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2024.08.07
リスキリング

リスキリングとは?学び直しのメリットやおすすめのスキル、導入の注意点を解説

社会人の学び直しとして注目されている「リスキリング」。

今回は、リスキリングとは何かを解説しつつ、リカレント教育や生涯学習との違い、リスキリングが注目されている背景、リスキリングのメリット、リスキリングにおすすめのスキルや資格についてお伝えします。

また記事の後半では、リスキリングをする際の注意点や成功事例についても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

リスキリングとは何か?

リスキリングとは、働き方の変化に伴い今後発生する業務に役立つスキルや知識を修得するために勉強する取り組みのことを指します。

AIやロボットなどに既存の業務を任せるようになると、今までその業務に携わっていた従業員は働く場所を失ってしまいます。

しかし、機械などを取り入れることで新たに増える業務があります。プログラム設計や社内システム管理、システム管理に携わる従業員を取りまとめるといった業務に就けるスキルや知識があれば、働く場所を失わずに済むでしょう。

リカレント教育や生涯学習との違いは?

リスキリングと混合されやすい言葉に、リカレント教育や生涯学習があります。

リスキリングは「企業が従業員に対して」知識やスキルを身につけさせることが主軸となっている学びですが、リカレント教育や生涯学習は違った学びを指します。

ここでは、リカレント教育や生涯学習についてリスキリングとの違いに注目しつつ解説します。

リカレント教育とは?

リカレント教育とは、あくまで「個人が自ら学ぶこと」を指します。任意のタイミングと内容で、仕事や生きることに役立つ知識やスキルを学びます。

リカレント教育は個人で自由に学ぶことに対し、リスキリングは企業が主導して従業員に必要な知識やスキルを学んでもらうことを指します。

つまり、リカレント教育とリスキリングでは主導するのが「個人」か「企業」かという点で大きな違いがあるのです。

リカレント教育については「リカレント教育とは?学び直しが重要視される背景や生涯学習との違いを徹底解説」で詳しく解説します。

生涯学習とは?

生涯学習は広く、人生を豊かにする学び全般を指すため、リカレント教育やリスキリングも含まれると考えて良いでしょう。仕事、プライベート、仲間づくりや健康維持など、幅広い分野や目的の学びすべてが生涯学習とされています。

リスキリングと生涯学習の違いは、言葉が指す学びの範囲と言えるでしょう。

リスキリングが注目されている背景

背景

リスキリングが注目されている背景には、以下のようなことが挙げられます。

  • DX推進に伴い、企業の人材確保が急務となった
  • 海外と比べ、日本はDXの推進が遅れている
  • リスキリングが、人材版伊藤レポートに取り上げられた
  • リモートや在宅など働き方の多様化が進んでいる

それぞれ詳しく解説します。

DX推進に伴う人材の確保が急務に

DXとは、デジタル化により業務効率や生産性を向上させ、組織全体を変革する取り組みを指します。そのDXが推進され、企業はDXに対応した人材を確保しなければならなくなりました。

DXを推進し、デジタル機器などを導入するだけでは業務は効率化されません。IT分野の知識やスキルを持った人材を採用したり、既存の従業員に新たな知識やスキルを身につけてもらうことが必須です。

そこで、企業は従業員がDX推進に対応できるようにリスキリングに注目するようになったと考えられます。

海外と比べて日本は進んでいない

日本は海外と比べて企業のDX化が圧倒的に遅れていることが、経済産業省「DX推進指標」とそのガイダンスで指摘されています。

DX推進の成熟度が0~5のレベルで分けられている調査結果を見ると、全企業の目標がレベル3「全社戦略に基づく部門横断的推進」となっているのに対し現在はレベル1.45「一部での散発的実施」とかなり遅れていることがわかります。

多くの企業のDX推進が遅れている現状には、リスキリングの遅れも原因の1つになっています。

DX推進の成熟度を上げるためにも、多くの企業がリスキリングに注目しています。

人材版伊藤レポートに取り上げられている

人材版伊藤レポートに、リスキリングが取り上げられたのも注目を集める1つの理由です。

人材版伊藤レポートとは、企業価値を持続的に高める「ビジネスモデル・経営戦略・人材戦略の連動」が必要であるという視点のもと、目標達成のためのアプローチを経済産業省が提案しているものです。

2022年に人材版伊藤レポートで学び直しについて言及されたことにより、多くの企業がリスキリングについて注目することになりました。

働き方が多様化している

世界的なパンデミックを機に、日本でも働き方の多様化が急速に進みました。会社へ出勤する従来の働き方だけでなく、テレワークやオンラインを積極的に取り入れる働き方が一般化しています。

そこで多様な働き方に対応するため、必要なスキルや知識を従業員に身につけてもらうリスキリングをおこなう企業が増えました。

働き方の多様化も、リスキリングが注目される1つの理由です。

リスキリングのメリット

メリット

リスキリングのメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。

  • スキルや知識を向上させることで市場価値を高められる
  • 社内で同レベルの知識やスキルを共有できるため連携しやすくなり生産性向上が期待できる
  • 現状を正しく把握できるようになるため、現状を踏まえた新たなアイデアを創出できる
  • 社会や社内の変化に柔軟に対応できる
  • 継続的に会社に勤めることで愛着を持って仕事に取り組める
  • 新たな知識やスキルをすぐに仕事に活かせる

リスキリングのメリットについて、それぞれ解説します。

市場価値を高められる

リスキリングによって知識やスキルを身につけることで、自分自身の市場価値を高められます。

リスキリングは企業が求める知識やスキルを学ぶものですが、IT系の基本的な知識やスキルは転職したとしても役立ちます。

ITリテラシーを身につけたり、基礎的なIT系の資格取得に役立つような内容を学ぶことができれば、自分自身のキャリアアップに繋げることも可能でしょう。

生産性向上が期待できる

リスキリングで得た知識やスキルをDXに活かせば、業務の効率化が進み組織全体の生産性向上が期待できます。

既存の業務を効率化すれば新たな業務に時間を割くこともでき、残業削減やワークライフバランスの取りやすさにも繋がります。

企業の生産性向上は、従業員にとっても大きなメリットです。

新しいアイデアを創出できる

リスキリングを経てスキルや知識を身につけることで、新しいアイデアの創出ができるようになります。またリスキリングによって得た知識などで、社内の現状を把握したうえでの提案ができるのもメリットです。

新たなアイデアがあるほど、事業の衰退や時代の変化などによる経営悪化を防ぐことも期待できます。

変化に柔軟に対応できる

リスキリングでDX推進に対応できる知識やスキルを身につければ、社内の変化にも柔軟に対応できるようになります。多くの企業にとって、安心感のある人材となれるでしょう。

IT化やDX推進など、大きな変化が起こり続けている現代では、変化に柔軟に対応できる人材は重宝されます。

リスキリングで知識やスキルを身につけ、さまざまな変化に臨機応変に対応できるようになることは大きなメリットです。

エンゲージメントが向上する

リスキリングを受けながら継続的に会社に勤めることで、企業に対するエンゲージメントが向上します。

エンゲージメントとは、ビジネスにおいて愛着や思い入れなどの意味を持つ言葉です。

企業へのエンゲージメントが向上することで、より強い愛着や気持ちを持って仕事に取り組むことができ、やりがいを感じられるようになります。

新しい知識・スキルを活かしやすい

リスキリングは、従業員が企業の求める知識やスキルを身につける学びであるため業務にすぐ活かせます。

新しい知識やスキルを得ても、業務に活かせないままでは意味がありません。また使わない知識やスキルはいずれ忘れてしまったり曖昧になったりするというリスクもあります。

リスキリングは在籍中の企業ですぐに活かせる学びであるため、自分自身にスキルや知識を定着させられるというメリットがあります。

リスキリングによる学び直しがおすすめのスキル

リスキリングでの学び直しがおすすめのスキルには、以下のようなものがあります。

  • プログラミング
  • マーケティング
  • データ分析・統計解析
  • 動画編集
  • 情報セキュリティ
  • AI・機械学習
  • マネジメント

それぞれのスキルを身につけることで、どのようなメリットがあるのか解説します。

プログラミング

プログラミングを学ぶことで、デジタル技術の仕組みを深く理解することができます。

汎用性の高いプログラム言語や社内で多く使っているプログラム言語を習得すれば、DX推進で取り入れられる新たなデジタル機器に柔軟に対応できるようになります。

マーケティング

マーケティングの知識があれば、SNS広告やWeb広告に強い人材になれます。

デジタルツールを使ったマーケティングができるようになれば、人材としての今後の市場価値を大きく高められるでしょう。

データ分析・統計解析

データ分析や統計解析の知識やスキルがあれば、現状を数値で正しく把握できるようになります。

デジタルツールが集めたデータを読み、解析できる人材は今後高い需要を獲得できるでしょう。

また分析と解析に留まらず、その先の対策や応用もできるようになれば人材としての価値が上がります。

動画編集

動画編集スキルがあれば、業務マニュアル作成や広告用動画の作成などを社内で完結させられます。

企業にとっては、外注のコスト削減に繋がるためリスキリングする価値のあるスキルであると考えられます。

情報セキュリティ

情報セキュリティについて学ぶことで、デジタル化が持つさまざまなリスクを回避できるようになります。

普段使っているデジタル技術が外部から攻撃を受けた場合、利便性は一転して大きなリスクをはらむことになります。顧客データや社内の極秘情報などが流出しないよう、情報セキュリティの知識を持っておくことはとても重要です。

情報セキュリティに詳しい人材は、企業にとっても大きな安心材料となるため需要があります。

AI・機械学習

AIや機械学習を扱える人材は、今後ますます求められることが予想されます。

業務を自動化するツールについて、正しい知識とスキルを持っていればこれからの時代で自分の価値を高められます。

スマホやPCから得た膨大なデータを効率的に活用し、AIや機械学習に活かせるスキルは多くの企業で重宝されるでしょう。

マネジメント

人材をまとめるポジションに就くためには、マネジメントを学ぶことが必須です。

デジタル技術に関する知識やスキルを持っている人をまとめられる人材になれば、市場価値は高まりキャリアアップも望めるでしょう。

マネジメントスキルだけではなくデジタル技術全般の知識があるのが前提となるため、既にデジタル技術の知識があるという方におすすめのスキルです。

リスキリングによる学び直しがおすすめの資格

資格取得

リスキリングを通して学んだ知識やスキルで、資格を取得したいと考える方も少なくないでしょう。

ここでは、リスキリングによる学び直しで獲得するのがおすすめの資格を10個紹介します。

資格概要
基本情報技術者試験ITエンジニアの登竜門として高い人気を誇る国家資格
ITパスポート試験IT系全般の基礎知識を証明する国家資格
応用情報技術者試験高度IT人材として求められる応用知識や技術を証明する国家資格
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)MicrosoftOffice製品を扱うスキルを証明できる民間資格
情報処理安全確保支援士情報社会において必要な情報セキュリティの管理を支援する知識やスキルを証明する国家資格
ネットワークスペシャリスト情報通信ネットワークにおける設計や運用に関する固有の技術を活用できること、情報システムの企画~保守までおこなえることを証明する国家資格
データベーススペシャリストデータベースに関する固有の技術を活用できること、情報システムの規格~保守までおこなえることを証明する国家資格
ITストラテジスト企業の経営戦略に基づき、ビジネスモデルや企業活動のプロセスについて基本戦略の策定、提案、推進がおこなえることを証明する国家資格
プロジェクトマネージャプロジェクト全体の意思決定を実行したり、品質、コスト、納期に全責任を持ったポジションに就けることを証明する国家資格
システム監査技術者情報システムの企画~保守においてセキュリティの実現や情報システム基盤の整備がおこなえることを証明する国家資格

IT系の資格については、「おすすめのIT資格の一覧!難易度と勉強方法を解説」で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報技術全般の基本的な知識やスキルを持つ人、プログラム設計書を作成し開発から単体テストまでに関わる人のための国家資格です。

テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の各分野の幅広い知識とスキルが証明できます。

ITエンジニアを目指す人はもちろん、マネジメントスキルを基礎から学びたいという方にもおすすめです。

基本情報技術者試験については「基本情報技術者試験の独学勉強法を解説!学習のポイントや最短合格のための方法も紹介」で詳しく解説しています。

ITパスポート試験

ITパスポートは、すべての社会人が備えるべきIT系全般の基礎知識を証明する国家資格です。

ITを正しく理解していること、業務に効率的に活用できることなど、デジタル化が進む現代で求められる知識が証明できるため、どのような業界・企業で働くとしても有用です。

ITパスポート試験については「 ITパスポート試験のおすすめな勉強方法は?試験の解説やおすすめツールも紹介!」で詳しく解説しています。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験では、高度なIT技術の知識やスキルを証明します。基本情報技術者試験の応用版で、ハイレベルなITへの理解が求められる国家資格です。

情報技術を用いた戦略の立案、経営戦略、情報戦略の策定において、経営方針や経営状況、外部環境を捉えたうえで情報収集ができることや、データ分析などができるといった技術水準が求められます。

応用情報技術者試験の資格を持っていれば、IT系の企業はもちろんその他の業界であってもDX化に伴って高い需要があるでしょう。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、多くの企業で使われているMicrosoft Office製品の操作技能を測定する試験です。

Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの5科目があり、自社で使っているツールについて正しい知識や高い技能を習得することで業務効率を大幅にアップさせられるでしょう。

またMOSを持っていれば、転職などの際にもアピールポイントとなるのが魅力です。

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士は、情報システムの基盤整備を始め情報セキュリティ管理を支援するための知識やスキルを証明する国家資格です。(旧情報セキュリティスペシャリスト)

情報社会の発展に伴い、今後さらに重宝されることが予測できます。自社での活用はもちろん、転職時などにも強みとなります。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、ネットワークに関する固有技術の活用や情報システムの企画、要件定義、開発、運用、保守までを担える技術や知識を証明する国家資格です。

情報システム全般に関わることができるため、ネットワークスペシャリストの資格を持っていれば情報化社会において高い需要のある人材になれます。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストは、データベースに関する固有技術を活用し、情報システムにおける企画、要件定義、開発、運用、保守の技術支援ができることを証明する国家資格です。

ビッグデータ時代において重要な役割を担える人材となることで、自分の市場価値を大きく上げることができます。高度ITエンジニアを目指す方におすすめです。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、経営とITを結び付ける戦略家に求められる知識やスキルを証明する国家資格です。

企業の経営戦略に基づき、ビジネスモデルや企業活動のプロセスについて情報技術の視点で基本戦略の策定、提案、推進をおこなえる技術や知識が問われます。

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャは、プロジェクト全体の意思決定の実行、品質、コスト、納期に全責任を持つポジションが務まることを証明する国家資格です。

他の技術者をまとめ、プロジェクト全体を動かすという重要なポジションを担えることが証明できるためIT、プロジェクトマネージャーの有資格者はIT社会において高い需要があります。

システム監査技術者

システム監査技術者は、情報システムにおいて企画、要件定義、開発、運用、保守のセキュリティを実現すること、または情報システム基盤を整備する専門家として支援をおこなえることを証明する国家資格です。

情報システムを総合的に評価できる知識や、幅広い分野における技術などが求められます。

リスキリングを実施する際の注意点は?

リスキリングを実施する際、注意するべきポイントが3つあります。

  • 取り組みやすい環境を整えたうえで、必要性のあるスキルを学ぶ
  • 従業員の自発性を尊重しながら学びの場を作る
  • 自社の現状や求めるスキルに合わせて教材を選ぶ

ここでは、リスキリングを実施する際に抑えておくべき注意点について解説します。

環境を整える

リスキリングを実施する場合、制度や仕組みを整えて学びやすい環境を作ることが大切です。

リスキリングをする場合、リスキリングの必要性をきちんと説明することや、その上で必要な体制を整えることが重要となります。

業務時間内に学ぶ時間があったり、リスキリングによるインセンティブがあったりするのが理想的と言えるでしょう。

自発性を尊重する

リスキリングを実施するときに重要なのは、学習する本人の意思です。学びに対して前向きでない場合、環境を整えて時間をかけたとしてもあまり成果は得られないことがあります。

企業がリスキリングを実施するときは、公募制にするなど従業員が自ら学びたいと思えることがまず大切です。

適切な教材を選ぶ

リスキリングに使える教材はたくさんありますが、教材を選ぶときは自社の現状や求めるスキルにマッチしたものを選ぶことが重要です。

有名企業が提供している教材や、高い人気を集めている教材であっても自社の現状や欲しいスキルにマッチしていなければ学んだ内容を活かせないでしょう。

現状をきちんと把握し、どんなスキルが必要かを洗い出し、内容がマッチする教材を選んでください。

また、リスキリングに使える教材は必ずしも紙媒体だけではなく、動画やWebサイトなども含まれます。幅広い教材の中から、従業員が学びやすいものを選びましょう。

リスキリングの実施成功事例

リスキリングを実施し、実際に成功した国内の事例を5つ紹介します。

  • 日立製作所のDX基礎教育
  • 三井住友フィナンシャルグループのDX教育
  • 富士通の社内DX教育
  • あおぞら銀行のIT系教育
  • 日本マイクロソフト株式会社のデジタル人材育成

日立製作所

日立製作所では、2019年にデジタル人材を育成する「日立アカデミー」という新会社を設立し、DXの基礎教育に乗り出しました。

全社員約16万人を対象に、DXの基礎教育を実施しています。

DXの基礎、課題定義、実行計画の立案、実行に向けた動きといった幅広い内容を、全従業員が学べる環境を用意することで社内全体のDX推進を大きく進めました。

三井住友フィナンシャルグループ

三井住友フィナンシャルグループでは、2021年から全社員を対象としたDX教育を開始し、社内のDX推進を成功させています。

「SMBCグループ全従業員向けデジタル変革プログラム」という研修で、1本10分程度の動画を30本以上、合計約5時間分用意してデジタル教育を進めているようです。

顧客の重要なデータを預かることを踏まえ、DX推進とともに従業員のリテラシー強化などにも前向きに取り組んでいます。

富士通

富士通では、「ITカンパニーからDXカンパニーへ」を経営戦略に掲げ、2020年には「DX人材への進化&生産性の向上」を企業の抜本的改革として掲げました。

DX基礎だけではなく最先端テクノロジーのスキル習得ができる「Global Strategic Partner Academy」を開発し、世界中の全従業員に学習の場を提供しているのも特徴です。

社外へDX推進を実現させるためには、自社のDXを実現するべきと考え、日々グローバルな視点からリスキリングに取り組んでいます。

あおぞら銀行

あおぞら銀行では、2021年からグループ会社を含む約2,000人の行員にDX教育を開始しています。

ITに関する国家資格取得も視野に入れ、ビジネスストラテジストやデータサイエンティストなど高度IT人材の育成に注力中です。

日本マイクロソフト株式会社

日本マイクロソフト株式会社では、日本全体のDX推進のためにリスキリング領域でパーソナルイノベーション株式会社と協業し、2021年に法人向けプラットフォーム「学びのコーチ」を活用し始めました。

デジタル人材の育成を継続し、クラウドやAIに関する認定資格取得者を育てることを目標としたリスキリングで、2025年までには20万人のデジタル人材を育成することを発表しています。

社会人の学び直しなら、開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)

開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)は、2026年4月開設予定の、完全オンラインで卒業ができる通信教育課程の学部です。

完全オンラインで大学を卒業できるため、社会で必要とされるITスキルを働きながら身につけることができます。授業は1回15分のオンデマンドの動画視聴のため、通勤途中や家事・育児の合間に学修することができるため、社会人の学び直しにぴったりです。

自分の都合に合わせて無理なく学修ができるため、継続して学び続けることができ、その上最新のITスキルを身につけることができます。サポート体制も充実しているため、働きながら大学卒業を目指すことができ、ITスキルを身につけることにより、キャリアアップやキャリアチェンジも実現可能です。

会社で今より上のポジションを目指したい。会社や社会に必要とされる人材になりたい。など、学ぶ意欲のある方は、ぜひ開志創造大学 情報デザイン学部(仮称・設置構想中)で学んでみませんか?

まとめ

まとめ

デジタル化が進む現代において、高い注目を集めているリスキリング。企業が求めるスキルや知識を身につけるための学びであり、DXやITに関する内容の多くがリスキリングの対象となっています。

リカレント教育や生涯学習とは違い、あくまで企業が主軸となっている点がリスキリングの特徴です。

リスキリングが推奨されている背景には、DX推進や働き方の変化などさまざまな理由が挙げられます。今後は、DX推進に伴い、ますますリスキリングは注目を集めるでしょう。

リスキリングをおこなうメリットは、今後の社会において必要とされるITやDXの基礎的な知識やスキルを身につけられることです。それによって、個人の市場価値も高まるでしょう。

特にIT分野やマネジメント分野のリスキリングなら、情報化社会に欠かせないデジタル人材として活躍できるスキルや知識を身につけることができるため、より大きなメリットを得られることが考えられます。ITパスポートや基本情報技術者なども持っておくと、自身のスキルや知識のレベル等を示すこともでき、転職などでも有利に働くためおすすめです。

また企業がリスキリングを実施する際は、学習環境や従業員とのコミュニケーションといった注意点を抑えておくことが重要です。成功事例などを挙げつつ、重要性や必要性について説明できると良いでしょう。

デジタル化が進む今後の社会でさらに活躍できるよう、リスキリングを活用して自身の市場価値を高めていきましょう。

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