通信制大学は、正科生として卒業すれば大卒扱いになります。
通信制大学では入学時に正科生、聴講生、科目等履修生、特修生を選択する必要があり、正科生のみが卒業時に大卒資格を与えられます。
正科生として卒業できれば、通信制大学であっても大卒として履歴書などに記載することが可能です。
通信制大学が大卒扱いにならないと誤解される理由
通信制大学を卒業しても大卒扱いにならないと誤解される理由には、以下のようなことが挙げられます。
- 学生形態によっては大卒資格を取得できないから
- 入学の難易度が低いイメージがあるから
- 単位取得がラクだと思われているから
ここでは、通信制大学を卒業しても大卒にならないと誤解される理由について、それぞれ解説します。
大卒資格を取得できない学生形態があるから
通信制大学には、以下のような学生形態があります。
- 正科生
- 聴講生
- 科目等履修生
- 特修生
4種類の学生形態のうち、大卒資格を取得できるのは正科生のみです。他の学生形態では、卒業しても大卒資格は取得できません。
通信制大学特有の学生形態の事情から、「通信制大学」=「大卒扱いされない」と勘違いされてしまうことがあるようです。
「簡単に入学できる」イメージがあるから
通信制大学は、一般的な4年制大学などと違い、原則学力試験なしで入学できます。
そのため「簡単に入学できるなら、大卒扱いにならないのではないか?」などというイメージを持たれることがあるのです。
通信制大学には原則学力試験がないことや偏差値がないこと、書類提出と面接で入学できることなどを理由に、「簡単に入学できる=大卒扱いではない」というイメージがついてしまっているということがあります。
実際には、偏差値がなくても大学のため、卒業すれば大卒扱いになります。
ラクに単位が取れるイメージがあるから
通信制大学に対し、単位取得がラクだというイメージを持っている方もいます。
通信制大学は通学制大学と同様に、卒業には124単位取得する必要があります。単位取得の方法は通学制の大学とは異なり、オンライン授業、レポート提出、テスト、スクーリングなどです。
124単位を自己学修で取得するのは決して簡単なことではなく、人によっては通学するより難しく感じるでしょう。
通信制大学での単位取得は決してラクなものではなく、通学制大学で取得する単位と同じだけの価値があります。
通信制大学の選び方
実際に通信制大学を選ぶときは、以下の2つのポイントを抑えておきましょう。
- 自分のモチベーションが続く、興味のある分野を選ぶ
- スクーリングの内容や頻度を確認し、自分の生活に合った大学を選ぶ
それぞれ詳しく解説します。
自分が学びたい分野で選ぶ
自分が興味のある分野を学べる通信制大学を選べば、モチベーションを維持しやすいため卒業もしやすいでしょう。
卒業者の多い通信制大学や有名大学の通信学科などという情報だけで選ぶのではなく、自分の学びたい分野を学べる学科やコースのある通信制大学を選ぶことが大切です。
スクーリングの内容や頻度などを確認する
通信制大学を選ぶときは、スクーリング(通学)の内容や頻度を確認しましょう。
スクーリングの内容が充実していると学修内容を理解しやすく、単位の取得もしやすくなります。
もし仕事や家事が忙しくスクーリングに頻繁に通うのは負担だという場合は、スクーリングが少ない、または不要な通信制大学を選ぶと良いでしょう。
自分の生活や学びたい分野やモチベーションなどによって、スクーリングの充実度や頻度をチェックしてください。
通信制大学の学費の相場
通信制大学にかかる学費は4年間で51〜465万円と大学や学科、コースによってさまざまです。
ここでは、情報系の通信制大学に絞って学費を比較してみます。
大学名 | 4年間の学費 |
---|---|
開志創造大学(情報デザイン学科) | 1,030,000円~ |
放送大学(情報コース等) | 768,000円~ |
北海道情報大学(システム情報学科等) | 1,000,000円~ |
東京通信大学(情報マネジメント学部) | 1,274,000円~ |
サイバー大学(IT総合基礎等) | 2,828,000円~ |
4年間でかかる学費は、放送大学の情報コースは約77万円、開志創造大学の情報デザイン学科(仮称・設置構想中)や北海道情報大学のシステム情報学科では100万円程度、サイバー大学のIT総合基礎では280万円程度と、学費に差があります。
近い内容を学修するとしても、大学によって学費が大きく異なることがあるため、事前に学費面の情報収集も欠かさずおこないましょう。
通信制大学の学費の具体例
4年制の通信制大学に通った場合にかかる費用を、サイバー大学を例に見てみましょう。
費用項目 | 金額 | 4年間の合計 |
---|---|---|
入学検定料 | ¥10,000 | ¥2,962,000 |
入学金 | ¥100,000 | |
授業料(124単位) | ¥2,728,000 | |
学籍管理料(8学期) | ¥96,000 | |
システム利用料 | ¥128,000 |
例えば、サイバー大学で1年次入学、4年間で124単位の取得を目指す場合は合計で2,962,000円の学費がかかります。
卒業までにかかる授業料は、在籍年数を問わず22,000円×124単位で固定です。もし在籍年数が延長となった場合には、学籍管理料とシステム利用料が別途発生します。
通信制大学で利用できる奨学金は?
通信制大学でも、奨学金制度を利用できます。
社会人でも利用できる奨学金制度や給付金制度はたくさんあるので、使えそうなものがあるか事前に確認しておくことをおすすめします。
社会人が利用できる奨学金や給付金制度については「社会人が利用可能な奨学金とは?おすすめの奨学金や給付金制度を紹介」で詳しく紹介・解説しているのでこちらもぜひご覧ください。
通信制大学への出願に必要な書類
通信制大学への進学を考えている方は、出願のために以下の書類を準備しましょう。
- 卒業証明書・調査書(高校)
- 卒業証明書・成績証明書(大学・短大)
- 編入学資格証明書
- その他、志願票や健康診断書など
各書類について、以下で解説します。
卒業証明書・調査書(高校)
最終学歴が高校卒業の場合、通信制大学への出願には高校の卒業証明書や調査書を準備しましょう。
調査書とは、高校在学中の学習態度や生活態度が書かれた書類です。大学側は、調査書を参考に合否を決めます。
また、高等学校卒業程度認定試験(高認試験)に合格している方は「合格証明書」を準備しましょう。
卒業証明書・成績証明書(大学・短大)
4年制大学や短大を既に卒業しており、通信制大学に改めて入学し直す場合は卒業証明書や成績証明書を準備してください。
成績証明書の提出はすべての大学で必須というわけではなく、大学によって必要かどうか異なる書類であるため事前に確認しましょう。
成績証明書が必要な場合は、在学していた大学や短大に早めに申請しておくとスムーズです。
編入学資格証明書
専修学校(専門学校)の修了後に通信制大学への進学を考えている場合、出願に際して編入学資格証明書の提出が必要です。
編入学資格証明書を発行するには、申請から時間がかかることが多いので早めに申請しておくと良いでしょう。
その他、志願票や健康診断書など
通信制大学への出願では、志願票や健康診断書を求められることがあります。
志願票は、氏名、住所、出身高校、入試方式などを記載する書類です。
健康診断書が必要な場合、市区町村の保健所や健康診断をおこなっている病院で検診を受けて診断書を発行してもらいましょう。
健康診断書は大学側から指定されている様式や項目があるため、それに従ってください。
通信制学部なら、開志創造大学(仮称・設置構想中)がおすすめ
開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、2026年4月開設予定の、完全オンラインで卒業可能な通信教育課程の学部です。
一度も通学せずに、学士(情報学)の取得が可能でき、大卒扱いになるため、就職活動や転職活動をする際に、大卒資格必須の求人に応募することができます。
授業は1回15分の動画視聴のため、好きな時間に好きな場所で学修を進めることができ、年間学費25万円と経済的な負担を抑えて学ぶことができます。
自宅にいながら、社会で必要とされる最先端のIT・デジタルスキルを身につけることができ、学士の取得も可能なため、就職活動や転職活動の際に身につけたスキルをアピールすることができますし、高卒や専門短大卒で、今まで大卒資格必須の求人に応募できなかった方は、将来の選択肢を広げることができるようになります。
大卒資格を取得し、自分の将来の幅を広げたい方は、ぜひ開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)をご検討ください!
まとめ
通信制大学は、正科生として卒業すれば大卒として扱われます。
正科生以外の学生形態の場合は大卒資格を得られないため、通信制大学は大卒にならないと誤解されていることがありますが、決してそんなことはありません。
また通信制大学への進学を考えている方は、各大学の学費や利用できる奨学金、出願に必要な書類などをきちんとチェックしておくと安心です。
自分に合った通信制大学を選び、大卒資格の取得を目指しましょう。